閉校を前にして
このところ、朝晩の寒さが厳しく感じられます。まだ、春は遠くにあります。しばらくしたら、梅や桜の便りが聞かれることになるでしょう。その頃に学校は残念にも閉校します。
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このページでは桂友会(同窓会)について考えましょう。私が生徒だった頃に桂友会の入江会長が入学式や卒業式などの式典の折に学校に見えられました。
入江会長は昭和10年の卒業生で、桂友会会長として両国高校定時制教育の振興のためにご尽力くださった方です。式典がおこなわれると、体育館に整列した私たち生徒をいつも励ましてくれました。入江会長の親しみやすい話し方が印象に残っている卒業生も多いと思います。私たちが卒業した後、桂友会の会長は数回にわたって交代があったようです。桂友会は私たち卒業生と学校をつなぐ橋のようなものだと思います。かつて、桂友会便りが私たち卒業生に届けられていたときもありました。卒業して何年も経ってから桂友会便りを機に学校のことを思いだすこともありました。そんな歴史をもつ私たちの桂友会ですがこれからどうなるのでしょうか。
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残念ですが、すこしづつ衰退してなくなっていくと思います。これからも長く、会として存続することはできないでしょう。このように記すと卒業生の中には残念に思う人もいると思います。桂友会がなくなるなんて考えられないという人もいると思います。でも残念ですが、これは仕方がないことだと思います。学校が閉校してしまうのですから。
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私たちは、ある時期にこの学校に入学して学びました。私たちの桂友会がなくなったとしても、私たちが学んだ事実は残ります。学んだ事実が大切であって、それで十分ではないでしょうか。そのほかには何も要りません。学校は卒業生一人ひとりの胸の中にあるだけで十分だと思います。
・・・(2009.1.28)
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都立両国高校定時制