トレイルラン・トレーニング |
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No.6:奥多摩・六ツ石山〜雲取山コースを走る 雲取山山頂 |
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今回は、ちょっと長距離にチャレンジということで、東京で最高峰の雲取山に行って参りました。おそらく通常の登山客が登るコースとは逆のコースだったのでしょうか。登りのコースではあまり他の登山客に会いませんでした。しかし、連休で絶好の日和ということもあり、それぞれの山の頂上付近は賑やかでした。 |
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■ 活動日 |
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2006.05.03(水) 天候:晴れ 気温:平地で18℃(太陽の下では暑かったが、木陰ではかなり涼しかった。) |
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■ コース |
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JR青梅線奥多摩駅
〜 奥多摩むかしみち 〜 六ツ石山登山口 〜 トオノクボ 〜 六ツ石山山頂 〜 鷹ノ巣山山頂 〜 七ツ石山山頂 〜 ブナ坂十字路 〜 雲取山山頂 〜 ブナ坂十字路分岐
〜 鴨沢バス停(トレイルゴール) 〜(バス)〜 JR青梅線奥多摩駅 ― トレイルコース ― 青梅街道(バス道路) |
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■ 距離 |
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約33.9km(地図上での計測)
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■ 所要時間 |
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合計:8時間30分(休憩含む)
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■ 所持品とスタイル |
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携帯品 昼食(お握り三個、バナナ1本、エネルギーゼリー1個)、飲み物スポーツドリンク2リットル(500mlほど余る)、ウインドブレーカー上下(行き帰りに着たもの)、予備Tシャツ(無袖&長袖)、タオル、ティッシュ、熊除けベル、携帯電話、小銭、そのほかウエストポーチにポケットカメラ(デジカメは重いので)。 今回初めて試した飲み物がある。アサヒ飲料鰍フSuper H2Oだ。ハイポトニックスーパーウォーターと呼んでおり、スポーツ選手が運動時に飲み易い状態にしているとか。現役選手の声を取り入れて開発したらしい。私は新しいもの好きなので、これを今回持っていった。実際、後味が良くて口に残らない。長時間運動の場合、水だけだと胃にもたれることがあるが、これは体への吸収が良い感じ。味は潟Rカコーラのアクエリアスに似て爽やかな味。後半の疲れた時も飲み易かった(随分宣伝してしまったが)。私は水がないと不安で、飲み物を持ちすぎるきらいがあり、今回も500mlほど残った。でも飲み物がなくて困るよりはいいと思っている。このコースは山頂近くで水場があると言われるが、ルートから少し外れるので使わないつもりで行った方が良い。 今回、携帯品の重さはリュック(デイバッグ)も入れて約5kg。 ウエア ランニングキャップ、長袖Tシャツ、ロングスパッツ、手袋、トレイルランシューズ |
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■ コース紹介 |
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● JR立川駅集合〜JR青梅線奥多摩駅 今回のトレイルは、友人+カモシカマラソンに出場予定の8名で、計12名の参加。JR青梅線の立川発6:39奥多摩行きに乗るが、結構な混み具合で、その乗客の8割は登山客と思われる。そして座席に座っているのは大半が登山客。登山客のほとんどは終点の奥多摩まで行くので、座席は終点までほとんど空かない。奥多摩まで1時間7分かかるので、出来れば座りたいが、座るためには、電車がホームに入る6:30位には並らんでおかないと難しいかもしれない。ちなみに車両間に混み具合のばらつきはなく、全車両均等に混んでいる。そして、奥多摩駅到着は7:46。 ところで上述のカモシカマラソンとは、奥武蔵ウルトラランニングクラブが主催する山岳+ウルトラマラソンのレースのことで、年によってコースが変わるが、おおよそ山岳コースを30〜50km終えたのち、平地を40〜100km走ると言う過酷なレースだ。実は私は第3回大会に友人に誘われ一度だけ出たことがあるが、ヘトヘトになり最後の10kmほどを残しリタイアした経験がある。