Extended Micro Vert Antenna のMMANA計算値と実測値比較


使用中の垂直型21MHzExtended Micro Vert Antennaを偏給電・短縮型半波長ダイポールとみなしてアンテナ定義し、アンテナ解析ソフトMMANAで給電点インピーダンス等を完全導体グランド7mHの条件で計算してみました。
半波長ダイポールですから同軸ケーブルとローディングコイルの接続部が給電点です。
ラジエーターはアルミパイプ1m長、25mmΦ、カウンターポイズは同軸ケーブルRG58A/U 3.73m長、3.6mmΦです。
なお、ローディングコイルのインダクタンス値は周波数21.2MHzで最適化し、Q=200と仮定しています。


電流分布からも偏給電、片側エレメントのみ短縮した変形短縮型半波長ダイポールアンテナと思われます。


完全導体グランド7mHの場合の給電点インピーダンス周波数特性計算値です。f=21.2MHでX=0Ω,R=32.35Ωです。


同じく完全導体グランド7mHの場合のVSWR周波数特性です。f=21.2MHzでVSWR=1.55です。


リアルグランド地上高7mH垂直型 21MHz Extended Micro Vert Antenna の実測VSWR & 給電点インピーダンス周波数特性です。RG58A/U同軸ケーブル1λg、9.45m長を使用して測定しています。


計算値に比較すると実測した最良VSWR値はほとんど1.0でLowVSWR!
バンド内のVSWRは約1.26以下です。給電点インピーダンスもほとんど50Ω、悪くても約57Ω以下でATUなしでも充分実用になります。
MMANAによる計算結果はVSWRは1.55、給電点インピーダンスは32.35Ω、実測値は VSWR≒1.0、Z≒50Ωです。
MMANAによる給電点インピーダンス計算結果と実測結果との間には少し差があり、DL7PE Micro Vert Antenna を単なる偏給電・短縮型半波長ダイポールとみなしてよいのか疑問がわいて来ました。
次はMMANAの計算結果と実測結果との違いの原因を探ります。