ランニングから見たまち |
まちを走るシリーズ その4 東京のウォーターフロントを走る!
(2003.10.11) 臨海副都心台場を望む |
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10月11日に、所属クラブ「霞ヶ丘楽走会」の走り込み合同練習会&バーベキュー大会が、若洲海浜公園で行われました。せっかくの走り込みなので、公園内だけを走るのは勿体無いと、メンバーの中村さん、木島さんと新橋から会場まで走ることにしました。ルートは新橋駅前をスタートし、芝浦埠頭から東京都最大の吊橋「レインボーブリッジ」を渡り、対岸の新しいウォーターフロントの街、台場からさらに有明などの臨海副都心=レインボータウンを通り、倉庫街の東雲、新木場を過ぎて若洲へ向かうものです。 そんな、東京のウォーターフロントのコースをご紹介します。 |
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■ 活動日 |
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2003.10.11(土) 天候:曇り |
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■ コース |
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新橋駅前
〜 第一京浜 〜 JR浜松町駅前 〜 海岸通り 〜 日の出埠頭 〜 芝浦埠頭 〜 レインボーブリッジ 〜 台場 〜 有明 〜 東京国際展示場(ビッグサイト)前 〜 東雲駅前 〜 新木場駅前 〜 若洲海浜公園 |
水色ラインが海岸線です(ちょっとわかりにくいですが)。 |
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■ 距離 |
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14.28km(地図上計測) |
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■ 所要時間 |
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1時間45分 |
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■ コース紹介 |
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●JR新橋駅前〜浜松町へ 中村さん、木島さんと朝9:00に、JR新橋駅東口の「ゆりかもめ」の駅へのデッキゲートの入り口で集合する。私が9:00丁度に着くと、彼らはすでに準備万端。私が1分遅れたと厳しい指摘を受け、かなり盛り上がっている様子。この「ゆりかもめ」は臨海副都心へ向かう、無人運転による高架軌道を走る新交通システムで、見晴らしが良いので、臨海副都心に行く来場者には人気がある。しかし、終点の有明まで12kmを24分かけて走り、運賃は370円と多少高めだ。遠めには一見モノレールのようだが、モノレールではなくタイヤで走る乗り物だ。 なお、「ゆりかもめ」の駅に向かうペデストリアンデッキ(歩行者用通路)は、現在も超高層ビルが次々に出来上がりつつある、「汐留」の街へと繋がっている。だから、汐留は臨海副都心の玄関口であるとも言える。 新橋は駅西口の蒸気機関車屋外展示前の広場が、昔から待合せ場所として使われてきたが、ここはかなり混雑している。一方、我々が待ち合わせた東口の方はそれに比べ人の数は未だ少ない。 ウインドブレーカーを脱ぐと、直ぐにスタート。ペデストリアンデッキに沿って国道15号線、通称第一京浜に出る。この道路は東京と川崎を結ぶ幹線道路なので、交通量は多い。この土曜日も朝からトラックなどが多く走っている。歩道は道路の規模にしては狭い。この道路は人のためではなく、物流のためにあることがよく分かる。二人が並んで走るとそれで一杯だ。 