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今日7月23日の毎日新聞の朝刊の『東京の私学 その個性』−84−で、東星学園の中高部が紹介されました。自分の学校が紹介されるのは嬉しいことです。
創立者ヨゼフ・フロジャク神父
東星は昭和初期の結核患者救済に力を使ったフランス人宣教師、ヨゼフ・フロジャク神父(パリ外国宣教会)によって、結核患者の子供達や家庭環境に恵まれない子供達のために造られた学校です。学校の創立は昭和11年です。
これより前、昭和2年7月19日、フロジャク神父は中野の結核療養所に1人の患者を見舞いました。このことから毎週金曜日に療養所を訪問して、全患者を見舞うようになりました。そして、結核患者に対するベット数の絶対的不足から15ヶ月で退院させられる事実と、それによる患者達の苦悩を目の当たりにして、『ベタニアの家』の事業を昭和4年から始めました。
行く当てのない患者達に家を造り、その広がりの中で子供の家が出来、そこに学校が造られることになりました。多くのカトリック校がエリート養成を目指し造られる中で、本当に必要とする人たちのために造られた学校です。
昭和34年12月12日にフロジャク神父は帰天しますが、その2週間ほど前の11月29日、慈生会病院の患者を見舞っている最中に体力が尽き、ベットに寝込まれます。病床訪問で始まった神父の仕事は病床訪問で終わる・・・・。他者に対して自分の全てを使い果たされた方だったことが分かります。
東星では、このフロジャク神父の精神、キリストの愛の実践を実行できる、『良い人』・『美しい人』を育てるのが主眼です。人間の集まりですから、いろいろなことがあります。きれい事ばかりではありませんが、それを全部受け入れ、みんなで自分たちを高めようとすることがいつも求められる学校です。
熊公はこの学校に勤めていて、本当に幸せだな!!と思います。自分の考え方を常に振り替えさせられる職場。この学校をみんなに好きになってもらいたいです。
緑の多い学校 此処で仕事が出来ることは本当に幸せです
ただ、このところの私学思考の高まりで、本当に東星を愛してくれる人以外にも、滑り止め程度に考えて受験する人もいるのが事実です。受験者数が少なくても、本当に東星を大切にする人が来てくれることを望みます。でも、子供の数の減少は事実ですし、私立は学費の納入があって初めて成り立つわけで、東星を好きになってくださる多くの人たちが来てくれることを祈りたいと思います。
毎日新聞を取っていらっしゃらない方は、『東京の私学 その個性』をインターネットでも見ることが出来ます。
今日現在の物は19日更新でしたから一週間後には掲載されるものと思います。
(2002.07.23.)
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