■レース紹介 |
第8回星の郷八ヶ岳野辺山高原100キロウルトラマラソン |
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八ヶ岳野辺山高原の100kmウルトラマラソンに出てまいりました。私はウルトラマラソンはこれが4回目の挑戦です。初ウルトラが1997年富士五湖ウルトラチャレンジ80kmの部で、9時間30分29秒で完走し、これはいけると、1998年にいきなり同大会117kmへ挑戦。雨の中、105km地点で残念ながらリタイアとなりました。1999年再度117kmに挑戦しますが、練習不足のためか100kmでまたリタイアし、これが三度目の100km以上のクラスへの挑戦です。このレースはトータル標高差1,000mの過激なレースですが、よけいに闘争心をかき立てます。とにかく完走することが目標です。 では、星がきれいで有名な高原のウルトラマラソンをご紹介します。 |
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2002年05月12日開催 |
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■ 距離:100km |
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天候:霧のち晴れ |
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■ 記録 |
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13:23:21(総合364位:完走者491名中) 100kmウルトラマラソン初完走!! |
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■ 受付 |
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受付は宿泊者が多いので、前日と当日の両方あります。70kmの部を合わせても参加者が1,000名ほどなので、混雑やトラブルはありません。受付は親切です。 |
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■ 参加者数及び完走率 |
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100kmの部 合計 491名(完走者)/ 711名(出場者)=69.1% 男子 466名(完走者)/ 662名(出場者)=70.3% 女子 25名(完走者)/ 49名(出場者)=51.0% 70kmの部も60〜70%ほどの完走率のようです。 |
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■ 着替え場所 |
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受付会場の体育館内で着替えができ、すぐ横に荷物預かり所があって非常に便利です。 |
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■ 荷物預かり所 |
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人数が少ないので混む心配はほとんどありません。受け取り時もゼッケンを見て、受付に着く頃に先に持って来てくれるという、親切な対応でした。 |
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■ トイレ |
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会場には、仮設トイレと近くの公園にトイレがあります。各エイドにもトイレがありました。スタート前には若干並びますが、困るほどの列ではありません。 |
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■ 駐車場 |
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駐車場は十分余裕があります。当日の3時間半前に到着したが、入り口近くに駐車できました。 |
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■ 参加賞 |
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普通のマーク入りTシャツ。 |
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■ 完走賞 |
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(重量感のある)完走メダル。ストラップは携帯電話に使えます。 |
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■ コース |
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スタート&ゴールは野辺山駅近くの 順に追って言うと、 です。 スタート後5kmから そして、このレースは、標高差550m程の山を二回越える難コースなので、前半飛ばし過ぎない自制心が必要です。 また、途中53km地点から63km地点まで、片道約5kmの折り返しコースがあり、ここが精神的にきついところです。帰ってくる選手を見ながら、早く折り返し点(58km)に着きたいとあせる気持ちを抑えて、もくもく走ることが大切な、ここはじっと我慢の箇所です。 ラストでは会場近くをかすめるように通り、他の選手ゴールのアナウンスまでが良く聞こえます。もうすぐかと思いますが、あと3km程残っており、また離れていきます。 ゴールはバラバラに選手が入ってくる事もあり、一人ずつ名前をアナウンスしてくれます。気持ちが最高潮に盛り上がるように演出してくれます。 |
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■ 注意事項 |