隣接地、汐留の西側地区の一画に日本中央競馬会の場外馬券売り場があるためか、この歩道の随所に警備員が立っている。ちなみに、汐留の街はJRを挟んで、東地区と西地区に大きく分かれる。東地区は元JRの操車場跡地を民間企業に売却したもので、電通、日本テレビ、資生堂、松下電工などの名だたる企業の本社や超高層マンションが林立している。海外の建築家による設計の建物が多く、そのデザインを競っている。この街は都市デザインの観点から色んな意見があるが、超高層がこれまでに集中する場所は他になく、とにかく日本のこれまでにない新しい都市の姿を表していることには違いはない。 第一京浜はトラックよる排気ガスが凄いので、ランナーにとっては早めに退散したい所だ。浜松町駅へ、大門の交差点で左に折れる。すぐに300mほどで駅前を通る。 ● 浜松町〜芝浦へ 浜松町の駅を過ぎJRの下をくぐると、左手には汐留の街の南端が見え、現在も超高層マンションが建設中である。これらマンションは高額だが、売れ行きは順調の様子。JR、首都高速、ゆりかもめに囲まれているが、自然環境より、眺望、利便性を選択する人は多い。右手には芝離宮恩賜公園。ちなみに今日のランニングルートには面していないが、この辺りには浜離宮公園もある。駅を過ぎて300mほどで、海岸通りにぶつかる。この通りは上を首都高速が覆い被さっていてなんとなく歩道まで薄暗い。ここもランナーにとっては気持ちのよいルートではないので、できるだけ早くこのラインからはオサラバしたいところ。しかし、こちらの歩道は第一京浜よりは広くて走りやすい。しかしこの道路も車が多く排気ガスが充満している。 400mほど海岸通りを走ると運河を渡る橋があり、渡ってすぐに日の出桟橋方面へ左折する。ここから、レインボーブリッジの芝浦埠頭までは港の倉庫街だ。土曜日の朝のせいか車や人は少ないので、走りやすい。すぐに左に東京湾水上バスの発着所が見える。ここから、隅田川の浅草、臨海副都心、夢の島やさらに荒川方面行くラインの船が発着している。 この辺りは新橋から出発した「ゆりかもめ」が真っ直ぐ通り、レインボーブリッジへと向かっている。我々もレインボーブリッジを渡るので、「ゆりかもめ」に沿って走る。ここは車が少なくて走りやすい。日の出から芝浦に入る辺りの海側に「バーク芝浦」というビルがあるが、ここの1階のレストランは海が見えるので夜景がきれいでお薦め。「ゆりかもめ」に沿って埠頭の南端まで行くと、レインボーブリッジのアンカレイジ(ワイヤーを引っ張っている支点)にぶつかる。 レインボーブリッジは歩行者も渡れるはずなので、その入口を探しながら、巨大なアンカレイジに近づく。人を誘うような道に沿って行くとシースルーのシャフトが見え、入口があった。警備員の方に会釈をして、中へ。ひょっとしたら有料かもなんて話しながら、エレベーターまで行くと無料だった。ここの稼動時間は朝9:00からだが、実は11月からは10:00オープンとなる。開門時間を知らずに来たが、10月で良かった。 レインボーブリッジを下から見上げたところ。 ● レインボーブリッジ〜台場 レインボーブリッジにはアンカレイジの建物内のエレベーターで上の歩道に上がることができる。7階建てほどの高さだ。ちょっと入場料が要るような感じだが、そのようなゲートはない。レインボーブリッジは道路が二階建てとなっており、上が首都高速で下が一般道路と「ゆりかもめ」の軌道がある。「ゆりかもめ」は一般道路の中央分離帯の形で真ん中を走っている。歩道は車道の両側にあり、北側・南側を外に出る際に選択できる。北側は東京都心を望むことができ、南側は臨海副都心や品川埠頭の港を望むことができる。我々は北側を走った。橋の端なので、二階建てでも明るいが、車の量が多く快適なランニングコースとは言えない。昔映画で見た夜のニューヨークのブルックリンブリッジを走るランナーのシーンを思い出した。吊橋なので車が通ると床全体が揺れる。 橋上から汐留方面を望む 通行者はあまりなく、我々がすれ違ったのは6名ほどだった。台場のアンカレイジを過ぎ、そのまま道路に沿って走って行くと、台場の公園内に自然に下りていく。出口にも警備員の方がいたのでちょっと会話をして、そのまま台場の街へ。