せいせきB館2階、センターコートの吹き抜けの天井から、青黒いサメやカメなどが吊り下がっています。
ポスターには 「ウミノナカノクリスマス」 と書かれていますね。
ふと海の底に迷いこんだような不思議な感じ。展示そのものは、とても興味深いものです。海の生き物なのにフェルトのような質感があることにも意外な面白さを感じます。
しかし、ショッピングセンターの企画・運営としてはいかがなものでしょう。最近、今一つ残念なことが多いのですが、今回も「どうしたのかな?」と思わずにはいられません。
トレンドカラーは押さえているし、クリスマスに海を持ち込む意外性も悪くないのですが、実際の現場がどうなっているかを確かめる必要がありそうです。
センターコートの壁にはたくさんの木材があしらわれ、天井に食い込むかのように巨木の緑が生い茂っています。森林への憧憬を感じさせる、良い悪いは別にして個性的なインテリアです。
顧客を海の中にいざなうディスプレイなら、陸上の自然は見えないようにしてほしかったな、と思います。地味に中途半端だと、非日常の面白さより、不景気の海の中にいる気分の方が勝ってしまいそうです。
(2013年11月)