ジギングデビューを果たしてから「オリジナルのジグを作ってみたい!」と思うようになりました。

以前から石膏を使った型取りはやってたんですがすぐに細部が欠けてしまって後のバリ取りが大変でした。

そこでハンドメの先輩である萩原さんに教えて頂いた「3Dコピア」を試してみることにしました。これが使ってみると色々と問題点が発生して

納得がいく物が出来るまでには失敗の連続・・・。

そこでオイラが体験した3Dコピアとジグにまつわるお話をしたいと思います。ジグやキャスト製ルアーをコピアを使ってやってみようと思って

いる方々の何かの参考になれば幸いです。

文中所々に下線が付いてるトコロをクリックすると失敗だらけの奮闘記へジャンプしますのでこちらも見てね!

 

注意!!

※鉛を溶かす際には有毒ガスが発生します。必ず防毒マスクを着用し換気しながら作業を行って下さい。

※またこれらの注意を守らずに中毒症状にかかってしまっても当方は責任を持ちませんのでご了承願います。

 

1.型取り編

使うのは3DコピアHG(主剤・硬化剤セットで定価¥6000(泣)、はかり、紙コップ、攪拌棒、

型枠作成用厚紙、油粘土、離型剤、麺棒、先の丸い棒などです。

硬化剤用の計量カップは風邪薬のシロップ用の物を流用しました。写真には写ってませんが、

硬化剤は少量なので1g単位で量れるはかりを使っています。

また、離型剤にはリール用のグリース(もったいない!)を使いました。

型の寸法を決めたら厚紙で型枠を作っていきます。今回は50×150×30のサイズ

(型の片側の厚みが15mm)になるように厚紙を切り出していきます。

出来た型紙の上に油粘土を敷き均一な厚みになるよう麺棒で伸ばしていきます。

原型を油粘土の上に乗せ”ギュッ!”と押し付けて型割りしたい厚みまで埋め込んでいき、

型枠の四方をガムテープで固定したら型枠の完成です。

次に出来上がった型同士がズレないようにするための凹みを付けておきます。

(反対側の型には凸が付くワケですね)

鋳込み口とエア抜き穴をケガき離型剤を塗り長手方向を膨らみ防止のために割りバシで固定し

たら準備完了!さぁ!型取り開始です。

まずは型の大きさから容積を計算し、紙コップに3Dコピアをはかり取ります。

はかりに乗せて重量を量ったら重量比で3〜5%の分量の硬化剤を量って主剤に入れ

「しつこいくらい!(笑)」攪拌してやります。

原型の上に静かにコピアを流し込んでいきます。あまりにしつこく攪拌したので気泡が

心配になるところですが、硬化するまでの時間で原型側(つまり下側)の気泡は全て表

面に浮き上がってくるので何ら問題ありません。

そのまま一晩放置して表面のベタ付きがなくなったら型枠の四方を開いて静かに取り外し

ます。この際勢いよくやると原型が型から外れてしまい取り返しのつかない状態になってし

まうので慎重に、慎重に・・・。

出来上がった型と原型の上に離型剤を塗り再びコピアを流し込みますが、型の側面にも

離型剤を塗っておくと不要な所に付いたコピアが簡単に剥がせて楽チンです。

そんでもって上側の型が硬化するまで更に一晩放置。

表面のベタ付きが無いのを確認したら型枠を外して出来上がった型を割ってみます。

原型部が気泡やゴミなどで損傷していないことを確認したら鋳込み口とエア抜きを彫刻刀で

彫って完成!

鋳込み口の形は今も試行錯誤中なので今回のパターンは参考ということで・・・。

 

2.鋳込み編

用意するのは鉛(丸1号お得用(^-^)、錫ショット(東急ハンズで買った1瓶¥1000(泣)、

鍋(¥100ショップで買った火にかけられる計量カップ)、固定用バイス及び板2枚、

コピア型、ステンレスバネ鋼線(1.0〜1.2φ)、ペンチ類、マスク、手袋etc...。

型にバネ鋼線で作ったアイをセットしズレないように板で挟みバイスで固定します。

連続して鋳込む場合、型が熱で伸びる傾向にあるので2個目以降はアイを長めに作って

おきます。

また、アイの折り返し部は曲げを入れておき抜け防止にしています。

鍋に適量の鉛を入れ火にかけます。この際鉛100%では強度的に落ちるので錫の

ショットを適量加えて溶かしながら混ぜ込んでいきます。すると鉛の表面に黒色状の

不純物が浮いてきますのでスプーンなどで取り除いておきます。

いよいよ鋳込み開始です。この際に注意することは「なるべくゆっくり」「細い糸状」

して流し込んでいくことです。勢い良く流し込んでしまうとエア抜きからの抜けも追いつ

かないばかりか底部分(ジグの頭側)で流し込んだ鉛が泡だってしまいアバタの原因

にもなります。

また写真の様に型を傾けて流し込むことにより型の一方を鉛が沿うようにして流れて

くれるのでより効果的です。

鋳込んだ鉛が鋳込み口一杯になったら鋳込み完了。

あとは冷えるのを待って型から取り外します。

 

3.仕上げ編

出来上がったブランクの鋳込み口とエア抜きに付いているバリをニッパー等でカットし

各種のヤスリで研磨してペーパーで仕上げます。

今回の例ではエア抜き側のバリが小さすぎますね(^.^;...

ウレタンに数回ドブ漬けしペーパーで仕上げたら後の工程はルアーと同じです。

綺麗キレイに塗ってあげましょう(笑)

そして完成!あとは実戦でシャクリ倒すだけです!大物釣ったるでぇ〜!!

 

 

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