最近の話題から |
No.3:トランスヨーロッパフットレース2003(2003.04.12→2003.06.06更新) |
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上の写真は、武石さんが製作したTシャツのデザインです。このレースのルートが描かれています。 |
最近の話題No.2でご紹介しました、「アメリカ横断レース」を見事3位で完走された、私の友人の武石雄二さんから、4月19日から始まる「トランスヨーロッパフットレース2003」にむけての思いを語るメールが届きました。短い中にも決意のようなものが感じられる素敵な文です。その気持ちを皆さんにもお伝えしたいと思いますので、ご紹介しましょう。 このレースはポルトガルのリスボンからロシアのモスクワまでの5,017kmを、4月19日から6月21日の64日間をかけて走破するもので、ドイツの方がプロデュースしているようですね。日本人も数人エントリーされていますが、やはり欧州の方が多いようです。ちなみにアメリカ横断は日本人が圧倒的に多かったですが。武石さんは「アメリカ横断レース」にエントリーする前に、すでにこのレースに申し込んでいたと語っていました。きっと魅力的なのでしょう。アメリカの乾いた風景とは異なり、どんな景色が彼らを待っているのでしょうか。 |
レースの概要(国と距離はおおまかな目安です) スタート:リスボン 4/19〜4/21 ポルトガル 228km 4/21〜5/01 スペイン 1,044km 5/01〜5/15 フランス 2,206km 5/15〜5/17 ベルギー 2,339km 5/17〜5/28 ドイツ 3,190km 5/28〜6/06 ポーランド 3,942km 6/06〜6/15 ベラルーシ 4,644km 6/15〜6/21 ロシア 5,017km ゴール:モスクワ |
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以下がスタート前に届いた、武石さんからのメールです。 -----Original Message----- 明日、土曜日札幌を発つので荷物の準備に追われてあわただしい日を送っています。 アメリカから半年も経ったとは思えないくらい、あっという間にトランスヨーロッパフットレースが間近に 近づいてきました。アメリカでの経験で5000キロという距離の不安感は以前よりも少ないですが、なにが起こるか分からないという点ではドキドキしたレース前の心境です。 とにかく自分のチカラ以上の走りをしないように心がけようと思っています。 色んなことに惑わされずに、ただひたすら自分の走りに専念する、この簡単でシンプルなことがなかなか難しいのです。 2ヵ月の間には色んな辛いこと、苦しいことがたくさんあります。 冷たい雨に濡れながらの走り、胃の調子が悪くて嘔吐しながら走らなければならない時もでてきます。 足が上がらなくて歩道の段差でつまづいて転倒することも1度や2度ではないはずです。 痛くて痛くて、歯をくいしばってその歯が折れてしまうことだってあるのです。 でもそれらはすべて、自分自身とのたたかいなのです。アメリカ横断の時も40度の暑さと戦っているのではなくともすればその暑さに負けそうになる自分とのたたかいでした。 途中、なにが起こるかわかりません。あたらしい自分を発見できるかもしれません。だからおもしろいのだともいえます。 未知のものにむかって、いまある自分のすべてを尽くし、楽しんで走ってきます。 武石 雄二 |
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スタート時:出場ランナー44名(うち日本人ランナーは10名) 6/05、距離77%を消化した時点で、継続ランナーは22名、うち日本人ランナーは5名となってしまいました。皆さんウルトラのツワモノ揃いだと思いますが、如何に厳しいレースかが分かります。 武石雄二さん達は 06/21 ロシアのモスクワに、遂にゴールしました。 走行距離 5,017km 武石雄二さんは 総合17位(22名中) 日本人1位(5名中)です! 所要時間 670時間40分52秒(平均速度8.02分/km) ごくろうさまでした。 |