熊公の独り言 W




◆ 大腸ファイバー検査 ◆
 今年度の健康診断から、今までの私学共済の健康保険から国民健康保険に変更になり、健康診断もいつも掛かり付けている医院で行えるようになりました。待ち時間もグンと少なくなり、楽チンになりました。
 4年前の検便で潜血が+になったことがありました。明らかに痔と考えられたので、大腸ファイバー検査はせずに済みました。3年前は−、2年前も−、去年いつもの病院と違うところでの検査で、検便はしていませんでした。そして今年、2日間の検査の1日に+の結果が・・・。

 掛かり付けのお医者さんは慎重な方、「一度は検査をしておきなさい。大腸に異常が無ければ良いんだから・・・」 と、その場で検査の予約を入れられてしまいました。検査日は9日(火)です。血液検査でも専門医に確認して貰うようにと言うお達し、そこで4日(木)に病院に行きました。

 この病院は息子が勤務しているので何となく安心出来るし、綺麗な病院です。4日(木)は10時20分予約と、掛かり付けの先生に言われていましたので、40分前には受付を済ませて待合室に居ると、熊公さん、予約は12時20分ですよ・・・」 といわれビックリです。いったん帰るのは面倒ですし、予約を無効にするのも悔しいですから、持って行った本を読んで待つことにしました。予約してある先生は丁寧な方という評判、1人に20分の時間を掛けますが、実際にはそれ以上掛けるので、呼ばれたのは1時でした。持って行った本は2/3読みました。
 血液検査のデータは誤差の範囲で心配なし、半年ごとに検査していますからその状況を見ていけば良しと言われホッとしました。そして、帰りに大腸ファイバー検査の為の薬などを受け取り、説明を受けました。

 検査前日の8日(月)から食事制限です。おすすめメニューやら食べてはいけない食品などがあります。おすすめメニュー通りにすることにしました。

 朝 食:パン(具なし)・スープ(具なし)・バナナ・ヨーグルト(プレーン)
 昼 食:素うどん・卵焼き(具なし)
 夕 食:雑炊(たまご・ささみ入り)・味噌汁(具なし)・焼き魚(皮なし)・豆腐(薬味無し)
    ※ 食べてはいけないもの:キノコ類・海藻類・こんにゃく・食物繊維

 8時までに食事を済ませ、8時頃に『ビコスルファート』という点眼薬のような入れ物に入った薬(下剤)をコップ1杯の水に溶かして服用します。そこからは水かお茶だけとなります。

 検査当日9日(火)は8時50分までに受付を済ませるようにと指示がありました。9時過ぎに検査のガイダンスを受けました。外来で検査を受けるのは熊公含めて6人でした。

 当日持っていく物:モビプレップ(下剤 4日に渡されています)・500mlのお茶or水のペットボトル・書類(同意書・問診票 4日に渡されています)・お薬手帳・内服薬一式・替えの下着

 まずは持ち物のチェックです。そして、2Lの水に溶かしたモビプレップが出てきます。これは200lmずつ飲んでいくのですが、15分間でゆっくりと飲んでいきます。これを5回で1L飲みます。1時間15分掛かるわけです。1L飲みきったところで500mlのお茶かお水を飲みます。勿論下剤ですからこの間にトイレに通うことになります。
 最低5回はトイレに行くことになり、その頃になると水便です。カスがなくなった状態でトイレに看護師を呼びます。ちゃんと呼び出しボタンが用意されています。
 熊公は5回目で呼んだところ、まだ小さなカスがあるからモビプレップを200ml 2回飲んで下さいと指示されました。水は100mlずつ飲むようにと言うこと、30分で600ml飲むことになります。
 10回トイレに行って、看護師を呼びました。そうしたらもう少しですね、あと1回飲んで下さい・・・。またまたモビプレップ200mlと水100mlを飲みました。
 トイレ12回目、やっと合格です。ヤレヤレこれで検査が出来ます。肛門さんはヒリヒリです。ウォシュレットが無かったらとんでもないことになっているでしょうね・・・。朝からモビプレップ 1.6L+水 1.1L=合計 2.7Lの液体を飲んだことになります。モビプレップの味はスポーツ飲料のような感じです。

 まったく知らない検査を受ける6人ですが、トイレの往復で運命共同体というか、同士というか、そんな雰囲気が生まれてきます。色々お話しをするようになっていきます。( ^^)/\(^^ )
 1人は今回で5回目の検査という常連さん、あとの方達はお一人1回経験者で残り4人は初めてです。その中でお一方モビプレップ1L飲みきった辺りで具合が悪くなられ、検査リタイアです。前日からの食事制限・モビプレップ1Lが水の泡です。かわいそうでした。

 大腸ファイバーは苦しいと聴いています。説明でも静脈麻酔をする選択が出来るとはなされ、実際の話として、麻酔無しで検査して「もう絶対こんな検査は嫌だ!! と言った方が、次の検査の時に麻酔をしてこれだったら平気だ!!と言ってましたよ・・・」 なんて聴きましたし、麻酔しないでやって見て、苦しくなってギブアップして、そこから麻酔を受けることも可能ですよと話されました。
 5回目の常連さんは麻酔すれば何にも分かんない内に終わっちゃうから・・・、と話していました。ただ、麻酔をするとその日一日ボ〜〜〜ッとして、検査後もしばらく病院で休まなければならないと言うことでした。

 検査着に着替え、検査室の前で待ちました。先に検査した同士の一人が点滴をしながら出てきました。麻酔していますから、苦しくは無かったようです。ただ、ボ〜〜〜ッとされていました。しばらくしたらもう一方出てこられました。麻酔無しで検査をされていました。聴くともう苦しくて大変でした!! 麻酔をするべきだった!!」 と、話されていました。熊公は麻酔無しを選択していますから、この話を聞いて緊張感が一気に高まりました・・・。

