熊公の独り言 W




◆ 手術決定 ◆
 今日は『秋分の日』です。明日からは夜の時間の方が長くなるわけで、何となく淋しい感じがします。工房から帰ってくる際、4時半頃に帰路につくと半分くらい来たところで、オートにしてあるライトのスモールランプがが点灯します。自宅近くでは前照灯も点灯する感じになってきました。今日の日没時刻は5時38分です。これから『冬至』までに(実際は12月4日〜7日)1時間10分日没が早まることになります。

 さて、昨日22日(水)午後に慶應義塾大学病院に検査結果を聴きに行きました。手術不要と言われることを期待していましたが残念、やはり手術をする必要があるということでした。ピンピンコロリは駄目と言う事ですね・・・。

 掛かり付け医の『Mo先生』の話では、造影CT検査はドラム缶を外から見るようなもの、それに対してカテーテルを入れての造影検査はドラム缶の中を覗くようなものと聞いていました。画像を見るのが楽しみでもありました。

 2時〜2時半が検査を聞く予約時間でした。1時30分過ぎに受付を済ませて待っていたら、1時45分位に呼ばれて『I先生』からお話を聞くことになりました。

 
今回の画像                            1月の3D画像

 上の写真のように1月に撮影した3D画像は外側から見ていますが、今回の画像は透ける感じで流入して居る血管がちゃんと見えています。

 この手術は複数回行う必要があるということでした。動脈が直接静脈に繋がっていて、その血流によって風船状に膨らんで来ていて、それが4年間に倍の大きさになってしまったようです。その為、奇形患部を塞ぐだけでは駄目になってしまっているということでした。
 白金のコイルを使ったら途方も無いお金が掛かってしまうことになり、別の手段で栓塞させる必要があるということです。その方法としてはアルコールで焼くようにして栓をする方法や人体用の瞬間接着剤を使う方法があるそうです。

 コブ状になっている部分は組織的に動脈とも静脈とも区別が付かない部分らしいです。ここから動脈血が静脈に直接流れているわけで、これは心臓に負担をかけることになり、どうしても塞がなければならないそうです。はじめからコブ部分を塞いでしまうと動脈血がドンドン流れ込むことで破裂する危険が高まるため、まず流入している動脈を塞ぐ手術から始めるという事でした。

 コブに流入している血管は写真のようにグチャグチャですから、一度の手術では塞ぎきれない可能性もあるということです。塞ぎ方としては小さなバルーンを使って患部側を塞ぎ、そこにアルコールを注入するそうです。それが何ヶ所になるか・・・。
 続いて静脈側からカテーテルを入れて接着剤でコブを完全に埋める手術をするという事でした。ですから最短で2回の手術、流入している血管の栓塞にどれ位掛かるかで手術の回数が変わってくることになります。


術式のイメージ

 上に術式のイメージを模式的に示して見ました。第1段階で患部に流入する血管を塞ぎ、第2段階で患部全体を塞ぐという手順になります。

 アルコールで血管を焼く事で栓塞させるのは痛みがあるそうです。その為、今回の手術では全身麻酔を使用することになります。大好きなアルコールを血管に直接入れるなんて・・・。(*`▽´*) 酔いどれる事出来るんでしょうか・・・。

 内腸骨動脈ですから、小腸や前立腺などにも血液を送っています。その為、その血管にアルコールが入った場合は小腸などの血管を栓塞してしまい、壊死を起こしてしまうようなこともあるということで、慎重な作業が必要になるらしいです。勿論、血管内のプラークなどが剥がれて足の方に血栓を作ってしまう可能性もあるわけですが、これは前回の検査の時もあったリスクです。

 手術は現在依頼されている忍具製作が11月半ば過ぎまでかかる計算なので、12月にお願いすることにしました。11月30日にPCR検査、12月1日入院、2日午後に手術です。今回は全身麻酔で他臓器への影響なども見なければならないので退院は翌々日ということです。3泊4日の入院です。検査の時と同じに差額ベッド(特別療養環境室)でお願いするつもりです。同じ階であれば看護士さん達のことも分かるから少し安心です。9階A病棟になりますように!!

 一番の問題は導尿です。今回『I先生』に出血があったこと伝えました。そうしたら導尿の管を挿入する時に泌尿器科の先生にお願いしようということになり少し安心しました。

 掛かり付け医『Mo先生』は患部の状況や術式を確り分かるように説明できる先生は、それだけの見識がある先生だと話しています。『I先生』は確かにこうして『独り言』に自信を持って綴ることが出来るだけ、色々な情報を下さっているわけで、やっぱり凄い先生に巡り会っていること実感します。

 今回ワイフも同伴してくれました。普通見付からないものが、掛かり付け医の慎重さから病院を3箇所廻りましたが、ハッキリとした診断になっていき、結果、血管奇形の権威の先生と巡り会えたことは、やっぱり不思議なことです。ワイフは「絶対にこれはお爺ちゃん(オヤジ様)がくれたチャンスなんだ!!」 と言っています。熊公もその言葉で手術することに踏み切った次第です。

 慶應義塾大学病院を帰る際、先日の検査入院のお金も合わせて支払いを済ませてきました。これで借りが無くなった感じがします。ただ、借りたパジャマ代の請求が来ないので受付に確認に行ったら10月になってから請求書が届くと言う事でした。一回だけの使用だったので400円ですがやっぱり少し気になります。次の手術の退院予定も第一土曜日、会計が停止しますから、同じ気持ちになりますね・・・。

 第1段階の手術が出来れば一度で済んでくれること願いたいです。次の『独り言』は手術のことになるのかな・・・?
(2021.09.23.)






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