熊公の独り言 V




◆ 金環日食 ◆
 2012年5月21日(月)午前7時32分〜37分〔34分33秒(最大食時刻)〕は世紀の天体ショー『金環日食』でした。 少々雲がありましたが、願い通り金環になる前後30分は雲はほとんど気になりませんでした。

  
気象画像は4時30分のものです金環日食帯の南側に雲が出ていることが分かります
※左側の中心日食帯の地図は『日食ナビ』さんのデータからお借りしました

 上の気象画像は午前4時30分の赤外線画像ですが、金環日食帯の南側にそって厚めの雲が延びています。これがもう少し北側だったら見る事は出来ませんでしたね・・・。ちなみに、日食時の可視画像では月の影で雲が写っていない状態になっていました。面白いですね。

 
        気象可視画像7時30分                準天頂衛星『みちびき』からの日食写真

 気象可視画像は7時30分のものです。東京がもう少しで金環食になる時刻、雲がグレーから黒(見えない)になっている様子が分かります。右側の写真はJAXAが公表している準天頂衛星『みちびき』からの地球上に写った月の影です。黒くなった真下に熊公達が歓声あげて日食を観測しているわけですね、ちょっと不思議な気持ちに成る写真です。

 6時半前に職場に行きスタンバイしましたが、その時点では太陽は雲の中で、部分日食は観測出来ませんでした。6時50分頃から雲が切れだして観測出来るようになりました。神様に感謝しました。

 
木漏れ日の形が三日月型に・・・


木漏れ日が金環に・・・

 写真撮影ですが、定時に写真撮影する余裕がありませんでしたが、日食の写真沢山撮りました。特に金環食になる前後はシャッター切りっぱなし・・・。その写真をアニメーション化しました。熊公のカメラは普通の小さいデジカメです。ただ、シャッター優先、手動フォーカスなどの機能と、デジタル40倍(光学10倍)のズーム機能が付いているので、何とか撮影出来ました。画質が落ちること承知で、デジタル40倍で撮影しました。金環食になる直前、終わる直前、月の縁に点々と光が入って見える感じになっているのがベイリービーズなんでしょうか・・・。

  
      金環食になった!!                ベイリービーズ写っているのでしょうか・・・

金環日食アニメーション
               《約1分20秒で繰り返します》

金環食前後細かく撮っています

 太陽の光の色合いが変化するのは、シャッター速度によります。雲が出たりすると同じくらいのかけ方でも暗く写ってしまいます。また、かけ方が大きくなると、暗く写ることになります。その都度補正しながら撮影しましたが、これが限界です・・・。時刻のブレは挿入時の位置が微妙に違ってしまいました。気になりますが目をつむって下さい。
 金環日食になったとき、気温が1度下がったと聞きました。それまで鳴いていなかった鳥たちが泣き出し、やっぱり夕方みたいな日差しになりましたね。木漏れ日も面白い形になりました。

 皆既日食や金環日食を経験すると追っかけをしたくなると言いますが、何となく分かります。今度は皆既日食を何としても見てみたいという気持ちに成りました。砂漠の地域で皆既日食が起こるような事があったら、ツアーに参加しようかとさえ考えるようになりました。

 来年の11月に大西洋・アフリカ地域、11年後の4月にオセアニア地域であるようです。来年は無理ですが、11年後元気だったら行って見ようかな・・・。67才か・・・。

 今回の日食によって、月探査衛星『かぐや』の詳細な月の情報と限界線・ベイリービーズの観測で太陽の大きさが確定出来たようですね。半径:69万6010kmということです。±20kmということですからすごいですね。でも、ガスの星ですから、岩石の星のように境目ってどうなっているんでしょう・・・。地球にだって雲があるし大気がある、地球の大きさってどこが境目で考えるのでしょうね・・・。

 この日食は子供の頃から聞き知っていました。漠然と56才の時か・・・と考えていましたが、それを実際に目にして、不思議な気持ちに成りました。ハレー彗星が26年前に接近したときもそうでしたが、ハレー彗星は残念ながら観測出来ませんでした。その後のヘールボップ彗星・百武彗星で彗星をハッキリと見る事が出来嬉しかったことを思い出します。

 考えてみると、今年が『銀婚式』でした。金環日食の年というのは一つ記念になりますね。
(2012.05.27.)






トップへ
戻る
前へ
次へ

熊公の独り言 T 熊公の独り言 U 熊公の独り言 W

熊公アニメの部屋 鍛冶屋の部屋入り口 好きな所入り口

高山植物のページ 菊谷さんのMIDIの部屋 リンクのページ お便りのページ