「茶むす」が閉店しました。11月15日(2006年)のことでした。
リニューアルのときに、行き過ぎを感じて心配していましたが、残念ながら悪い予感が当たってしまいました。
前にも書きましたが、店のアイデンティティにかかわるようなメニュー変更に首をかしげました。細かいことはどんどん改善すればいいと思いますが、店全体のコンセプトがブレては元も子もありません。
リニューアルした茶むすのメニューからは、申し訳ありませんが、安売りで回転を上げたい、そして材料費も切り詰めたい、・・・という気持をひしひしと感じました。
企業として利益追求は当然ですが、それを顧客にはっきり感じさせてはいけません。安売りを訴求しすぎて、近所のファストフード店やコンビニとのガチンコ勝負に踏み込んでしまったように思います。
聖蹟桜ヶ丘の住民たちは、リニューアル前の茶むすを、ほかにはないユニークな業態の店だと感じ、注目していたと思います。しかしリニューアル後は魅力が色あせてしまいました。
かもきちの知り合いは、メニューが変わって、「まるで自分たちに来ないでほしいと言われているように感じた」と言っていました。
付け加えれば、店員さんたちは、苦戦にもかかわらず皆さんよく頑張っていたと思います。新興チェーン店では、現場スタッフの努力もむなしく、本社?の企画するコンセプトがブレて混乱をまねく事例をよく見かけます。
茶むすは新しいマーケットを堀り当てかけていたのに、短期の利益を追ってどこかに行ってしまいました。
偉そうなことを言ってすみません。とても期待していただけに、残念で残念でしかたがないのです。
(2006年11月)

