ランニング研究:その9 2007びわこ毎日マラソンに見る アフリカ系外国人選手の強さ |
2007年3月4日(日)に、びわこ毎日マラソンが開かれました。今年の大阪陸上世界選手権の代表選定レースでしたが、20℃の高温でのレースとなり、アフリカ系外人ランナーの強さが際立ちました。スタディとまではいきませんが、その推移を追って見ましょう。 |
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レースはペースメーカーが4名おり、3分の一桁台のキロラップで進みました。ペースが遅いとのことで、先頭集団は左のように、最高で37名(15kmまで)、25kmまでは22名もいましたが、ペースメーカーが離脱し始めると、暑さの影響がボディブローのように出てきたのか、先頭集団は急に絞られていきました。30kmを過ぎると先頭はアフリカ系外人選手のみ4名となります。いわゆるサバイバルレースです。 l
先頭が急激に絞られたのは、ラップ変化グラフには表れていませんが、先頭の揺さぶりがかなり効いているのではないかと思います。 l
キロラップの表示は25km過ぎまで1kmごとにテレビに出ていましたが、それ以降は部分的にしか分かりません。それで、グラフでは25km以降は平坦になっています。 l
5kmごとのラップと言えば、20kmまで徐々にダウンしていましたが、25kmから新たに持ち直し15分30秒前後を保っています。一時坪田選手が引っ張ったこともありました。エリートランナーのペースとしては、これは速くないようですが、それでも、暑さのせいか日本人選手は30kmあたりから脱落していきました。 l
しかし、アフリカ系選手にとっては、力を温存していたわけで、なんと40kmからは急にハイペースとなり、40〜41kmは2分58秒、41〜フィニッシュまでは、1.195kmですが、3分26秒(1km換算では2分52秒)とレース中で最も速いペースになっています。トラックでの攻防は見ごたえがありました。驚異的でした。日本人選手がこれに対抗するには、かなり早い時期kらのペースアップが必要ではないかと素人的には思いますが、20℃を越える条件では基本的にアフリカ系に圧倒されてしまうのでしょうか。よく分かりません。寒い時期のレースと暑い時期のレースに対する練習方法は、基本的に異なるのでしょうか。 |
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