熊公の独り言 V




◆ 青函トンネル通過 A ◆
 第2日目 12月14日(月)  歩数:12567歩 10.05km

 今日は休暇を取りました。同僚には迷惑掛けちゃいますが・・・。

 2日目は『朝市』からスタートです。長男は5月に函館に来ています。その際お土産に送ってくれた海産物がとても良いものでした。そこで、まずはそのお店に行くことにしました。毎日何百何千という人を相手にするわけで、長男のことは覚えていないでしょうが、買い物はそこでする事にしました。長男が仲間と来た際に写真を撮ったものがあり、仲間の一人はかなり特徴的な人らしく、その写真を見せたら、何となく思い出してくれたような・・・。リピーターである事を喜んでくれて、タラバガニをもたせて貰い、記念撮影をしました。

 
マルヤマ商店さん タラバガニをもって記念撮影

 
生牡蠣は外せません                          『五色お好み丼』

 
活イカソーメン                            朝食を摂ったお店

 挨拶したあとは朝食です。まずは生牡蠣をパクリ・・・。ウニも食べたかったのですが無くて残念・・・。食事は『お好み丼』五種類の具を選べます。ウニは別注文、六色丼になりました。ホタテ・カニ・甘エビ・サーモン・イクラ+ウニです。そして、活イカソーメンを注文。ゲソに醤油を掛けるとモゾモゾと動き出す・・・。実に美味い朝食でした。

 朝市を見学したあと、東京へのお土産を発注して駅に、五稜郭へどう行こうかと地図を見ていると、上手い具合にバスが来てくれましたのでそれに飛び乗って五稜郭に向かいました。
 学生時代は歩いた記憶があります。一代前のタワーもあったのですが、昇らずに歩き回ったことを思い出します。

 
 五稜郭タワー                          タワーから見下ろす五稜郭

 
五稜郭の中   箱館奉行所と石垣

 タワーからは、恵山、江差方面の山々、津軽海峡を隔てて、下北半島の大間崎・尻屋崎、津軽半島の竜飛崎。その間に陸奥湾が口を開けているのが眺められました。持って行った単眼鏡(×7〜21)で見ると、大間の風力発電の風車が見て取れました。
 また、函館空港に着陸する飛行機がすぐ傍を通過するので楽しくなりました。雲一つない快晴でしたので、展望は抜群でした。
 五稜郭は学生時代はガランとした公園だったように思います。こんな奉行所なんかなかったように思います。40年の時間の結果ですね・・・。

 五稜郭見学を終えて、昼食にします。函館塩ラーメンを食べることにしました。

 
    函館塩ラーメン                         ラーメンを食べたお店『あじさい』

 タワーの向かいがお店でした。ラーメンはサッパリしていて美味しく食べました。チャーシュー二枚入ってなかなか良いなと思ったら、何とこのチャーシューの下にもチャーシューが・・・、全部で六枚くらい入っていました。東京ではチャーシュー麺です。別メニューにチャーシュー麺がありましたから、それを頼んだらどんな事になるのでしょうか・・・。
 食べながら午後の計画を考えました。飛行機は19時30分。空港に18時に着けばOKです。食事をする事を考えれば17時でも良いと言う計算です。13時30分から3時間半以上の行動時間があります。市内の見学は過去に訪れたことも有りほとんど見てしまっているので、郊外に出ることにしました。旅に出る前にネットで観光タクシーのことを調べ、電話番号を控えておいたので、まずは電話をしてみました。そして、状況を話したところ、トラピスト修道院・大沼公園など回りましょうということでお願いしました。帰りはそのまま空港に送ってもらう事にしてタクシーを待ちました。

 箱館はタクシーが小型・中型・大型に区別されているようです。小型を頼みましたが来たのは中型でした。しかし、お願いした料金は変わらず良かったです。

 運転士さんのガイドを受けつつ、まずは当別のトラピスト修道院に向かいました。途中北斗市の太平洋セメントの工場を通りました。函館周辺に石灰石がとれることを初めて知りました。北斗市はこの工場でかなり潤っていると聞きました。


