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都立両国高校定時制
変わるアメリカ(4)(勝利スピーチ:アメリカに変化が訪れた)
大統領選挙が始まると、オバマ候補の優勢は次第に動かしがたいものになっていきました。国民は、真にアメリカを変えてくれる候補は誰か、彼らに希望をもたらす候補は誰かを探し求めていたのです。肌の色の違いにとらわれずに真に優れた候補者を求めていたのです。結果はオバマ候補の圧勝に終わりました。
そこで、彼は勝利のスピーチで、アメリカの建国以来の理想がまだ生きていて、アメリカがあらゆることが可能な国だと訴えました。また、アメリカの民主主義の力も訴えました。老いも若きも、金持ちも貧乏人も、黒人や白人もヒスパニックやアジア系・・・もひとつであり、われわれはアメリカ合衆国なのだと訴えました。・・・
われわれには何が可能なのか、恐れや疑いの目でみるのでなく、大きな歴史の流れの中で将来の希望に向けて流れを変えることができるのだと訴えました。・・・
また、われわれの選挙キャンペーンはワシントンの議場から始まったのではなく、デモインの裏庭やチャールストンの玄関のポーチから始まったのです。われわれの選挙キャンペーンを築き上げたのは働く男性や女性たちであり、わずかな貯金から、5ドル10ドルを大儀のために提供した若者たちであって、われわれが強さを引き出す源泉となったのは、厳しい寒さや、焼けつく暑さにひるむことなく他人の家をノックした多くのたいして若くもない人たちであり、ボランティア組織をつくって活動した何百万人というアメリカ人だったのです。建国から200年以上経った今でも、人民の人民による人民のための政治は、この地上から消え去っていないことを彼らが証明してくれたのです。これはあなた方の勝利です。・・・
このスピーチを聞いて感じることは、全編をとおしてアメリカの理念が語られていることです。民主主義の理念や建国の理念が重んじられています。アメリカの国民や政治家は理念をきわめて大切に思っているということです。選挙事情は日本とはかなりかけ離れていることが窺えます。・・・(これらは「オバマ演説集」からの要旨)
・・・(2008.12.24)・・・