さて、どうだったでしょうか?周りの環境(特に砂や泥の色)が移りこんでいるので、行ったことのある人なら大体わかったかもしれませんね。同じカスリハゼでもこのように大小さまざまなのですが、個人的にはサイズが小さめで頭が身体に比較して大きく、ホバリングして泥煙をもうもうとたてている、そんな感じのタイプが好きです。初めてのMud
Pointに行っても、ちょっと時間があったりすると特に意識することなく、カスリハゼを撮ったりしています。それだけ、Mud Pointの普通種なんだと思います。
最後に紹介するのは、1998年11月に初めてきちんと寄れたカスリハゼ(ザ・カスリハゼですが)の写真です。これは大瀬崎で撮影したものです。離れてみるとただのゴミのような生物なんですが、ファインダー越しにみると背鰭の青い斑点がすごくきれいで(全体に地味だからこそ余計にきれいに見えるのですが)、こういった“隠れた美しさ”を発見することの楽しさが、ドロハゼフェチの道にはまってしまった理由の一つですし、同様な経験をしている人は多いのではないかと思います。
いずれにしてもメタリックと同じく、この道に僕を引き込んでしまった「確信犯」的ドロハゼなわけです。