8月21〜22日 広島県 T島、M島 晴れ後曇り 中潮〜小潮 釣果:アオリイカ(ヤクルト):2杯、キス:28匹、ガシラ:1匹

 

初めてづくしの夏休み

 

夏休み、例年なら7月後半に長い休みがあってお盆は少なめというのがパターン。

今年のカレンダーは”上流”の製作所に合わせてお盆に集中していました。

されど、夏休み前日から14日まで出張になってしまい遠征はあきらめていたのです。

出張から帰って出社すると

「明日から休むか?」 ← 珍しく(笑)優しい上司

願ったり叶ったり、首を”ブンブン”縦に振りながら(笑)早速いつもの彼に連絡です。

「今なら”アコウ(!)”が釣れてますじぇ」

「ナヌぅ?そりゃ釣らにゃなるまい!」

というワケで、今回のターゲットは初日の夜にアコウ、2日目は”あの島”に渡ってキス狙いです。

 

 

7月21日(イカ&アコウの部)

到着予定時間よりちょっぴり遅くなった16:30。前夜の打ち合わせ場所に着くとエギロッドを担いだアングラーが

引き揚げて行くのが見えました。

「お?釣れてんのかな?」

小さいエギをセットしたロッドを持って港近くの磯場に降ります。

アオリイカといえば生涯で(オーバーな)1杯しか釣ったことが無い憧れのターゲット。要領がわからないんでキャストして

フォール、底を取ってシャクってみます。

すると!濁って見にくい海面ながらエギの後ろに”ゾロゾロ”ついて来るチビイカ達の姿が!

「おお!!」

なんとかエギを抱く瞬間を見たかったんですが、ど素人のオイラの誘いにはのってくれません。

あっちゃこっちゃにキャストしまくっていると、シャクッた瞬間”グッ!”と乗っかる重みが伝わって来ました!

「まさか?!」

陸っぱりからでは人生初(!)のアオリイカです。(情けな・・・)

エギのサイズは2寸。いかに小さいかがオワカリかと・・・(^^ゞ

しばし綺麗なボディーをじっくり鑑賞(笑)。あまりに小さいんでリリースしようかと思ったんですが、記念すべき(?)初アオリ

なんで、手を合わせて(笑)持って帰ることにします。

されど、1杯だけじゃオカズにならん!とキャストしまくり。やっとこ1杯追加したところでGENさんからおデンワです。

「どないですかぁ?」

「イカが2杯釣れた!」

「おぉ〜。私もじき行けると思いますんで、がんばって下さい!」

頂いたアドバイスに従い追加を狙いますが、遊んでくれるイカちゃんはいませんでした。

 

もうすぐ来るだろうと車に戻って早めの夕食。おにぎりを腹に収めた頃にGENさん到着。

オイラがまだイカやってたら一緒にと思ってたようですが、夕闇が迫っていた事もありアコウを狙うために移動です。

沖波止へ渡るためにボートを降ろす桟橋に着くと、停まってた車から3人のアングラーが降りて来ました。

GENさんからは何も聞いてなかったんで「?」ってな顔してるオイラに「私のマイ○クさん達です!」と曖昧な紹介。

ビミョウな顔してるオイラをよそに、4人は慣れた感じで上陸準備を済ませてしまいました。

船長のGENさんに乗せられ1人づつ波止へ。見てるとド干底でむっちゃ高くなってる波止のハシゴを上って行きます。

「げげ!なんちゅう恐ろしい事を・・・。」

いよいよオイラの番になって、おっかなびっくり船の上。カキやフジツボが付いてるハシゴを登ってホッと一息です。

先行してた3人はすでに高い波止の上からキャストを始めていました。アドバイス頂いてたタックルをセットし狭い足場の

外側へ上がると・・・

「ぅわ!なんちゅう高さや・・・。」

「落ちないで下さいね。拾いに行くまで時間かかりますから!」

「はぁ・・・。」

暗い海面は吸い込まれそうな高さ。高いトコロが苦手な上に平らな磯でもコケそうになるほどバランス感覚が悪いオイラは

とても立てません。

底の状況がわからないんで適当にキャスト。風で取り難い底の状況も、どうやら沖は砂地のようです。

「砂地にはおらんわなぁ・・・。」

適当にアクションを付けながら石積みに当たるまで引いて来て、アクションというパターンでキャストを繰り返します。

しばし、おのおの探っていると1人にヒット!

いるとわかればテンションが上がるのが釣り人の悲しいサガ。懸命にキャストを繰り返すもバイトらしき反応はありません。

マッタリモードの中ポイント移動。長い波止の反対側を探っていたGENさんの所に行くとこちらも同様との事。

しばしダベりながらキャストを続けているとGENさんにヒット!

