4月になりました。2023年も1/4が経過しました・・・。久し振りの『独り言』です。
先週の30・31日と戸隠に行ってきました。30日は関東は曇り状態で荒船山や妙義山が見える程度で、浅間山は眺められませんでした。八風山トンネルを抜けると天気は良くなっていて、北アルプスが目に飛び込んできました。『佐久IC』を過ぎると目の前に大好きな『浅間山』が・・・。嬉しいこと限り無しです。現在噴火警戒レベルが上がっていて、火口から2km以内は立ち入り禁止になっています。
浅間山 雪が少ない!! 小布施『岩松院』 蛙合戦の池
今回は小布施の『岩松院』に行きました。ここは葛飾 北斎の天井画 『八方睨みの鳳凰』 が有るお寺で、福島 正則の廟所にもなっています。本堂脇の池は『蛙合戦の池』で小林 一茶が『痩せ蛙負けるな一茶ここに有り』と読んだお寺です。
天井画は170年経っていますがまったく色あせていないで、本当にどこから見ても睨まれている感じです。以前行ったときは本堂に寝て天井画を眺めましたが、現在は正座して見上げるようになっていました。
福島正則の廟所 竹風堂の『栗ぜんざい』
福島 正則は『関ヶ原の戦い』の時徳川方につき、安芸・備後 49万8000石の大大名になりましたが、広島城の石垣の修築工事が武家諸法度に触れたということで信州川中島の2万石と越後魚沼郡の2万5000石の合計4万5000石に減封されたということ、1/10以下に石高が減ってどんなだったでしょうか・・・。その後、死去に際して幕府の検死役の到着を待たないで火葬してしまったことで領地は没収されてしまったということです。なんだか可哀想です。
『岩松院』の後は小布施の中心街に行き、お昼をどうしたものか考えました。戸隠まで行って蕎麦を食べるには遅くなりすぎます。『栗おこわ』が有名でもありますからそれを食べようかとも考えましたが、栗100%の餡で作った『栗ぜんざい』を昼食代わりにしました。
小布施からは旧北国街道を使って古間に出ました。古間は信州鎌の町、鍛冶屋さんが頑張っています。熊公が工房で使っているスプリングハンマーはこの町から着ました。元々は上杉 謙信が川中島で武田軍と対峙するに当たっての兵站基地の役割を持った場所ということです。また、小林 一茶の生誕地でもあります。一茶の句には鍛冶屋の事が詠われた物が有ります。
百福の始るふいご始哉
朝霜に野鍛冶が散火走る哉
古間から戸隠に向かいました。雪は少なくてクロスカントリースキーは出来ない状態でした。その代わり道端に蕗の薹が沢山顔を出していました。帰りに収獲すること考えました。
戸隠連峰のパノラマ
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西岳 戸隠本峰 高妻山
いつも行く喫茶店『パイプのけむり』は30日は16時半に開くということでしたから、それまでの間スキー場の駐車場に行って戸隠連峰を眺めたりしていました。
『パイプのけむり』に行くといつものように高木ご夫妻が温かく迎えてくれて、しばらくご主人と外を散策しながら白樺やダケカンバ、裏白モミ・ミズナラなどの木々を観察しました。
大好きな喫茶店 『パイプのけむり』 キノコとベーコンのソテーにグロルシュビール
お部屋に入り、待ちに待ったベーコンとキノコのソテーを注文、そして、グロルシュビールを飲みました。勿論ここから宿もでの数百メートルはワイフに運転をお願いしました。
横浜から来られている『Sさん』とお友達になりました。彼はSAJの『準指導員』の資格を持っているということでした。横浜から土日に戸隠に来る強者、現在はリタイヤされて平日に来ているということでした。
楽しくお話しして居て時計を見ると5時半になっていました。宿の夕食は6時から、慌てて宿に向かいました。宿は定宿の『森の宿 めるへん』です。
夕食時には北信のお酒を燗つけて貰って美味しい料理と一緒に楽しみました。
めるへんの夕食
主さんが妙高で採ってきたという蕗の薹美味しかった〜〜〜!! 帰りに絶対蕗の薹収獲して帰ることにしました。お客さんは熊公達以外に2人グループが一組、静かに夜を過ごしました。
翌日は蕎麦を絶対食べないと済まないです。でも、『パイプのけむり』のスパイシーカレー・ビーフシチューは食べたいし・・・。
朝食は和食・洋食から選べるようになっていました。これは初めて、洋食にして貰いました。更に卵をスクランブル・オムレツ・ハムエッグから選べるように・・・。繁忙期は出来ないのでしょうが、お客さんが少ない時期にはこのようにするようになったようです。少なめにと思っていましたが、美味しくていつも通りに食べちゃいました・・・。この宿には今年で30年通っていることになります・・・。
9時にチェックアウトして中社・更にその下に降りました。
