299を行こう その2

秩父ミューズパークで、おにぎりを食べた後、先へとバイクを走らせる。
クアパレスおがの(温泉入りたいなと思いながら)を通りすぎR299にでる。
これでR299に戻ったが、数キロ走った後またR299を離れなければならなくなる。
上野村に抜ける区間が通行止めになっているためだ。途中には「さざなみの岩恐竜の足跡」がある。
関東ローカルで、何度かテレビで放送されたこともあるが、説明がなければただのへこみとしか見え
ない。
迂回路の指示通りに進んで群馬県神流町からR462に入る。
このルート上にも”***岩”とかの小さなスポットがあるが車を止めるスペースは無い。
このまま進んでいくと、本来なら走ってくるはずのR299に入る。R299に入ってすぐに集落に入るが、
このあたりは道が狭くくねっているので走りづらい。
集落を抜けると片側一車線の走りやすい道路になる。車もほとんど走っていないし信号も無縁に近い。
左手に神流町恐竜センターがある。以前入ったことがあるが自分的には物足りなさを感じた。もう少
し目玉になるような展示物があればいいのだけれど。

ここから1kmほど走ると上野村に入る。上野村は日航機が墜落して一躍全国区になったが、本当
に静かな村だ。観光場所としては関東一(らしい)の不二洞がある。洞内延長2.2kmの鍾乳洞で
修行の場として使われたこともあるようです。
しばらく流して行くと、右手に全国郷土玩具資料館が見えてくる。このちょと手前に公衆トイレがある
ので用足しがてら小休止。ひと走りした後のホットミルクティはなんか落ち着く。

ここから数百メートルでぶどう峠方面との交差点、さらに数百メートル進むと塩ノ沢峠に抜ける交差
点にでる。十国峠方面は相変わらず交通規制がかかっているようなので塩ノ沢峠のルートをとる。
工事中だったトンネルが開通していて、塩ノ沢峠をショートカットできるようになった。
上野村側は普通だったが南牧村側はトンネルを抜けるとタイトなコーナーがつづく、トンネル内での
スピード注意だ。
大上峠を越えてR299沿いの臼石荘近くにでる。これでR299に戻ったわけだ。
しばらく道なりに走ると小海線が見えてくる。(「究極超人あ〜る」ゆうきまさみの漫画に出てくる
線だ。光画部の合宿で・・・)

                       大上峠

小海線を越えるとR141にでる。左折してしばらくR141を走り八千穂の村役場を少しすぎたと
ころで右折してR299に入る。この先は八千穂高原になる。車のほとんど走っていない高原の道路
をゆっくりと走っていく。聞こえるのはシングルエンジン独特の「ストトトトトッ」というゆっくり
としたリズムを刻む排気音だけだ。
澄んだ空気と青空、白樺の林、そんな空間を今独り占めしている。

ふと気になる道があって左折すると、左手になにやら怪しげな建物がある。入り口はじゃり敷きのロ
ータリーになっている。ロータリーにバイクを止めて建物に向かって歩いていくと、そこは白樺の樹
に囲まれた野外ステージだった。
小さなステージと、緩い斜面を利用した客席、あまり使われていないのかちょっと荒れ気味になって
いる。
小さな野外ステージで、気取らない小さな手作り音楽会なんかが似合いそうだ。
澄んだ空気、青空、時折吹くそよ風、ステージの周りは白樺の樹・・・しばらく、イメージの世界に
入り込む。
空を見上げれば、天まで届けとばかりにのびる白樺の樹。その先には雲一つ無い澄んだ青空。
こんな贅沢な時間があるだろうか。
・・・・・・・・欲を言えば、この時間を共有できるパートナーが・・・・・・・・


野外ステージからR299に戻る。そろそろお昼にしたい&土産物でもと思うが、やっと見つけたド
ライブインは・・・休みだった。しかもこの場所の一等地では若いカップルがランチタイムと洒落込
んでいる。(ちょっと・・・うっ、うらやましくなんかないぞ (^^;)
この先R299は麦草峠を越えて蓼科高原へと道が続くが、冬季閉鎖になっていてこれ以上先に進め
ない。今回の最終到達点と言うことで記念写真を撮って、県道480号を下っていく。


途中、松原湖にでたので食事でもと思ったのだが、喫茶店も食堂も営業していない様子。
ここは、以前から来ようと思っていた所でもあるので少し散策してみる。
ちっといい感じの小さな湖だ。


松原湖を後にしR141に入る。八千穂村からR299に入り十国峠方面に走る。臼石荘の上流側に
少し走ると、左側道路から少し低くなった場所にちょっとした広場があるが、ここに臼石がある。玉石
と水流によって削られて臼状になった石だ。
ここから先少しずつ道が狭くなる。乗用車同士のすれ違いができなくなるほど道が狭くなった頃乙女
の滝にでる。 


十国峠にでる少し手前で道路工事をしていた。作業員の指示で脇を通り抜けるが土の上はすべる。
しかも、通り抜けた後バイクの足回りが何か変だ。
「???」
バイクを止めてフェンダー部分をのぞき込むと
「あちゃ〜、詰まってる」
(フェンダーとタイヤの間にしっかりと土が詰まってしまっていた)
棒きれを探して、土を取り除いて走り出す。

十国峠で小休止。展望台があるのでついつい上ってしまう。


ここは長野県と群馬県の県境になっている、とは言っても特別何かがあるわけではないけれど。
群馬県側に入ると少し風景が変わる。この後は、朝走ってきたルートとほぼ同じコースをたどって
家路につく。