K6Aエンジン・メカチューン 2
1ページ目
まずは、コレがベースになったエンジンです。
屋内といえど、長期放置していたので、ヘッドカバーが粉だらけになっています。
これは、一度磨いて、塗装するつもりです。
そして、バラバラにする前に、いろいろと測定しておきます。
まずは、フロント・カバー(オイルポンプ)を外して、ノーマルのバルタイを測定します。
クランクシャフトの前端に、360度分度器を装着して、ピストンが上死点になる位置を測定して、目印の針金を取り付けます。
この分度器は、100円の分度器を2枚、張り合わせたものです。
まぁ、1度や2度の違いは、性能に影響を与えないだろうということで。
そして、タペットにダイヤルゲージを当てて、クランクをゆっくり回し、バルブタイミングを測定しておきます。
このとき、いくつかのノーマルのカムシャフトを用意して、いろいろ測定してみました。
その結果、新規格の**用のカムシャフトを使用することに決定しました。
作用角は、INが258度、EXが270度です。
この数値は、「国産エンジンデーターブック」というカンニング・ペーパーで調べた値ですが、実測でもほぼ同じ数値になったので、間違いないと思って大丈夫でしょう。
・・・「国産エンジンデーターブック」・・・高かった・・・
なお、この写真でのダイヤルゲージの当て方は、間違っていますので参考にしないでくださいね。
(ホントは、バルブに対して真っ直ぐに当てないとダメです。 もちろん、測定しなおしていますので)
そして、ヘッドを降ろした後に、ピストンの頭頂部に粘土を置いて、1度ヘッドを組みつけて、バルブとピストンのクリアランスを見ておきましょう。
コレをサボると、最悪の場合はバルブとピストンが当たりますので。
EX側は、10度くらいカムシャフトを遅らせても、1.7mmくらいはクリアランスがあるので、ヘッドの面研をしても、10度位まではバルタイの調整も出来そうです。