変わるアメリカ(3)(指名受諾スピーチ:アメリカの約束)
バラクはスワヒリ語で“神から祝福されし者”という意味だということです。
バラク・オバマ氏は黒人の父と白人の母から生まれました。オバマ氏はこの両親から受け継いだ多様性に感謝するとともに、両親の夢が自分の娘に生きつづけていて、自分の物語はアメリカの物語の一部であると基調スピーチでのべました。・・・
その後に、大統領候補指名受諾スピーチをおこないました。その内容は経済問題が中心になりました。
アメリカはまさに正念場に立たされているのであって、職のない人が増え、働いても収入は減ってしまっていて、家を失ってしまった人たちが増え、家を持っているのにその資産価値が減ってしまったり、クレジットカードの支払いが滞っている人や授業料が払えなくて困っている人が増えているとのべています。このことに関して言えば、もっとうまくやれるはずです。われわれは現状より改善することができるとしています。・・・
具体的にはロビイストの利益になる法案ではなく労働者や中小企業の利益に減税法案の提出を約束しています。国外に雇用を移す企業への優遇税制を取りやめ、国内に雇用をうむ企業への税制の優遇措置を与え、ハイテク関連企業や新興企業への税制上の支援を約束しています。また、中東からの石油依存体質を改善して、天然ガス資源を開発し、原子力の安全な利用を探り、国内自動車メーカーの設備を一新し、低燃費車の製造を促します。・・・
このスピーチに見られるように、現在、アメリカの経済は困難な状況にあります。私たちがアメリカにもっている印象は、アメリカは何でも世界一だと言うことでした。政治でも経済でも軍事においても、すべての分野でアメリカの力は群を抜いています。そのアメリカが苦しんでいるのです。オバマ氏自身もその回復にはかなりの時間がかかるといっています。・・・
オバマ氏は来年一月の大統領就任前からこの難しい問題に対処することを求めらています。・・・(2008.12.13)・・・
両国高校定時制