ドライブシャフトのオーバーホール

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 エンジンの力をタイヤ(ホイール・ハブ)に伝えるドライブシャフト。

 現在、進行中の4AT化計画のために、使用予定のドライブシャフトを完全なオーバーホールをしてみました。

 (4AT化に伴って、ドライブシャフトも変更する必要があるので、どうせならって事です。)

 まぁ、普通に考えて、中古品を使うなら交換前にブーツを新品にしておく。

これくらいは考えますけど、今回はブーツ交換だけではないですよ〜。

 

前置きはこれくらいにして、まずは分解前のドライブシャフトです。

 14万キロ走行の、普通のドライブシャフトです。

 

ただ、ブーツ部分を拡大してよく見てみると・・・

こんな感じで、中のグリースが漏れてきています。

どうやら、これは内部のグリースが沸騰して、飛び出してくるらしいです。

原因はいろいろあるようですが、とりあえずこのシャフトは純正(初期状態)のブーツでしたので、一度もブーツが破れて交換したことはなさそうです。

 

さて、では早速分解していきましょう。

ドライブシャフトの分解は、いろんなページで「ブーツ交換」として解説しているので、いまさらっていう感はありますが・・・

 

 まずは、ブーツを縛っているバンドをはずすために、カシメを解除します。

 この写真の方向に貫通ドライバーをあてて、ハンマーで叩くと簡単に解除できます。

 こんなかんじ。

 カシメを解除したら、あとはバンドを広げて、ブーツを取るだけです。

 

 ブーツの広い側を空けてみると、シャフトが抜けて・・・来ません。

 これは、シャフトの種類によって違うのですが、スポッとベアリングごと抜けてくるタイプもあります。

 今回のシャフトは、抜け止めのCリングが、インナー側ジョイントの内側にありますので、ドライバー等で軽くこじって取り外します。

 

 これで、インナー側が取り出せます。

 ブーツと玉の間くらいに写っているのがCリングです。

 この茶色のドロドロが、インナーのグリースの変わり果てた姿です。

 

 玉はこのまま、ポロッと取れますよ。

 そして、玉の位置決めのアウターカラーも、手で簡単にとれます。

 インナー側のカラーは、スナップリングで止まっていますので、スナップリング・プライヤーで取り外しましょう。

 

 インナー側のブーツとベアリングを完全に取り外した状態です。

 ここまできたら、あとはアウター側(ホイール側)のブーツのカシメを解除し、シャフトからブーツを取り外します。

 これで、ドライブシャフト・ブーツが完全に取り外せました。

 

ここまで来たら、後は簡単。

逆の手順で、新品のブーツを組み付けるだけです。

・・・えっ?

オーバーホールっていう話はドコ行ったって?

・・・ホントに見ますか?

 

 

では、ここから先は自己責任で・・・

 

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