熊公の独り言 V




◆ 04年 夏期学校 ◆
 3年ぶりに4・5年生の行く夏期学校へ引率しました。今回は夏期学校の様子を紹介しようと思います。
 東星小学校の夏期学校は群馬県吾妻町立 国民宿舎 榛名吾妻荘で2泊3日のスケジュールで行われます。修学旅行とは違い4年・5年の二学年およそ150名くらいを引率しますし、4年生の中には親元から離れるのが初めてという子達もいますから、ホームシックになる子達も多いです。やはり5年生は1度経験していることもあり、余裕が見られます。手が掛かる行事ですが、この夏期学校の経験から修学旅行へ繋がるものが多いのだと思います。
 テレビっ子達がテレビ無しで生活し、寝食を共にすることは、お互いの理解を深め会う大切な時でもあります。また、親元を離れて自分で何とかする心を育てることは、この時期大切なことと思います。

 今年の夏期学校は8月3日(火)〜5日(木)に行われました。


第1日目 8月3日(火) 天気は晴れ、やや雲の多い状況


高気圧が北よりだが割合安定した夏の気圧配置

 クラスごとにバスに乗り4台連ねて榛名吾妻荘に向かいます。今年は校舎の大がかりな工事が入っているため、バスが2台しか入れないため、4年生が先に5年生はおよそ20分後に出発する事になりました。熊公は資材運搬担当で学校のワンボックスカーゴ(キャラバン)で出発しました。途中、上里サービスエリアで合流して榛名湖に向かいます。
 最初のプログラムは宿に入る前に榛名富士登山をすることです。標高差360m、1時間少々の登山です。頂上でお弁当を食べ、ロープウェーでバスに戻ります。

 
          榛名富士登山                  宿に着いて開校式 お祈りからスタートです

 宿に着いたら、荷物を各自の部屋に入れ、すぐに開校式。その後は入浴タイムです。吾妻荘のお風呂は5階にあり、榛名湖・榛名富士を見て入れる天然温泉です。実に気持ちの良いお風呂です。
 入浴後は班長・副班長によるミーティング、そして夕食です。4年生の何名かは夕暮れ時からホームシックの症状が・・・・。食欲が出なかったり、気分が悪くなったり・・・・・。可愛いです。

 
   夕食の風景                        『ナイトハイク』へスタート

 夜のプログラムはキャンプファイヤーの予定でしたが、薪が積まれていなかったため急遽2日目の夜のプログラム『ナイトハイク』とチェンジする事になりました。宿から6〜7分のところに「湖畔の宿」の記念碑が建っている広場があります。まずはそこに全員で行き、星を眺めたりした後、部屋ごとにペンライト1本で宿に戻るのです。勿論、途中には『お化けさん』が待ちかまえているわけです。ワクワクしながらも、ドキドキしている子供達、やはり肝試しは合宿の定番ですね・・・・。

 
星の説明などを聞きながら出発の時を待つ子供達              お化け出るかな〜〜〜!!     

  
  「夜道は気を付けるんだよ〜〜」       た〜〜〜〜!!   地べたに寝ての迫真の演技

  
このお化けは  「良く戻ったねここでお仕舞いだから」          最後のチームはお化けさんと記念撮影
と安心させておいて、突然振り返り、追いかけ回しました・・・。    ・

 子供達、出てきたお化けに 「○○先生でしょ!!」 と、言いながらも、本気で逃げ回っていました。確かにこのお化けさん達、明るいところで見ても(いや、明るいところで見た方が・・・) ゾ〜〜〜〜〜!!としますね。
 熊公は最後のチームにくっついて宿に戻りましたが、面白かったです。
 お化け役の先生方、ご苦労様でした。 お化けさん達、パックのおかげでお肌ツルツルになったと話していました。
 1日目は雨に降られることもなく無事に終了しました。


第2日目 8月4日(水) 曇り


熱帯低気圧の動きが気になる

 2日目のプログラムは同好会活動です。「アウトドアー・クッキング」「烏帽子岳登山」「自然観察」「榛名湖一週ハイク」「カッター」の5つのグループに分かれての活動になります。熊公はカッター指導です。
 4月にカッター指導員の講習を受けましたが、指導するのは初めて、初心者マークの指導員です。ドキドキしながらも、これまでにイメージトレーニングを積み今回に臨みました。
 マニュアル通りに準備し、乗船、いよいよ出港・・・・。ところが、水位が低くなっていたためか、押し出しが不十分だったらしく子供達の乗船で船底が湖底に着いてしまい前に出ません。困ったな〜〜〜!! そこで、自然観察グループの先生がいらしたので、膝まで水に浸かっていただき、カッターをやっと押し出してもらいました。
 かいの持ち方、基本的な号令と動作、かいの取り扱い方など説明して、いよいよ湖の中央に漕ぎ出すことに・・・・。子供達も次第にかいの操作になれてきて、スムーズに漕げるようになってきました。

