大人のための韓国の童話

韓国語中級者に、韓国語を”外国語”と感じさせずに、楽しく読むことができる小説は、ないものだろうか、と考えていた。
もちろん、子供の童話とか、易しい昔話のようなものはあることはあるが、もっと、現代文学的な色彩をもった”小説”が欲しかった。
何気なく、韓国の友人に話をすると、「適当な本を探して、送ってあげます。」と言ってくれた。
そして、1~2週間後、届いた本は、友人いわく、”大人のための童話”2冊であった。
う~ん、実に楽しい本を送ってくれた、と喜び勇んで、読み始めた。
なるほど、息もつかせず、あっと言う間に、読破してしまった。
いささか、韓国語の力が上達したのではないか、と錯覚させるほどに、実に、理解しやすい、面白い小説であったので、ぜひ、多くの方々に、読んでいただきたいと考え、ここに紹介することにした。
後になって知ったのであるが、韓国では、この類の、”大人のための童話”といわれる小説が、結構書かれているようである。そして、もちろん、韓国の中で、よく読まれているそうである。
”童話”と言っても、立派に小説である。人生を語るものであったり、人間の愛を語るものであったり、内容的には、どこが”童話”なのだろうか、と悩んでしまう。
難しい内容の割には、肩の凝らない平易な文章で表現された小説、とでもいえば、一応は、納得し易いであろうか・・・。

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