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ランニング研究:その17

男子マラソン

北京オリンピックと2007福岡国際マラソンの比較

2008北京オリンピックは終わりました。男子マラソンはケニアの新星サミュエル・ワンジル選手が夏のレースの戦略を変える、最初からのハイスピードでレースは展開され、日本選手は最初からトップ争いに絡むことは叶いませんでした。

今回優勝したワンジル選手は昨年の福岡国際マラソンで優勝し、マラソン界に躍り出たわけですが、この時の上位3名はこの北京オリンピックにも出場していました。2位は途中までワンジル選手と競ったエチオピアのデリバ・メルガ選手であり、3位は日本の佐藤敦之選手であります。今回佐藤選手はトレーニング疲れが身体に変調をきたしてか、ベストコンディションで走れなかったようです。私は佐藤選手の真摯な姿勢が好きで今後も頑張ってほしいと思っていますが、佐藤選手は2007福岡国際でワンジル、メルガの両選手と競った実力を持っていますので、また世界の舞台で彼らとトップを競い合ってほしいと思っています。

佐藤敦之選手を応援する意味も含め、そのレースと北京オリンピックを比べて見ましょう。

 2007福岡国際マラソンと北京オリンピック記録との比較5km上欄スプリット&下欄ラップ)

2007福岡国際マラソン上位三名の記録

気象条件:天候=晴れ 気温=13.6度 湿度=47

選手名

5km

10km

15km

20km

Half

25km

30km

35km

40km

Goal

記録

優勝タイム

 S・ワンジル)

1504

3003

4506

10012

10331

11505

13005

14449

20003

20639

20639

1504

1459

1503

1506

319

1134

1500

1444

1514

636

3.00/km

2

D・メルガ)

1505

3003

4506

10012

10330

11504

13005

14450

20003

20650

20650

1505

1458

1503

1506

318

1134

1501

1445

1513

647

3.01/km

3

(佐藤敦之)

1505

3003

4506

10012

10331

11504

13005

14456

20019

20713

20713

1505

1458

1503

1506

319

1133

1501

1451

1523

654

3.01/km

 

北京オリンピックの男子マラソン優勝記録と比較(参考記録)

選手名

5km

10km

15km

20km

Half

25km

30km

35km

40km

Goal

記録

優勝タイム

S・ワンジル)

1452

2925

4436

5910

10234

11358

12914

14437

15954

20632

20632

1452

1433

1511

1434

324

1124

1516

1523

1517

638

3.00/km

5kmラップの変動幅は、

選手

ペースの変動幅

2007福岡国際マラソン優勝者(S・ワンジル)

6.0/km

同上     2位(D・メルガ)

8.4/km

同上     3位(佐藤敦之)

11.0/km

2008北京オリンピック優勝者(S・ワンジル)

11.3/km

となっています。

2007福岡国際マラソン上位三名と北京オリンピックの男子マラソン優勝記録との比較

福岡国際はペースメーカーがいたせいもありますが、同じワンジル選手でもレースが異なるとペース変動も随分と違うものです。勝負となると揺さぶりは激しいものですね。

気温など、コンディションは北京と福岡ではだいぶ異なりますが、それでも佐藤選手は後半35kmまでは互角に戦いました。この時の体験を忘れず、今後も頑張って欲しいものです。

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