 
 1枚・2枚・・・・次第に漕ぎ方が上手になる          左舷・右舷のかいだけでカッターを回転させる競争
                                   1回転 だいたい2分20秒くらい

 
       カッター上で記念撮影                一周ハイクのグループと反対側の岸で合流
                                    かいを立てて挨拶をする

 湖面に浮かぶカッターは1艘のみ、時々回ってくる遊覧船の乗客に手を振ったり、『かい立て』を行って挨拶したり、宿の対岸まで漕いで行き、ここで「榛名湖一周ハイク」のグループと合流して、互いに励まし合ったりしました。そしていよいよ記録に挑戦することになりました。
 榛名湖のカッター講習で小学生の持つ記録は4年前に東星が作った280枚。このことを子供達に話し、目標300枚、出来たらそのまま続けて記録を伸ばそうということになりました。まずは南側に向けて漕ぎ出しました。200枚くらいで榛名湖畔のボート屋さんの貸し出すボートが浮かぶ水域まで到達、進路を反対に取り、出港した桟橋付近で300枚を越えました。子供達かなり疲れが見られるものの、まだ頑張る様子が見られるので、更に北側に漕ぎ続け、422枚という記録を作ることに成功しました。快挙です。楽しかったな〜〜〜〜!! 指導している側がこんなに楽しいのですから、子供達も充実感を味わったものと思います。事実、かいで手のひらにマメを作った子供達、痛がりながらも口々に「楽しかった!!」と話しているのを聴きました。熊公は、出来れば毎年カッターの指導をしたいと思います。
 12時30分着岸、宿に戻って同好会費でアイスクリームを配り、お弁当を食べて同好会終了です。

 午後のプログラムは『スイカ割り』です。毎回思うのですが、吾妻荘が用意してくださるスイカは甘くて美味しいです。各班から1名代表が出て、割ったスイカはその班で食べて良いというもの、勿論全部の班が割れるまでやるのですが・・・。

 
もっと前!!  もっと右!!                       甘〜〜〜い!!

 丸々1個のスイカをゲットした子供達、「美味しい〜〜〜!!」の連発、沢山食べて、「1ヶ月ぐらいスイカ食べなくてもいいや」と話す子達も沢山いました。
 スイカ割りの後は入浴とおみやげの買い物、その後は班長・副班長のミーティングです。

 夕食の時はそれぞれの同好会での楽しかった事柄の話題で持ちきり、みんな楽しい1日を過ごせたようです。

 夜のプログラムは昨日と交換となった『キャンプファイヤー』です。歌を歌い、ゲームをして楽しい一時を過ごしました。

 
  ゲームを楽しむ                        小さくなっていく火を見つめ、
                                  楽しい夏期学校となったことを感謝しました。

 こうして2日目のプログラムは終了しました。ホームシック組も随分元気になったかな? 明日はお家に帰れます。

 天気予報を見ると、熱帯低気圧が四国沖で台風11号になり、四国に上陸、北上して明日朝には日本海に抜けて熱帯低気圧になるということでした。榛名付近はキャンプファイヤーの時までは雲間から星が眺められましたが、おそらく明日は台風に吹き込む風で雲が出来、雨になる感じでした。


第3日目 8月5日(木) 榛名湖周辺は霧と雨 関東平野は曇り


夜のうちに熱帯低気圧は台風11号になり日本海に抜けて熱帯低気圧に衰える

 朝、窓をたたく雨の音で目覚めました。やっぱり雨です。きっと雨は榛名山の山頂付近だけでしょう・・・・。今日は帰宅する日ですが、最後のプログラムとして『ユウスゲの道の散策』というものがあります。これはできないことになりました。
 クラスごとの記念写真もとっていませんでしたから、朝食後片づけを済まし、閉校式後ロビーでクラスごとに写真を取ることにしました。写真を取ったクラスからバスに乗り込むことになりました。


雨のため研修室での閉校式 校長先生のお話を聞く

 せっかく榛名湖に来ているのですからバスで榛名湖を一周してもらい、学校へ帰ることになりました。しかし、霧のため視界は25mあるかないかです。ただドライブした感じで、湖畔の景色を眺められない状態でした。
 伊香保温泉まで下ってくると雨は予想通り上がっていました。そして、気温もどんどん上がっていきます。この日、東京の予想最高気温は34度でした。
 上里サービスエリアで高崎の有名駅弁の『ダルマ弁当』を積み込み、時間差をここで付けて学校へ、予定より30分遅れて到着となりました。涼しかった山から下りて、またまた暑い東京に戻ってきました。
 ホームシック組の顔はお迎えのお母さん方の顔を見ると100%元気になりました。親元を離れることはやはり大切なことだと思います。こうした経験から、一人立ちできる人になっていくわけですね。それに、家族の大切さを知ることになるわけです。
 4年生は今回の経験で来年の夏期学校に期待感を持ったことでしょう。5年生達は『修学旅行』に向けての大切なステップを踏んだと思います。

※ 天気図は『気象人』さんのホームページ 「気象ダイアリー」からお借りしました。
(2004.08.06.)






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