日本には年間15日間の法律で定められた祝日があり、国民的休日である。 それ以外に、公的・私的に設定された記念日もたくさんあり、いったい全部でいくつあるのか、把握することすら難しいほどである。 韓国には、「공휴일」(公休日)という休日があるが、これは、元来公務員のための休日である。近年、大企業などが中心となって、공휴일を休日にする民間企業が増えてきている。しかし、法的裏付けがないため、あくまで、企業独自の判断による休日なのである。 韓国の공휴일は、2012年までは全部で10日であるが、2013年から新たに11日になることが決まった。 このため、2013年からは、実質的な休日は15日間である。설날とよばれる旧正月と、추석と呼ばれる秋夕、つまりお盆が、それぞれ3連休になっているからである。
日本には「祝祭日」という言葉はなくなって「祝日」と呼ぶが、韓国には、「명절」という言葉があって、これは「祝祭日」である。しかし、前述のように、決して休日を意味するものではない。 韓国の공휴일(公休日)は、명절(祝祭日)のうちの一部である。공휴일(公休日)でない명절(祝祭日)は、他にもいくつかあるが、公務員をはじめ一般企業人にとっても休日ではない。 更に、명절(祝祭日)のほかに、多数の記念日が設定されており、この事情は日本と同じである。 記念日は、国家の行政機関が制定してものもあるし、地方自治体や各種団体が制定したものもあるし、民間企業が販売促進のために制定したものまで、実に多種多様である。
このページでは、それらの中から、韓国명절(祝祭日)のすべてと、主だった有名な記念日をまとめて掲げてみた。 韓国を旅行するにあたっては、공휴일(公休日)は、すべて把握しておく必要がある。旅行先で休日にあたると思わぬ不都合が生じる恐れがある。 また、各種記念日を知っておくと、韓国の友人や知り合いとのつきあいが円滑にいくことが多い。 ぜひ、参考にして有効に活用してほしい、と思う。 韓国の명절(祝祭日)や、特に공휴일(公休日)を、よく考察していると、その中に、韓国が重視している事柄や物事が透けて見えるように思う。よく味わって見ると理解の助けになる。 なお、韓国の명절(祝祭日)や공휴일(公休日)は、法改正によって、突然改定されることもある。 本ページに掲げられているものは、2012年11月15日現在の最新情報を取り入れたつもりであるが、旅行などに際しては、都度確認されるのがよい、と思う。