「こりゃホゴ(ガシラ)じゃろう。」

上がって来たのはガシラ君。

更に、

おっしゃ!!」

雄叫びもろとも釣り上げたのはアコウでした!!

一方・・・

オイラにはこんなのしか・・・

せっかくもらったヒットワームも根掛かりでロスト。ちょこちょこ移動しながら探りを入れますが反応はありません。

波止の内側を探りながら戻っていたGENさんに近づくとまたも雄叫びが!

先ほどよりサイズアップのアコウです。

「いがりさんが来るの待ってたかのようなタイミングですなぁ!」

「あのなぁ・・・(ーー;)」

ヒットパターンを真似てみたりもしますが、そう甘くはありません。

先端に移動して3人と合流したGENさん。大騒ぎしてると思ったら

「こげなモン釣ってもぅたわぁ〜。」

と言いたげな表情ですな(笑)

続けて2匹目を釣ったGENさん、オイラのクーラーに付けてあるカウンターを指差して

「”2!”って押しとこうか?!」

「いらんいらん・・・。」

そんな中、やっとこオイラのロッドにも生命感が!されど上がって来たのは・・・

ワームの大きさは2インチ。

いかに小さいかがおわかり頂けるかと・・・。

結局オイラと遊んでくれたのはカワユいタコとガシラ君のみ。総員でアコウ4匹、ガシラ2匹、タコ2匹、チビダコ1匹という

結果に終わりました。

明日は仕事のGENさんと別れて寝床探し。翌朝GENさんちに寄らねばならないんで、ご自宅近くの土手に駐車スペースを

見つけて寝仕度です。久々にエアーベッドを膨らませ、映りの悪いテレビでオリンピックなんぞを見ながら焼酎タイム。

なぜかいつもよりも早くまわって一気に昇天したのでした。

 

 

 

7月22日(キスの部)

出発前の20日夜、

「あの島に渡るんやったら車はしんどいねぇ。」

「ならオイラの愛車を使って!」

「かたじけねぇ・・・。」

そう、前回の釣行で”ボコボコ”になってしまったノア号(泣)。あまりの道中の過酷さに二の足踏んでたんですが、釣行後の

反省会にて

「なんとか機動性を確保できないか・・・。」

と二人で話し合っていたのです。で、今回の釣行、

「スマン!メシの種を優先させて下さい!」 ← つまりお仕事

とのGENさん。ということは一人で行動。ということは?

で、先の会話になり、

GENさん号です。

今回は7.6ftのエギロッド1本だけだったんで

無理くり縛ってあります(^^ゞ

若かりし頃(笑)はオフロードの草レースなんかもやってたオイラ、怪我をして以来20年近く(!)経って乗るバイクは怖いのなんの!

まして初めて乗るカブタイプなんでパニック状態です。

フェリー乗り場までの道中はさぞかし必死の形相をしていたことでせう。。。。。(^^ゞ

 

待つことしばし。お待ちかねのフェリーがやっとこ出船です。無愛想な(失礼)船の兄ぃちゃんにフェリー代を払って乗船。

わずか10分の乗船時間でM島に到着です。

前回の迷走(笑)で道は覚えてたんでスイスイ走行。だいぶんバイクにも慣れて来て余裕も出てきました。

まず向かったのは集会所前(仮称)。前回ナイスサイズが上がったところなんでワクワクしながらバイクを降りると・・・

「なんじゃコリャァ?!」

ウルトラスーパーど干底だったのです。

以前のオイラなら

ワ!なんちゅう美味しそうな浜や!」

となってたところなんですが、最近はだいぶんこの辺の事情がわかってきたので一気にテンションも下がります。

「やっぱ長竿も持って来るんやったぁ。。。」

バイクにうまく積めるかどうかわからず、傷が付いてもシャレにならないんで持って来なかった長竿が欲しくてしょうがありません。

潮が上がって来るまで数時間、何もせずに待ってられるハズもないんでとりあえずキャスト開始です。

持って来たエギロッドに10号の鉛を付けてフルキャスト。3本しか針を付けてないにも関わらず3色しか出ません。

満潮波打ちパターンなら1色もいらないトコロなんですが、干底の波打ち際は海草がビッシリ生えてて遠投しなきゃ釣りに

なりません。

されど・・・

投げても投げても釣れて来るのはミニチャリコと手噛みばかり。あまりにもキスのアタリが無いので、移動する事にしました。

 

次に向かったのは、前回”二日酔い状態(笑)”で降りた別荘前(またも仮称)です。

こちらは更に輪をかけてヒドイ状況。

せっかくなんでキャスト開始。波打ち際近くに見えてる海草帯の向こうへキャストして探ってみますが、こちらも上がって来るのは

同じ顔ぶれ。

立ってる波打ち際と満潮の時に打ち上げられてる海草やゴミまでの高低差は2m以上あり、

「満潮ん時はココをキスが泳いでるんやなぁ。。。」

足元をシミジミと見ながら早くもマッタリモードです。

 