パワースポットブームも下火になり、スキーの人口も減ってきているから、この時季に開いているおそば屋さんはもの凄く少なくなっていました。去年オフクロ様のお土産に蕎麦団子を作って貰った『岩戸屋』さんも今年は休業していました。閉まっているお店を横目に蕎麦博物館(とんくるりん)の所まで降りて、景色を眺めることにしました。
北アルプス 鹿島槍ヶ岳と五竜岳 戸隠の連峰 ・
景色を眺めたあとは中社に戻り、『山口屋』さんのお土産コーナーに行き、続いて高校の恩師(故人)に教えて貰った『ランプ』に行きました。ここも良い雰囲気の喫茶店です。
喫茶店『ランプ』の店内 ランプ特製のカップ類 ・
このお店には児玉さんという戸隠周辺の自然をモチーフにしている版画家の作品が置かれています。購入出来るので今回は白樺林の版画購入しました。これで4点目になります。『パイプのけむり』や『めるへん』周辺の雰囲気が良く現れている版画です。
ランプでコーヒーを楽しんだ後10時50分頃におそば屋さんの『うずら家』に行きました。開店20分後でしたが、お客さんでいっぱい、10分ほど待って入店出来ました。この時季開いているおそば屋さんは少なくなっているし、この『うずら家』さんはサントリーのそば茶とかでも紹介されていましたから開店と同時に満席になっちゃうようです。スキーで戸隠に行っている頃はお昼でもそんなことはまず無かったです。
戸隠蕎麦
いつもならキノコの天ぷらを注文してザルは大盛りですが、今日は普通盛りのざる蕎麦だけ・・・。チョット残念でした。戸隠蕎麦は本当に美味しいです。長男と兄貴に半生麺をお土産に購入しました。
『うずら家』のあとは『パイプのけむり』です。ここの空間はなんとも言えない素敵な時間が流れています。熊公はスパイシーカレーのセット、ワイフはビーフシチューのセットをお願いしました。熊公はカレー小盛にしました・・・。
スパイシーカレー ビーフシチュー
セットにはこの他にその日のケーキから一つ選べて、フローズンヨーグルト・コーヒーor紅茶が付きます。ワイフと少しずつ分け合って楽しみました。
お店からの景色 高木ご夫妻と横浜の『Sさん』と記念撮影
『パイプのけむり』には1時頃まで居ました。途中で昨日お友達になった横浜の『Sさん』が今年のスキーを終えて来られました。お友達と合流するという事になっていて、1時チョット前にそのお友達も来られました。
『Sさん』はあと数ヶ月と余命宣告されたそうですが、前向に考えられ、スキーにワクワクするものを持って生活されているからでしょう、宣告後13年元気に過ごしているということでした。でも、毎週抗がん剤の投与を受けているということでした。人間、やはりワクワクして生活することが大切なんだと思いました。
1時過ぎに『パイプのけむり』を後にしました。お願いしてあったベーコンを保冷バックに入れ、ビニール袋に戸隠の雪を詰め込み保冷剤にしました。
ご主人はわざわざ外にまで出てきて下さり、熊公の体を大事にするようにと言って下さいました。後ろ髪引かれるものが有りました。
スキー場の駐車場に出て、戸隠の山並みを確り眺めてから信濃町に向かって降りました。途中、蕗の薹を収獲して、『打ち刃物センター』に行きました。
打ち刃物センター センターの駐車場からの『黒姫山』
『打ち刃物センター』には古道具が置かれています。京都の忍者『伊蔵さん』に『仕込み煙管』の製作が出来るかという打診を受けているので、古煙管を探しましたが残念ながらありませんでした。そこで、信濃町のお酒『松尾』を自分・兄貴、そして長男のお嫁さん候補のお土産に購入しました。
『信濃町IC』で上信越道に乗り、途中工事で車線減少などが有り、少し混み合うことはありました。でも、渋滞と言うほどのものではありませんでした。
『佐久IC』を過ぎて少し走ったところに落下物がありました。屋根の上に積んだコンテナボックスが落ちたようでした。巻き込まれずに良かったです。
『横川SA』で釜飯を夕食用に購入して帰って来ました。途中『甘楽PA』辺りの桜は満開状態でした。周りの景色と調和して本当に綺麗でした。オートクルージングシステムを使って走って来ましたが、本当に楽チンでした。どの車もみんな同じ速度で走ったらイライラすることなんか無いと思います。でも、自己中な運転をする輩は尽きないですね・・・。今回も何台か自己中運転の車見かけました。
戸隠は本当に素敵な場所です。流れている時間が違うんです・・・。そして、春夏秋冬それぞれ自然が素晴らしく、お蕎麦は美味いし、出遭う方々が優しいです。『パイプのけむり』・『めるへん』では自宅のようにくつろぐことが出来ます。良いな〜〜〜!! 今にでもすぐに行きたいです!!
(2023.04.06.)
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