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スタートは午前5時で、かつ山間部のためレース中の気候がかなり変化します。当日もスタート時は霧に包まれ気温も下がっていました。30km過ぎた頃(10時過ぎ)から、今度は日差しが強くなり、気温も上昇しました。しかし、ゴール近くになると、夕方に近づき気温の低下も予測されます。(当日はさほどではありませんでしたが。) 用意したいのは、ランシャツランパンの他にTシャツはハーフとロングの両方、場合によってはスパッツもハーフ、ロング(ロングは時期的に雨など降らない限り私は不要ですが、人によっては必要かも)両方を準備した方が良いと思います。これをスタート時とその後のトランジットに、うまく気候を予測して分散配置させる必要があります。スタート前の時間のない中で考えるのが、これがまた難しいのですが。 また突然の雨対策用にビニール袋で作った雨除けもウエストポーチに持参した方が良いでしょう。もらった注意事項にも書いてありました。同じく、雨、日照り両方のためにキャップはかぶった方が良いと思います。(ほとんどの選手は着用していました。) |
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■ 制限時間 |
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14時間(19:00)です。他のウルトラマラソンは13時間が一般的らしいですが、標高差1,000m(500m級を2回登る)なので、1時間ほど長いようです。これでも厳しいですが。 |
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■ 距離表示 |
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5km毎に表示があり、10km毎にラップタイムの計測があります。最後5kmを切ると、あと3km、2kmと細かい表示で励ましてくれます。 |
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■ エイドサービス |
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途中に、合計26箇所のエイドがあり、水、ザバス、お茶、ココアなどが、場所ごとに選択されてうまく配分用意されています。トランジット地点の35km、58km、87kmと70kmの部ゴール(71km地点)は食べ物も充実されており、食べきれないほどでした。スペシャルとして、58km(おにぎり)、71km(そば)、87km(うどん)、ゴール(豚汁、そば)が用意されていますので、忘れずに一通り賞味するくらいの食欲と余裕が必要です。 |
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■ 完走証 |
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完走者には完走記念メダルが授与されます。完走者は皆うれしくて、着替えた後も、首から下げていた人が多かったです。 |
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■ その他 |
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トランジットは35km、58km、87kmのうち、2ヶ所選ぶことができます。(スタート前に預け、送ってくれます。) 35kmは山から下りて舗装路に入る所なので、ここでシューズを交換することが可能です。気温が上がり、ウエアもTシャツからランシャツへの交換が考えられます。 58kmは、途中の折り返し地点で、精神的に辛い場所です。時間も正午近くで暑くなっています。気分転換にウエアを替える人も多いようです。 87kmは天候によってはウエアをロングスリーブに変えるには良いかもしれません。しかしあと13kmなので、あまりゆっくりしている精神的な余裕はありません(少なくとも私の場合はそうでした)。当日は87kmでの着替えはほとんどしませんでしたが、気温の変化でどう対処するかです。ウエストポーチにロングTシャツを入れておけば、87kmでの着替えは不要かもしれませんね。気温が高くなりそうなら、35km、58kmでのトランジット、気温が低めなら、35km、87kmのトランジットが良いかもしれません。 |
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■ 模擬店 |
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模擬店は、よくあるスポーツ用品の店は、あったのかどうか記憶にありません。ただ、筋肉補強テープ、チタンテープなどのコーナーがあった様ですが、サービスは有料のようでした。地元の特産品のコーナーがあり、おいしそうなものを販売していたのが印象に残っています。 |
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■ 感走記 |
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スタートが午前5時なので、通常は前泊が考えられるが、私は宿泊せずに前日の23時半に自宅を車で出発することにした。そのために前日は17時に一度就寝して体を休めた。会場までのルートは中央高速須玉インター経由、あとは国道141号線で会場まで一本道である。高速道路を約110km、国道を約25km、合計2時間ほどをかけて到着した。このあたりはうちの子供達が小さい頃に、何回か連れて来たことを思い出しながら走った。清里を過ぎ、そろそろ野辺山かなと思っていた時、急に道端に駐車場の表示が見えた。よく見ると大会用である。霧も出ており、危うく見逃すところ。駐車場はさほど込んではいなかった。駐車場は会場と目と鼻の先で便利だ。本来この辺りは星がきれいなことで有名だが、この夜は霧のため視界が悪かったが、無事到着。 懐中電灯で照らしながら、会場の位置を確認。その後、しばしの休憩後3時半に再度目を覚まし、簡単な朝食をとる。気温が低いのを予測して暖かい飲み物をポットに入れて持ってきたのが良かった。辺りに人が増え少しずつ騒がしくなってきた。3時50分に受付を済ませ、必要な荷物を体育館まで運び、着替えとトランジット用の荷物作りをする。辺りはまだ暗いので、車の狭い所で着替えるよりは、体育館内で準備をした方が良い。ウエアは、35kmまでは(下:ハーフスパッツ、上:ロングシャツ)とし、後のトランジットで着替えるために詰めるものとして、35km地点(下:ランパン、上:ランシャツ、天候によって選択だきるようにハーフシャツ、そしてソックス、予備のゼッケン)、87km地点(下は替えず、上のみ場合によってハーフ、ロングシャツいずれか選択)という想定でパッキングした。また最初の35kmまでは山道のトレイルコースなので、トレイルラン用のシューズを最初履き、35km地点で交換予定。ウエストポーチにはティッシュとサングラス、雨用のビニール袋、アミノバイタル一袋などを入れる。そして頭には白のキャップをかぶる。 