今年のレースは最初の山岳コースが奥多摩〜雲取山だそうで、彼らはその下見と言うか、試走の方々なのだ。ちなみに私はまだ走力が備わっていないので出場は見合わせている。 ● JR青梅線奥多摩駅〜奥多摩むかしみち入口 奥多摩駅に到着し、観光案内所兼駅前バス待合所をちょっと借りて準備する。ここはいつも人がいないので着替えに使用させていただく。通常、雲取山への登山は、駅からバスで奥多摩湖畔まで行き登るようだが、我々は今回「奥多摩むかしみち」を通り、六ツ石山経由で雲取山に向かう予定(上のコース)。スタートは朝8:00ジャストだった。 まず駅前から左手に向かい、100mほどで最初の角を右手に曲がり、山の方向に進む。すぐに多摩川にかかる氷川大橋がありこれを渡る。そして、200mほど行くと右手に「奥多摩むかしみち」への入口がある。ここまで駅からは400mほどで、4、5分で到着する。むかしみちの入口の目印としては、入り口の向かい側にはJAの建物がある。 ここから奥多摩むかしみちが始まる ● 奥多摩むかしみち 「奥多摩むかしみち」は昔の街道だ。道路幅は広いところで4mほどで、もっと狭いところもある。上の写真は最初の登り坂だ。この道にも、今でも民家がところどころに点在している。こいのぼりが上がり、洗濯物が干されるなど生活を感じるところもあるが、廃屋も見られる。道は最初はぐっと登るが、全体的には緩やかなアップダウンの、割と走り易いコースだと思う。また、最初の箇所以外は大半が舗装されており、表示板も新しく、幾つかの公衆トイレもあった。この街道は基本的には多摩川に沿って走っていて、現在の青梅街道と縫うように交差しながら続いている。その交差部分は青梅街道のトンネル部分を乗り越えるように走るので、道路を横断することはない。駅をスタートして55分くらい行くと、昔のトロッコのトンネル跡に辿り着く。旧中山トンネルと呼ばれている。これがかなり古くて、途中では天井から地下水が流れ落ちている。結構長くて暗く、何だか異次元への入口のような空間。このトンネルを抜けると、25分ほどで六ツ石山への登山口に到着。この「奥多摩むかしみち」は、ポイントごとに分かり易い表示板があるので迷うことはないと思うが、後半で、階段を上がってすぐのところの分岐で、一箇所だけ道を間違えそうになるところがある。 ●六ツ石山登山口〜トオノクボ 登山道に入ってから、少し上がると奥多摩湖が見える見晴らしの良い所がある。 登山道から見た奥多摩湖 このあたりまではまだ人家があり、畑なども見られる。そして、ここを過ぎると徐々に勾配がきつくなる。この六ツ石山への登り坂が、今回のコースで最もきつい区間。木の幹や岩にしがみつきながらの登りとなる。このルートは南斜面なので、上のトウノクボに近づくと、日差しが木々の間から木漏れて眩しい。自然を満喫したいところだが、苦しい。しかしこの急勾配はトウノクボまで。ここでは、他の登山客には数人にしか会わなかった。地図を見れば、この登り区間は1.8kmで標高差約800mを上ったことになる。数字の上でも1:2.25の急勾配だ。ここでは、おおよそ45分から50分ほど費やした。 ● トオノクボ〜六ツ石山 トウノクボを過ぎれば、あとは尾根伝いに六ツ石山まで行ける。かなり足が楽になる。トウノクボから約20分程の時間でようやく六ツ石山山頂に到着。うれしくて山頂で記念写真を撮る。 六ツ石山山頂でのほっとひと時に記念撮影 ● 六ツ石山〜鷹ノ巣山 六ツ石山から鷹ノ巣山までは、下の写真のような尾根伝いの開放感のある快適なコース。石尾根縦走路と呼ばれている。地図によれば、まず六ツ石山山頂から100mのあたりに分岐点があり、鷹ノ巣山方向は左に進む。これを右に進めば奥多摩駅方面に下るコースになる。途中、城山、水根山などを経由して、徐々に3.9kmで標高差約260mほどを登って行くコースだ。コースの南側(左手)には林の途切れたところで広く山々の展望が開け、ほっと体が休まる箇所もある。しかし、六ツ石山までの足の疲労が残り、ボチボチのジョギングor早足で進む。途中で女性トレイルランナーが上から下って来て、山頂の景色は素晴らしかったと教えてくれた。今回のルート上で、トレイルランナーに出会った記憶はこの方と後で抜かれた男性の二人。この区間では12時に近づいたせいか、だんだん空腹を感じるようになる。山頂に着き、ようやく昼飯をとることが出来る。 石尾根縦走路 ● 鷹ノ巣山〜七ツ石山 鷹ノ巣山から七ツ石山は、一度180mほど下ったのち、徐々に登って行く、尾根伝いの割りと快適なコースだが、私は、徐々に疲労が足に溜まってももの筋肉がこわばり、足をだましながら歩くことになった。この区間で併走した仲間も二、三度足がつった。走るのはきついので歩くことになるが、できるだけ早足で進む。最後の七ツ石山山頂手前は登りとなっており、ぐっと登る。七ツ石山山頂では、帰りのバスの時間が気にかかり、ほとんど休まずに雲取山へ向かう。 ● 七ツ石山〜ブナ坂十字路分岐 七ツ石山から雲取山方面は下の写真のように視界がよく開け、遠くに雲取山と思われる山が見える。そしてそこに至る登山道がモナリザの絵の背景に書かれた道のようにずっと続いていくのが見える。七ツ石山山頂からはまず一気に急な崖のような坂を下る。山頂からブナ坂十字路分岐まで約500mほどで標高差約100mを下ることになる。このブナ坂十字路の分岐点は帰りの分岐点なので覚えておく。 