台場は新しく開かれた集合住宅が、「おだいばビーチ」に沿って並んでいるアーバンリゾートの街だ。ちなみに「おだいばビーチ」は泳げないけど日光浴はできる。街内の公園では運動会が開かれていた。ここは新しくできた街で小中学校、幼稚園が一緒に建てられている。街路樹のオリーブには実がたくさんついていた。うちのオリーブの木はようやく一つだけ実がなったが、木島さんによると、複数の木を植えた方が実がつきやすいとのこと。また、ここの集合住宅は、一階が飲食店などおしゃれなお店となっている所が多い。 ● 台場〜東京国際展示場へ 臨海副都心には、台場から青海、有明などの街があり、その順に巡って東京国際展示場方面に向かう。青海の手前には首都高速湾岸線が横切っているが、ここを渡る場所は限られている。高速手前で、一般道路に沿って有明方面へ運河を渡り、その後右に折れて有明南地区へ向かう。臨海副都心には、シンボルプロムナードという幅40mの公園のような歩行者ルートがあり、この街の骨格を作っているが、これに合流して国際展示場へ向かう。この街は外部からの来場者が多い。道を訪ねられたが、ランナーは道に詳しいというイメージがあるのだろうか。 シンボルプロムナードは走りやすく気持ちが良い。このような空間が都心にもあればランナーにとっては最高である。もちろん一般の方にとっても。 ファッションタウンや松下電産のビルを横目に見ながら、シンボルプロムナードを500mほど走ると、国際展示場前の広場に到達する。この広場も日本ではないような広さがある。広場の南方に国際展示場、通称ビッグサイトがそびえていた。 ビッグサイト、写真で見るとなにか宮殿のようですね。 ● 東京国際展示場〜新木場へ 国際展示場への階段を上らず左にそれて、新木場方面へ。国際展示場を右手に見ながら走ると、すぐに広大な空き地や駐車場だけの殺風景な場所となった。つまり国際展示場が臨海副都心の東の端なのだ。遠くに夢の島ごみ焼却場の煙突が見える。目的の若洲はそこから少し南に行ったところなので、目印となる。 ここから、東雲を通り過ぎ新木場までは、倉庫など物流関係の建物が多い。人通りは我々以外はほとんどいない状況だ。歩道にはごみが散乱してちょっと荒れた感じだ。このルートは、今はもう無き、「東京シティハーフマラソン」のコースとなったところである。今回我々の目的地「若洲海浜公園」は、その時の折り返し地点だった。 我々の走る道路と並行して「臨海高速鉄道」が走っていて、途中東雲にも駅がある。駅の向うに超高層のマンション群が見える。ウォーターフロントは倉庫や工場がマンションに用途転換の真っ最中でここにも新しい街ができあがりつつある。この辺りは湾岸なので平らなのだが、いくつかの運河を渡る橋の部分だけアップダウンがある。変化のない風景の中もくもくと走ると新木場駅前に到着。 ● 新木場〜若洲海浜公園へ 新木場駅は地下鉄・JR・臨海高速鉄道などが集まっているせいか、駅前はタクシー乗り場などの広場がある。しかし、駅前にはオフィスビルが一つあるだけであとは木材関係の倉庫が中心だ。このあたりは法律上、港湾関係の施設のみが認められている地域なのである。 ここは殺風景だが、歩道は広く走りやすい。ごみも散乱していない。本日は休みのせいか車の量も少ない。国際展示場からここまで道なりに真っ直ぐ走ってきたが、新木場を過ぎて1kmほどで、中央分離帯のある広い道路にぶつかり、ここを右に曲がるとあとはもう若洲まで一直線である。しかし、倉庫街は延々と続く。頭上をヘリが飛んでいったが、ここには警視庁や消防庁のヘリ基地がある。交差点を曲がってから、1.5kmほど走ると大きな運河に出会い、この橋を渡るとようやく若洲海浜公園が見える。 ここはゴルフ場やヨット教室のほか、バーベキュー広場、キャンプ場などが整備されている。今日は連休初日ということで、キャンプの家族連れも多い。 運河から見た若洲海浜公園のヨットハーバー 公園の奥にある、バーベキュー広場で陣を張っていた「霞ヶ丘楽走会」の面々に出会ってゴールとなった。 ● 距離と所要時間
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