しばしミニチャリコに遊んでもらってポイント移動。朝の浜に戻ってみるも、まだ上がり足りない様子。

そのままバイクを走らせ近所の様子を見て回ります。水深を求めてウロウロしますが、どこも状況変わらずで風も出て来ました。

こらアカンと集会所前に戻って小休憩。それを見てたかのようにGENさんからご機嫌伺いのデンワが。

悲惨な状況説明に

「今日はゆっくり出来るんでしょ?潮が上がるまで昼寝でもしてたら?」

「そね。。。」

一服後にキャスト再開。だいぶん潮も上がって来たんで、波打ちパターンがイケルかな?と岸と平行にキャスト。

すると1投目から心地よいアタリが!

やっとこ上がったカウンター。

(1000匹ではありません。念のため・・・)

開始から約4時間、やっとこ波打ちパターン到来なれど、時刻は11時を過ぎていました。

朝方は涼しかったんですが、さすがに背中に当たるお日様の温度もグングン上昇。されど待ちに待ったお楽しみタイム、

タバコを吸うのも惜しんで(?)数を拾います。

20匹を超えた頃、伸びないサイズに少々不満が出て来ます。

「あっちもソロソロいけるかな?」

パパッと道具をバイクに積み込み別荘前に移動。潮の上がりは5分程度ながら波打ちパターンなら十分いけそうです。

パパッと道具をセットしてキャスト再開。すると1投目から”ビビッ!”と来るアタリが!

「よっしゃよっしゃ!」

更に20cm級も出て、

「よっしゃよっしゃ!!」

です。

 

潮の上昇と共に魚もオイラもテンションが上がって来ますが、テンションが上がるのはキスだけとは限りません。

そう・・・

”カッカッカッ!”ってなアタリのフグの猛攻が始まってしまいました。3本針なんかで投げても1投で丸ボウズ。

かろうじて残ってもそこに付いてるのは丸々と膨らんだ白いお腹。

無限仕掛けが”スルスルスル”と減っていき、スイベルに結び続けるのが苦痛でなりません。

「やっぱハリス止め付けて来るんやったなぁ・・・。」

”本命のフグを釣ってると外道でキスが釣れる”みたいなパターンにはまってしまい、沖に投げても波打ちに投げてもフグの

アタリばかり。

たまに”ブルッ!”と来ても波打ちで”ビャ!”と走るチャリコ君。エサを大きくしても鼻クソ(失礼)にしてもフグしか釣れなくなって

来てテンションは下がる一方です。

振り返ると浜には累々とフグの屍が転がり、あれだけ結んできた針も心もとなくなってきます。

広い浜を歩いて移動するのも億劫になって来てノロノロとバイクに積んでは移動、キャスト、移動、キャストを繰り返しますが

状況は悪くなる一方でした。

 

また集会所前の浜に戻って木陰で休憩。平日とはいえ、朝から人っ子ひとりいない島の西側を独り占めしっぱなしにも関わらず

伸びないキスの数に気力が続かなくなってきました。

とうとう鉛も6号にまで落とし、ルアー釣りのごとく超軽めの波打ちキャスト。すっかり上がった潮であんだけ広かった浜もすっかり

姿を消しています。

ヤケクソになって針1本に1匹丸ごと石ゴカイを付けて型狙い。でもやっぱり上がって来るのはフグなのでした(号泣)。

 

遂に気力も干からび、すっかり溶けてるクーラーの氷を求めて移動開始。コンビニなんぞあるハズもなく、”○○商店”とかの

看板も見当たりません。

仕方が無いのでフェリー乗り場に戻ってGENさんに終了メール。すかさずデンワが鳴って

「もう終わったんですか?イカもやればイイのにぃ。」

「堪能しました・・・。」

帰りの道中、島ん中では対向車なんて皆無、通行人も港周りだけだったんで好き放題走りまくってたんですが、昼間の公道は

怖いのなんの!スレスレで抜いて行く車にビビリまくり、冷や汗ビッショリでGENさんちに到着したのでした。

 

 

 

なんか後悔ばかりの今回の釣行、アコウ編ではワームの種類が少なくてヒットパターンを掴めず、キス編ではショートロッド

による飛距離不足とフグ対策に悩まされて数を伸ばせませんでした。

でも、バイクによるランガンがいかに効率よくポイントを攻められるか確認出来たのがイイ収穫ではありました。

毎度毎度、お世話になりっぱなしのGENさん、本当にありがとうございました!

今回の釣果です。

アオリが小さいのは仕方ない(?)んですが、キスのサイズと

数には納得出来ないというか・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ホーム        2003年8月度の釣果へ