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ランニング研究:その6

渋井陽子選手日本記録更新のペース

2004.09.26に行われた2004ベルリンマラソンでは、渋井陽子選手が高橋尚子選手の日本記録を3年ぶりに更新しました。両方とも同じベルリンで成し遂げた快挙ですので、1kmごとのラップを見てその経緯を両選手で比較してみましょう。

* 結 論

ベルリンマラソンの両選手の5kmラップと平均速度との比

選手名

レース

5km

10km

15km

20km

25km

30km

35km

40km

Goal

記録

高橋尚子

01 Berlin

16:46

16:24

16:27

16:34

16:20

16:31

16:27

16:42

7:35

2:19:46

 

平均速度比

101.25%

99.03%

99.34%

100.04%

98.63%

99.74%

99.34%

100.85%

104.31%

3.31/km

渋井陽子

04 Berlin

16:29

16:29

16:28

16:38

16:28

16:35

16:17

16:46

7:31

2:19:41

 

平均速度比

99.58%

99.58%

99.48%

100.49%

99.48%

100.19%

98.38%

101.30%

103.44%

3.31/km

このコースは25km30kmの間にアップダウンがあるそうで、その他はほとんどフラットのようですが、ラップを見るとそのアップダウンの影響はないようですね。下にもっと詳しく1kmラップで両選手を比較してみましょう。

渋井選手は高橋選手の記録更新を狙って、ラップを正確に刻んでいく計画だったようです。3人のペースメーカーがいました。しかし、1kmのラップを見ると、高橋選手の方が安定していますが、これは、ペースメーカーのせいでしょうか。もう少し安定したペースで行って欲しかったと思いました。

これを見て、ペースがもっと安定すると更に記録がアップするのではと思うのは私だけでしょうか。

特に最後の3940kmのラップが337に落ちたのは惜しかったですね。我々レベルでもこの辺がきついのは分かるのですが・・・。逆にその2km前が312と少し速すぎたのかもしれません。

グラフでは高橋選手の40Goalの区間タイムが載っていませんが、渋井選手の方が4秒速いタイムでした。40kmまでの合計タイムは二人ほぼ同じで、この区間の差が最終タイムの差になっています。渋井選手、最後に頑張った結果が記録に残りましたね。

 

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