スタート後、JR最高地点などを通り、5kmを越えた辺りから未舗装となる。ここから15kmの間を、最高1,910mまで標高差560mを登る。途中ガレ場(石ころだらけ)もあり足元は悪い。走れる場所はわだちの部分など限られており皆そこを走る。ここでは、やはりトレイル用シューズが良いようだ。コース最高地点表示をちらっと見た後は緩やかに下り、35kmトランジットでシューズ、ウエアを交換する。気温の上昇がそれ程でもないので、予定を変え、下はハーフスパッツそのまま、上のみハーフシャツに着替えその上にランシャツをかぶり、気温によっていつでもハーフシャツを脱げるようにした。シューズをロード用に替えたので足がすごく軽くなった。 小海リエックスリゾート(40km)、松原湖(44km)を過ぎると、コース最低地点(標高880m)の ここから58km途中折り返し点までは緩やかに登り、65kmまではほぼ平坦コースだが、先にも述べた通り、折り返しコースのためここは精神的にきつい。途中71km地点で70kmの部のゴールがあり、ゴールする70kmの部のランナー達を横目で見ながら、またコースに出る。ここでの長居は禁物だ。ゴールを見ているとつらくなる。65kmからは二つ目の山登りのコースとなっており、第二の頂上78km地点の馬越峠まで、13kmで標高差550mを登る。私はここまで何とか走ってきたが、徐々に登りは歩かざるを得なくなってきた。馬越峠に登るルートに入ると勾配はますますきつくなり、ほとんどのランナーは歩いていた。歩くにしても、私は腕だけはしっかり振るようにして、速度を落とさぬように注意した。実際、歩き方で速度は随分と違うものだ。 78kmの頂上の後の下りはようやくそろそろと走り始める。この頃からは下りであっても足に負担を感じ始めていた。このコースは20km以降は下りも長く続くため、知らない間に足に疲労が蓄積しているのだ。山道で下りが続くと足がガクガクになるあの状況である。私は60km前後から脚に疲れをかなり感じ始めていたので、エイド毎に脚全体に水をかけ冷やしながら走っていた。誰かがそうしていたのを真似して水をかけ始めたのだが、こうして脚を冷やすことでいくらか楽にはなった。78kmからの下りも徐々にではあるが慣れてきて、80kmを過ぎるころからは走るペースにまで上げることができた。 80kmから87kmのトランジットまでは、馬越峠を越える時には考えられなかったほどに快調に走れ、何人かを抜く事もできた。登りで歩いたので力を蓄積できたのかもしれない。87kmのトランジットでは時間がないので、汗に濡れたTシャツだけを着替え、うどんを食べてすぐに出発。 この後はもう登りはないだろうと思っていたが、よく考えてみると、野辺山はJRの最高地点であり、最後はやはり登りであった。10kmで205mを登ることになるらしい。97kmまで来ると野辺山駅の裏手に出る。あと1kmを切ると町の通りに入り、応援が増えてくる。そんな音や歓声が聞こえてくると、不思議に新たな力が湧いてきて、最後は元気に走りこんでゴールできた。 このレースはコース全般にわたり、エイドなどでの係の方々の温かい支援がありがたかったが、その他に地元の方の応援も大変な励みになった。おばあちゃん達がグループで水を準備してくれた所があったし、家族で個人のエイドを開いていたところも何ヶ所かあった。小学生が自転車で走りながら応援(ちょっと危ないと思ったが)してくれたり、もっと小さな子供たちも家の前で元気に応援してくれたことなども、最後には私の走る力となった気がする。 ウルトラは体力のみならず気力が必要なことを、あらためて実感したレースだった。 |
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■ 今回のレースペースを参考までに紹介 |
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・ ・ ・ |
75kmまでは5kmラップを計測。 リストウォッチのトラブルで、75km以降はゴールまでのトータルタイムから計算。 普通のエイドでは1〜3分の休憩。40km、55km、60kmはエイドで休憩を10〜15分ほどとったため、時間が増えている。70〜75kmは峠越えで登りはほとんど歩いた。 |
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レース中のペース1km当り(分:秒/km) |
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Start〜10km |
6:30 |
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45km |
5:57 |
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15km |
6:50 |
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50km |
6:03 |
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20km |
7:13 |
トレイルコース |
55km |
9:09 |
エイド休憩含む |
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25km |
6:05 |
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60km |
10:46 |
エイド休憩含む |
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30km |
6:40 |
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65km |
8:05 |
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35km |
5:37 |
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70km |
8:16 |
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40km |
9:29 |
トランジット含む |
75km |
11:25 |
山の登り坂は歩く |
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80km〜Goal |
9:00 |
トランジット含む |
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