My Fish Library (第10回 2005 / 06

カスリハゼの仲間達
(Mahidoria mystacina / Mahidoria sp.)

〜 内湾の普通種 U〜

 

 My Fish Libraryの記念すべき10回目は”カスリハゼの仲間達”に出演してもらうことにしました。カスリハゼのグループは日本では2種類(汽水に棲む大型のタイプと、いわゆる"ザ・カスリハゼ”)が生息するとされていますが、今回、ここでは、これまでの数あるMud Pointのほとんどで出会ってきたカスリハゼの仲間達を紹介しようと思います。まあ、それだけ、自分が潜りにいくダイビング・エリアのカテゴリーからすると、普通種的存在なんだと思います。 最初に出会った時から期間を考えてみても、もう8年近くになります。なので、対象もグローバルですから(笑)、分類などといった難しいことを考えようとせず(決して、尻鰭の線の曲がり具合など見比べてはいけませんよ。(笑))、ひょうきんな顔つきの彼らをみてやってくれれば、と思います。
 とはいえ、ちょっとした"お楽しみ”ということで、彼らがそれぞれどちらの"ご出身”なのか、推察してみてください。ダイビング・ヒストリーのPageをみていただければ、大体、以下のようなところで撮影されてきたことが、おわかりになると思います。

   @バリ島 北部
エリアもしくはシークレットベイ
   Aパラオ マリンレイク
   Bマブールおよびデラワン エリア
   Cサイパン マッドベイ
   D香港 クリアウォーターベイ
   E西表島
   F沖縄本島
   D奄美大島
   E西伊豆 土肥もしくは大瀬崎

 因みにトップのカスリハゼのペアはバリ島北部のシークレットポイントで撮影したものです。このあたりは、背鰭の長い個体と黄化個体とのペアリングが多く、特にペアになっている個体はエビも一緒になって、かなり活発な動きを見ることができます。ほとんど漫画チックで見てて笑えます。
 さて、それでは前置きが長くならないうちに仲間達に登場してもらうことにしましょう。答えは・・写真をクリックしてみてくださいね。

 
Entry No.1
 
Entry No.2
 
Entry No.3
 
Entry No.4
 
Entry No.1 Entry No.2 Entry No.3 Entry No.4
  Entry No.5   Entry No.6  
Entry No.5 Entry No.6
 

 さて、どうだったでしょうか?周りの環境(特に砂や泥の色)が移りこんでいるので、行ったことのある人なら大体わかったかもしれませんね。同じカスリハゼでもこのように大小さまざまなのですが、個人的にはサイズが小さめで頭が身体に比較して大きく、ホバリングして泥煙をもうもうとたてている、そんな感じのタイプが好きです。初めてのMud Pointに行っても、ちょっと時間があったりすると特に意識することなく、カスリハゼを撮ったりしています。それだけ、Mud Pointの普通種なんだと思います。
 最後に紹介するのは、1998年11月に初めてきちんと寄れたカスリハゼ(ザ・カスリハゼですが)の写真です。これは大瀬崎で撮影したものです。離れてみるとただのゴミのような生物なんですが、ファインダー越しにみると背鰭の青い斑点がすごくきれいで(全体に地味だからこそ余計にきれいに見えるのですが)、こういった“隠れた美しさ”を発見することの楽しさが、ドロハゼフェチの道にはまってしまった理由の一つですし、同様な経験をしている人は多いのではないかと思います。
 いずれにしてもメタリックと同じく、この道に僕を引き込んでしまった「確信犯」的ドロハゼなわけです。