熊公の独り言 W




◆ 思いつき散策 ◆
 1月18日(金)、本当は工房で鍛接剤・エッチング溶液を作ることを予定していました。前日寝ながら本を読んでいて、普通なら途中で眠くなり良い感じで眠りにつくのですが、何故か覚醒してしまいました。熊公は小説などよりもドキュメンタリーが好みです。特に戦争を知らない世代、オヤジ様や伯父達から良く話は聴いていましたが、出来るだけ色々知りたいと、戦記物を読みます。生き残られた方々が書かれるわけで、自然奇跡的に生還したこととか、上手く会敵しなかったとか、生かされるべく生かされたんだと感じることが多いです。
 今読んでいるのは潜水艦に関するものです。『どん亀』・『鉄の棺』とも形容される潜水艦、その行動を艦長の目線やそれぞれの部署担当の目線で記録したものは、興味深いし自分自身も艦内にいる気持ちになります。

 話がそれてしまいましたが、目が冴えてしまい眠りについたのは3時頃でしょうか、結果寝坊してしまいました。前日に仕上げた依頼品の梱包、発送の準備をして、新たに制作依頼の打診があったのでその方とメールでやり取りしていたら、9時半を回っていました。何だか工房に行くタイミングを逸してしまい、それだったら久しぶりに散歩でもしようと考えました。

 豊洲に暮らしていた義弟のお母さん、去年転んだことで右手首を骨折されました。一人暮らしが心配になってホームの入所を決意され、義弟の近くのホームを探して去年の初冬に板橋区 三園のホームに入所されました。熊公家からは車で10分掛からないところです。
 呆けなど無い方です。ホームには一人暮らしとは違う安心感はありますが、刺激が少ないわけです。三園のホームから半径2km以内には色々見学したり体験したりすることが可能な場所がありますから、この前地図を作ってお渡ししました。往復4kmはきついですが、行きなり帰りなりをタクシー利用すれば良い散歩が出来ると考えました。
 ガイドブックも作ってプレゼントしようと、先日A5版 20ページのガイドブックを作りました。この制作過程で新たに知ることも沢山有りました。

 前置きが長くなりましたが、そんなわけで急遽散歩に出ることにしたわけです。



 前日に工房の帰り富士見市の『難波田城公園』に行きました。戦国時代のお城である『赤塚城趾』を中心にして歩くことにしました。実は赤塚城趾下の『ため池』越しにちょっと小高い場所があります。地図ではの場所です。ここから青い点線が南に連なっていますが、これは『鎌倉道』です。ここは『早瀬の渡し』の武蔵野台地に上陸する地点が有ったと考えられる場所。ここを探ることが一番の目的です。

 まずは暗渠になった『前谷津川』を遡ります。ここはハローワークの成増 サテライト・オフィースに通った道です。途中から北上して『赤塚氷川神社』に向かいますがその途中に2つ見どころがあります。
 まずはの地点、『赤塚乳房大神』の碑です。落語の三遊亭円朝の怪談噺 『怪談 乳房榎』のモデルになったといわれているところです。でも、この木は『榎』では無いような・・・。

   
『怪談 乳房榎』のモデルとなったと言われる場所

 続いての地点、ここは『赤塚氷川神社富士塚』です。富士山信仰によって作られた富士塚です。しっかり登頂してきました。

 
赤塚氷川神社富士塚

  
山頂から登山道を見る                        富士塚の案内板

 富士塚は富士山の溶岩を所々に使ってあり、なかなか良い雰囲気の塚でした。

 
赤塚氷川神社

 の地点は氷川神社です。赤塚城趾の西側、谷を隔てた台地の端にあります。赤塚城主の千葉氏が武蔵一宮 大宮の氷川神社を分祀したものと言うことです。

 
の地点(赤丸部分)                   の麓から赤塚城趾を望む

 そして目標としたの地点です。都立赤塚公園の西の端に当たります。以前から気になっていました。『ため池』を挟んで向かい合う感じの場所、鎌倉道が荒川を『早瀬の渡し』で渡っり武蔵野台にとりつく場所です。鎌倉道を歩いての地点に来ると道はハッキリ残っていないのです。尾根筋に通っていたのか、谷筋に通っていたものか・・・。
 赤塚城は鎌倉道の関所的な位置に有り、城の堀の役割をする谷筋に道を通すとは考えられないですから、谷を隔てた尾根に通したものと考えては居ますが、このの地点の高まりは出丸のような存在だったか、渡しの監視所が有ったのではと考えて居ます。実際に登ってみると上部は15m四方くらいの広がりが有り、平坦になっていました。回りは藪だらけで写真は撮っても仕方ないと撮りませんでしたが、やはり城と関係がありそうです。
 上の写真の赤丸の右側が掛かっている住宅がありますが、この住宅の向こう側が鎌倉道の推定されている場所です。この住宅の左側に現在は階段があります。更にその奥は新大宮バイパスと首都高速5号線とが重なる地点になります。今回はハッキリしたことは分かりませんでした。

 ここには板橋区の郷土資料館が有ります。19日から『旧石器時代展』がスタートするのですが、1日早く残念・・・。また散歩してこようかと思っています。

 
ため池から眺める赤塚城趾                    赤塚城趾本丸で記念撮影

 赤塚城趾は『お林山』と呼ばれていたということですが納得ですね。この崖線を登ると本丸(の地点)の広場があります。ここから南側に300m位の所に東京大仏のある『浄蓮寺』が有りますが、そこが二の丸跡ということですから結構大きい城だったように思えます。
 本丸南側の梅林を抜けて東側の谷に降りました。ここにはの地点『不動の滝』が有ります。鎌倉道が通る尾根筋側、熊公の小さかった頃には結構の量の水が落ちていましたが、今はほんのわずか、滝という感じでは無くなりました。