北斗市の太平洋セメントの工場

 この辺の海は遠浅なので、かなり沖合までセメントをパイプライン(コンベアー)で送り、沖合に停泊している船に積み込むようでした。このあたりは『ホッキ貝』が採れるようです。市のキャラクターも『ズーシー ホッキー』という、ちょっと不思議なものがありました。
 時化の日の次の朝はホッキ貝が打ち上げられているそうで、本当は取っちゃ行けないそうですが、地元の人は拾いに行くときがあるそうです。ホッキ貝は美味しい貝ですね!!
 修道院の手前の川(当別川)に鮭がまだ遡上しているということで、寄ってくれました。鮭が遡上しているのを見ることが出来ました。今年の北海道は暖かくて、まだ鮭が遡上しているようです。本当なら見られないものを見ることが出来、嬉しくなります。

 
     当別川の河口                        本流には何十匹も遡上していました

 
       元気のない鮭死を待つばかり                一生を終えた鮭 川や海の栄養になっていきます

 銀色の鮭ではなく、黒く鱗がボロボロになった感じの鮭が遡上しているのを見ると何だか感動するものがありました。自分の生まれた川に戻ってくる、そして、産卵を終えると一生を終える・・・。実際に何匹かは途中で息絶えたのか、産卵して息絶えたのかは分かりませんが死体がありました。
 海から300m位の所、このすぐ上流に孵化場があるそうです。川に上がってきた鮭は『ホッチャレ』と呼ぶそうです。意味としては、食べずに放っておく、美味くないものと言うことのようです。卵をとったらホッチャッテおくというところから来ているそうでした。
 大自然の営みを間近で見ることが出来、感動しました。

 続いて昨日通った線路を渡ってトラピスト修道院に行きました。毎年クッキーは食べています。今回はバター飴をゲットしに行きました。職場へのお土産です。

 
直線で修道院に向かう道                            トラピスト修道院   

 
カトリック当別教会と売店                          小さな資料室 『祈り 働け』

 売店でバター飴をオフクロ様へのお土産として購入しました。また、ジャムを妻へのお土産として購入しました。黙想を続けながら仕事をするにはもってこいの場所ですね。

 トラピスト修道院の次は箱館北斗駅へ行き、そこから大沼公園です。途中、函館−江差を繋ぐ高速道路の建設途中の無料区間を走りました。そこから見えた新幹線の軌道はかなり内陸部を通っていました。

 
    函館北斗駅                               小沼と北海道駒ヶ岳

 北斗市は太平洋セメントのおかげで相当懐が豊かなようで、市になるに際しても函館と一緒になるのではなく、隣町と合併して北斗市となったそうです。『函館北斗駅』は北斗市内にあるので、駅名を『北斗函館駅』とするべきだという意見もあったそうです。来年の3月26日からは、ここが北海道の鉄道の玄関になるわけです。
 函館北斗駅から大沼公園まで行く際、小沼の脇を通りましたが、駒ヶ岳が鏡に映るようにきれいに写っていました。氷結している部分も有って、半分しか写っていませんがきれいでした。

 

 大沼公園は学生時代北海道一周の旅をした時の第1日目の宿泊地です。お金を掛けずに北海道を回るため、テント泊まりでした。あの夜は花火大会の日でしたが霧が凄くて、打ち上がった花火が霧の中で炸裂し、何だか不思議な花火でした。そして、野外ステージみたいな場所を見つけ、そのステージ上にテントを張って寝ました。今回そのステージは見つけられませんでしたが、その夜の様子を思い出しました。テントを張ったり、駅の軒下に寝たり、バス停の小屋に寝たこともありました。学生時代のこんな旅、今から思えばハチャメチャな旅でしたが、良い思い出として懐かしいです。
 北海道駒ヶ岳は快晴の空の下、夕日を浴びて美しく眺められました。この時季の北海道ではごくまれな事と言うことでした。

 

 大沼公園が『線の風になって』の作曲の舞台で会ったこと、今回初めて知りました。
 大沼公園を見たあとは、空港へ向かいます。その途中で『昆布館』というところに案内して貰いました。随分海から内陸に入った感じの場所です。昆布の資料展示とお土産屋さんが一体となっていました。『ガゴメコンブ』ということを聴いたことがありましたが、これが函館沖の昆布で、粘りが強いものであることを知りました。こういった新しい知識をゲットできるのが『旅』ですね。


昆布の種類の紹介

 昆布館で『きざみふりかけ昆布』をお土産に買いました。この昆布館のあとはいよいよ空港です。お日様は函館山の方向に沈み、夕焼けがとってもきれいでした。その中津軽半島がシルエットで眺められ、ひときわ高く三角形の山が眺められましたが、岩木山でしょうか? 運転士さんに伝えると「岩木山が見えるという人も居るね・・・」 と言うことです。100km離れていますから、どんなでしょう・・・?