 少しすると「熊公さ〜ん」 と呼ばれました。いよいよです。検査室に入ると名前・生年月日を聴かれ、麻酔を使わないことを確認されました。ここでまた、「どうしても辛くなった場合は途中で麻酔をすること可能ですからね・・・」 と念押しされました。どれほど辛い検査なんだろうかと、不安が大きくなり、緊張感がいっそう高まりました。(>.<)

 いよいよベッドに寝ます。最初は左を下に足を曲げて、お尻を突き出すような姿勢です。その姿勢でベッドが高く上げられていきます。止まったところはモニターが目の前にあって検査の様子を見ることが出来るようになっていました。最初はお医者さんがおそらくは滑りの良くなる薬を塗るのだと思いますが、肛門に指を突っ込みます。ちょっと恥ずかしいです・・・。そして、いよいよ内視鏡を挿入することになります。

 直腸から少し入ったところで姿勢を仰向けにして、左足を立て、右足を左足の膝に引っかける感じの姿勢をとります。上手な先生なんだと思います。「ここから少し辛いですよ、一気に通しますよ!!」 と、苦しくなる箇所で伝えてくれます。覚悟決めますがちょっとお腹の中で痙る感じがするだけで痛くはありませんでした。先生は通過している箇所を説明してくれました。自分でも痙る感じで内視鏡がどこ辺りにあるのかが分かりました。解剖図にある通り、大腸はグルッと一回りしているんですね・・・。当たり前のことですが、何だか実感したことが嬉しく感じました。
 モニターに映る自分の大腸の中が綺麗で神秘的に思え、そっちに気持が行っている状態で、苦しさなんかはまったくと言って良いくらい感じませんでした。ところが、途中で白い物が・・・。これは病変か・・・?

 そうしたら、「アア〜〜、またとれた・・・これで今日3回目だ!!」 と先生が・・・。内視鏡でそれを写すと白いテープでした。内視鏡の先にテープを巻くようですが、それが外れたわけです。「帰りに回収しますから大丈夫ですよ!!」 と更に奥へ進めていきます。テープが外れたのはお臍のちょっと先辺りでした。

 グングンと奥に入っていき、様子が変わったところで「ここが盲腸です」 と説明して下さいました。そして少し先が小腸の出口でした。ここまで痙る感じくらいで痛いことはまったく有りませんでした。(o^.^o)

 「これから戻りながら観察していきます。空気を入れていきますから、遠慮無くオナラをして下さい」 と、指示されました。確かにここからは膨満感がプラスされました。肛門に力を入れず安全弁のようにガスを逃がすことにしました。\(_ _)
 ガスが抜けると楽になり、先生も「それで良いんですよ、ドンドンオナラして下さいね!!」 と言ってくれました。また、曲がる部分苦しくなるところでは看護師さんが優しく手を肩においてくれたりしてリラックスできました。テープの所で5本爪の回収機を入れ掴みました。ここから少し辛くなりました。どうもその回収機が通る穴もガス抜きをしていたようです。それが出来なくなったわけですからよりいっそうガスを出すことにして行きました。(・_・)

 お臍の右下辺りになるところでしょうか、ポリープが1つありました。プルンとした可愛らしい物でした。先生は「これは色・形から100%良性と判断できるものですから生検はしません。」 と、そのまま観察を続け、ファイバーはいったん抜き取られました。そして、テープを取り、もう一度『直腸』を観察しますと再挿入、クルッと方向を変えるようにすると『痔』がありました。普段特別困ること無いですが、気を付けないといけないようです。σ(^_^)

 これで検査終了です。検査時間は20分位でしょうか・・・。熊公はまったく苦しいとは感じませんでした。検査をする先生の技量にも寄るのかも知れないですが、ガス抜きがこの検査のポイントになるように思えました。羞恥心があって我慢すると腸が風船みたくなるわけで、それは痛く苦しくなると思います。麻酔をすると肛門はおそらく力が入らないからガスが上手く抜けるんじゃないかと考えました。
 これから大腸ファイバー検査をされる方は、恥ずかしがらずにオナラを出すことです。人生でこんなに長いオナラをしたことありませんでした・・・。w(゜o゜)w
 先生が腸の色々なところを説明してくれて、自分の腸内を見る経験は感動さえありました。本当に綺麗なものでした。

 検査着から私服に着替え終わったところでトイレに行きたくなりました。腸内には何も無いからオナラだと思いましたが、下剤を大量に飲みましたから、とりあえずトイレに行きました。
 大きいオナラが出ました。もの凄く気持ちが良くなりました。続いて、会計を済ませ帰路につこうかと思ったときにもう一度トイレに。今回は人生でこれほど大きなそして爽快なオナラをしたこと無いぞと言うオナラをしました。よりいっそう気分爽快になりました。\(^O^)/
 持って行った替えのパンツも使うこと無く無事に検査終了。結果も問題なしのようですから帰りの気分はルンルン気分でした。(^-^)v

 病院を出たのが4時少し前でした。帰り道新鮮で美味い刺身を安く売っているお店に寄ってお刺身を買い込み、夕食まで我慢して、夕食時、美味しい刺身で晩酌しました。( ^_^)_∀

 大腸ファイバーは苦しいものではありませんでした。麻酔をすれば完璧でしょうが、ガスを出すことがポイントです。でも、前日からの食事制限やトイレの行き来を考えると、今回で最後にしたいものです。
(2018.10.13.)






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