心に残る名所

韓国のあちこちを歩いていると、さまざまな感動に出会う。世界中どこでも、人類に普遍的な感動もあるし、その国に固有な歴史や自然にめぐり合うこともある。
韓国には、歴史の変遷の中で、幾度かの戦禍を乗り越えて、現在に、そのわずかな香りを伝えてくれるものが多く、貴重な財産であると言わなければならない。
寺院であり、城郭であり、各種古の建造物がそれである。
韓国は、今まで、多くの時間と人的・経済的投資により、これらの貴重な財産を保護してきた。しかし、それにも拘わらず、 その香りは、これから、100年、200年と年代が進むにつれ、次第に褪せてしまうことは必然であり、人間の老化のように防ぐことができない要素が多い。
それは、やがて歴史の証人を失ってしまうことを意味するもので、実に嘆かわしいことである。歴史とは、そういうものだとはいえ、徐々に失われてしまう前に、多くの人たちに広く知ってほしい、と願ってやまない。

また、韓国固有の自然や風景がある。
自然といえども、それは現在の姿である。過去の姿でもなければ、未来の姿でもないものが多いだろう。
その中には、地球誕生以来の物理的要因によって形成されたものもあるし、後世に人為的に構築されたものもある。
前者は、まさに、その地に固有のものであり、他に代えがたい価値がある。後者は、その国の国民の活動によって形成されたものであって、国民性を伺うことができよう。
今日の韓国の中には、そういうものが実に多い。
だが、これらも、時の流れと共に、形を変えてしまうものが多いだろう。発展的に変化するものもあるし、風化して消滅してしまうものもあろう。
しかし、また、新たな姿を見せてくれることであろう。
いずれにせよ、貴重である。貴重な自然や風景が、人間活動の犠牲にならないように、永久に心に留めておきたいものである。

韓国を旅する中で、特に心に残る名所をピックアップして、留めておきたい。
なお、個々各地の紹介については、筆者の下記ホームページに詳しいので、訪問いただければ幸いである。

「韓国にかける夢」(http://www7a.biglobe.ne.jp/~kum-kuda/korea/)


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