 
    『不動の滝』                           不動尊がいくつもあります

 どんな干ばつでも涸れることが無かったということですが、周辺特に滝上部の尾根筋の住宅開発で水量が激減したようです。
 すぐ脇の坂道を上り鎌倉道を越え、新大宮バイパスのトンネル上を越えて、赤塚諏訪神社富士塚に向かいました。

 

 
赤塚諏訪神社富士塚                     山頂から北西方向を望む

 の地点が赤塚諏訪神社富士塚です。ここの富士塚にも溶岩が使われていましたが、直線的な登りで余り趣は感じられませんでした。山頂からは北西方向が眺められました。おそらくは浅間山のビューポイントです。今日は一日で2つの富士山に登頂しました。

 
『赤塚諏訪神社』

 
『随神門』                               田遊びの案内板

 の地点は『赤塚諏訪神社』です。随神門がある神社です。ここには『田遊び』の神事が伝承されています。熊公の住む徳丸の『北野神社』の田遊びとあわせて重要無形文化財に指定されています。北野神社の田遊びを見たことがありますが、田おこし−田植え−除草−刈り入れをユーモラスに演じる神事です。

 諏訪神社の後は一旦高島平の方に降りていき、赤塚公園を歩き、の地点『沖山遺跡』に向かいました。赤塚公園は崖線に沿っています。板橋区の区の花『ニリンソウ』が咲く公園です。
 『沖山遺跡』は弥生時代の環濠集落の遺跡です。自宅から近い場所に環濠集落跡があったとはほんとに今回資料を作るまで知りませんでした。

 
   崖線に沿う赤塚公園                      崖線下から遺跡に向かう坂

 
沖山遺跡の説明板と遺跡上の公園

 崖線に降りて遺跡の下を横断し、東側の崖線を登ったのは遺跡の高低差を体感するためでした。登った坂道は崖線を上り下りしやすい場所、きっと弥生人もここを使ったことと思います。赤塚公園は低湿地に繋がる場所、ここで稲作を行い、獣や外敵から集落を守る環濠の中で生活したわけですね。
 遺跡は現在公園となっています。広場の辺りが集落があったところということです。どれ位の家族が生活したんでしょうか、後で資料を探してみようと思います。

 最後に、工房に通う時、高い木々が眺められ、神社があるんだなと思っていた場所10の地点に行きました。行ってみるとやはり神社、『四葉稲荷神社』でした。

 
『四葉稲荷神社』

 
稲荷神社の案内板                         神社近くの薬師堂

 すぐ近くに薬師堂がありましたが説明板などは無く分かりませんでしたが、墓地が脇にありましたから四葉地区の古くからの墓所だったのでしょう。

 見学散策はこれでお仕舞いです。実は1月18日は熊公の結婚記念日です。そこで昔からお世話になっているケーキ屋さん『サンブロン』にケーキのデコレーションを頼んでありました。それを受け取りに行くことにしました。
 結婚式の日、担任をしていた子供達が結婚式のミサにお祝いに来ると言うことで、このお店に小さなケーキを作って貰い来た子供達にプレゼントしました。懐かしいな〜〜〜。その他にも、婚約を許可して貰うため妻の実家を訪れる時、グランドピアノのケーキを作って貰ったりしました。

 そして、不思議なことが・・・、6年前です。クラスの男の子S君が「先生、サンブロンて知ってる?」 と質問されました。「勿論してるよ、クリスマスケーキはいつもお願いしているし、色々お世話になってるケーキ屋さんだよ・・・」 と答えたら、S君 「僕、そこの子・・・」 と言うではありませんか・・・。ビックリですよね・・・。それ以来それまで以上に良くして貰って居ます。『Sちゃんスペシャル』と言うのが熊公家のケーキには有るんです。本当に可愛くデコレーションして頂き、申し訳ないくらいです。
 クリスマスの日はS君パテシエ服に身を包みお店をお手伝いしています。

 
S君の伯母さんとお願いしたケーキ              お祝いのケーキ 『Sちゃんスペシャル』

 今回のケーキも『Sちゃんスペシャル』です。ケーキの下のフルーツのデコレーション・ケーキの上のイチゴの人形とハートチョコはお願いした基本デコレーションには無いものです。いつも心遣いして貰って、心がホッコリします。有り難うございます!!

 ケーキを受け取り、家に帰りました。歩いた歩数は13755歩 距離は11kmでした。久しぶりに歩いたので少々足がだるく感じます。これからは定期的に歩かないと行けないですね・・・。

 最後に、『サンブロン』の宣伝をします。
 場所ですが、東武東上線 東武練馬駅 北口下車。AEON方向に『都立有徳高校入り口』まで進みます。ファミリーマートとウェルパークの有る交差点を有徳高校方面に右折、50m位の所です。
 熊公おすすめ『リンゴ姫』・『徳丸シュー』・『徳丸ロール』です。
 『リンゴ姫』はパイ生地をカップ状にしたアップルパイ。熊公はアップルパイが大好きなのでこれは一押しです。
 『徳丸シュー』はボリューム感のあるシュークリームで徳丸(トクマル)の語呂合わせで190円です。ずっとこの値段であって欲しい・・・。
 『徳丸ロール』は熊公の息子がロールケーキ大好き人間なので・・・。
 この他にも、ブランデーケーキ・生キャラメル・・・等、みんな美味しいです。東武練馬のAEONにおいでの際はちょっとサンブロンまで足を運んで下さい。
 営業時間は9時30分〜20時00分です。 水曜が定休日だったかな・・・?
 毎月3日は『サンブロンの日』、1080円以上お買い上げの方にはプレゼントが有りますよ!!
(2019.01.19)






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