雲取山へ続くみち ● ブナ坂十字路分岐〜雲取山 この区間は往復する区間。 ブナ坂十字路分岐(標高1650m)からは、雲取山に向けて緩やかながら徐々に登り、そして雲取山手前でぐっと登るコースだ。この区間約2km。途中巻き道が二ヶ所あるので、それを利用するのも良い。行く手の右側に巻き道はある。七ツ石山から雲取山までには、多くの登山客と出会った。彼らは大半が宿泊前提なので、大きなリュックを担いでゆっくり歩いている。我々は邪魔にならないように脇に出て追い抜いていく。彼らから見ると我々はどんな存在なのだろうか。ゆっくり噛み締めるように歩いている。 さて、分岐点から1kmほど行くと、広い広場状のところに着く。ここはヘリポートと表示がある。救助や災害時にヘリコプターが着くようだ。我々が帰路に通った時(15時ごろ)には、ここはテント村となっていた。テントを張るのは有料のようだ。ここからさらに400mほど雲取山方向に行ったところに、右手に山小屋が見える。この山小屋は素泊まりができるようで、前のテーブルで人々が休憩をしていた。 山小屋から山頂までは、約1.5kmを残すが、標高差で約270mを登る。徐々に勾配は険しくなり、最後の200mほどはかなり急で、つづら折れのがれき面を、道を自分で探しながら上る。探しながらというよりは、つづら折れの道が幾つもあるので、選びながら登るというのが正しいかも。上に近づくと、まず避難小屋やトイレなどの建物が見え、そこが山頂かと思えばそうではなく、さらに右手方向に50mほど行ったところが本当の山頂だ。雲取山山頂到着が14:20ごろ。ここでまたお握りをひとつ食べ、元気をつける。ところで山頂近くでは、鹿とも遭遇した。この日大型動物に出会ったのは、この鹿が唯一。 ところで、山頂に測量点の説明板があり、 “雲取山「原三角測點」 全国に設置されている三角点は、わが国測量の基準として利用されるばかりでなく、地殻変動を知る手がかりとして重要な役割を果たしています。わが国における本格的な三角測量は、明治の初期に当時の内務省地理局によって始められました。この雲取山にある「原三角測點」は、現在の形の一等三角点が設置される前、明治16年(1883年)に埋設された測量標識で、測量の歴史上貴重なものです。 平成10年6月 建設省国土地理院” なんて書いてあった。雲取山には、一等三角点が置かれていることが分かった。このあたりで最も高い山なので見晴らしはいい。 雲取山頂上からの眺め 雲取山山頂の登山客たち 矢印が鹿ですが、分かりますか? 山頂ではバスの時間が気になるので、5分ほどだけ休み、トイレに寄って下山を開始する。帰路は、ブナ坂十字路分岐までを元来た道をまず戻る。 ● ブナ坂十字路分岐〜鴨沢バス停 ブナ坂十字路の分岐に着くと右手方向に下り、鴨沢を目指して下山する。ここからは、最初少し行ったあたりに岩の箇所が少しあるが、その後二三の木橋を渡り、とにかく山腹の山道を小走りで下ることになる。7.4kmで標高差1100mを下るのだが、同じ道が延々と続くので、少しずつ足に負担がかかってくる。あまりに同じ道が続くので気分的にも少し中だるみともなりがちだ。ブナ坂十字路分岐点を出てから時間が経つこと1時間6分、モクモクとジョギングし続け、もう廃屋となった民家の脇を通り、ようやく舗装路に辿り着いた。ここが小袖乗越という所らしい。 そして、ここで終わりかというとそうではなく、舗装路を少し行くとカーブする箇所に「鴨沢近道」という表示板があり、これに従いまた林の中に入る。この近道は短いのかと思ったが意外に長く、10分以上小走りに歩き、ようやくまた舗装路に出た。ここからは道なりに5分ほど走って、最後に大きく右旋廻して青梅街道に出ると、鴨沢バス停に到着。 ● 鴨沢バス停〜JR奥多摩駅 鴨沢バス停には駐車場がある。ここに車を置いて登山することも可能なのかもしれない。 鴨沢の乗車時刻は16:52。バス停に並んでいたのは全員山から下りてきた人で、計15〜20名ほど。なお、下山後すぐにビールを買いたいなら、バス停から50mほどのところに雑貨屋さんがあり、ここで売っている。 「このバス停は始点じゃないから、座るのは無理だね。」と話していたら、連休中だからか、バス会社が気を利かしてくれてバスが二台並んで走って来た。運転手さんのマイクによると、二台目の方に乗って下さいとのこと。二台目のバスには誰も乗っておらず、ゆっくりと座ることが出来た。バス会社のはからいに感謝する。連休中はこのようなこともあるようだ。 奥多摩駅前にバスが着いたのは、17:30程なので乗車時間は約40分。スタート前に、準備に使用したバス待合所でサッと着替えて17:40発の電車に乗った。駅前でヤマメの塩焼きを売っていて、食べたかったが電車の時間に間に合わないので残念だがあきらめた。電車の本数は少ないので来た電車にはすぐに乗ったほうがよい。なお、駅付近でお酒を買うには、駅から左手50mほどの角に大きな酒屋があり、そこが一番便利だ。乗った電車では座れたが、これは青梅止まりで、ここで待ち合わせの立川行きに乗り換えると、結構混んでおり、立川まで座ることは出来なかった。奥多摩から立川まで直通の電車でない場合は、こういうこともあり得る。 |
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