 五稜郭と四稜郭の間を通り、湯の川温泉に出て、函館空港に着いたのは5時少し前でした。日はとっぷりと暮れていました。近くの『トラピスチン修道院』は既に閉門していますので、見学はしませんでした。

 
2日目の夕焼け遠く津軽半島を望む                 午後色々案内をして下さった運転士さん

 帰宅してからタクシーで走ったコースをたどってみましたが、98kmの道のりを走っていました。機動力がなければ回れない道のりです。タクシーをチャーターして正解でした。運転手さんも気さくな人で、楽しいガイドをして下さいました。

 空港ではゆっくり時間がありますから、お土産屋さんを見て歩きました。アイヌ民芸のお店がありましたので、覗いてみると熊のループタイがありました。気に入りましたから自分のお土産に購入しました。また、長男がガチャポンでゲットした物をくれました。これがまた、自分(熊公)を現すものでした。大体正月はこんな感じですね・・・。

 
北海道のお土産 『キムンカムイ』

 夕食は当初は羽田でと考えていましたが、函館で食べることにして、私は当然『海鮮三色丼』にしました。ビールは函館の地ビールです。

 
海鮮三食丼                               丘珠空港行きプロペラ機

 夕食後は寒いですが展望デッキで飛行機の離着陸を眺めました。飛行機は美しいですね・・・。
 18時45分、出発前の手荷物検査を受け、当然引っかかるであろうリュックの荷物(ミニ三脚・スマホ充電器)が引っかかって再度検査、しっかり申告しましたから2度目はクリアー、待合室に行くことがで来ました。

 19時30分出発です。夜間飛行ですから展望は期待できませんが、それでもワクワクして居ました。長男はJALの会員になっていて、今回は『クラス J』という席を用意してくれました。ゆったりとしたフットレスト付き座席で快適でした。そして、右側の席をゲットしてくれていましたので、函館の夜景を眺めることが出来ました。

 
    離陸直後の函館の美しい夜景                 翼端上半角と函館の夜景 函館さようなら!!

 
津軽半島と漁り火                             秋田市の町の灯

 津軽海峡にはイカ釣り漁船の漁り火が光り綺麗でした。アッという間に津軽海峡を越えて陸奥湾上空に達すると、海岸線の町の灯で半島の輪郭が眺められました。上の写真、おそらくは龍飛崎と思われます。
 秋田の町並みが見て取れたので、間もなく鳥海山と思っていたら真っ暗に、どうやらこの辺から雲が下に垂れ込んでいたようです。
 羽田が近くなって降下を開始してくると三枚くらいの雲の層を通過しました。そして下に見えたのは千葉市でした。

 
JFEスティール千葉工場                            木更津上空 右旋回中

 千葉市と分かったのはJFEスティールの工場を知っていたからです。5年生の社会科見学でここに行くことにしています。事前の学習でここの地図を子供達に示していましたから、工場の輪郭と、周りの地形はよく覚えています。上の写真の中央 オレンジ色の場所がそれです。間もなく木更津上空、右旋回で羽田に進入です。

 
アクアライン『海ほたる』                             到着ゲートは24番

 アクアラインに並行するように着陸態勢に入ります。アクアラインの橋の部分、そして『海ほたる』が本当に綺麗に眺められました。『海ほたる』を眺めたらすぐに着陸です。無事 羽田に到着しました。函館から1時間10分です。やっぱり飛行機は速いですね・・・。今回搭乗した飛行機はボーイング737の最新機種ということでした。快適な空の旅でした。
 到着ゲートは24番、一番端のゲートです。出口までかなりの距離を歩くことになりました。

 
     ボーイング737型機                          予定より2分早い到着でした

 21時到着予定が20時58分着と2分早かったようです。あっという間の2日間でしたが、実に楽しく有意義な旅となりました。旅は楽しいですね!! 空港からはバスで池袋(西口)に出て、帰って来ました。羽田から池袋まで30分でした。帰宅したのは22時30分でした。
 計画を立て、電車の切符・航空券、ホテルの予約をしてくれたのは長男。本当に頼もしくなりました。一週間経ちましたが切符・航空券・宿泊代の請求はまだ来ません、黙っていよっと!! 楽しい親子旅でした。(o^_^o)
(2015.12.20.)






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