思い出
鴻門之会 司馬遷
項王は、沛公を引き留めて酒宴を開いた。
項王・項伯は東を向いて座り、亜父は南を向いて坐った。
亜父とは范増である。
沛公は北を向いて座り、張良は西を向いて座った。
范増はたびたび、持っていた玉を上げて項王に合図を送った。
しかし、項王は応じなかった。
范増はその場を立って表へ出て項荘を呼んだ。
「我が王はむごいことが出来ない。お前が(沛公に)長寿の挨拶をしろ。それが終わったら剣舞を願い出て、沛公を殺せ。そうしなければ、お前の一族は(沛公に)捕虜にされてしまうだろう」と言った。
項荘は酒宴の席に入り長寿を祈る挨拶をした。それが終わると、
「我が王が沛公と酒を飲んでいる。軍中なので楽しみもない。剣舞をお許し願いたい」と言った。
項王は、「よろしい」と言った。
項荘は剣を抜いて舞った。
項伯もまた剣を抜いて舞い、沛公をかばった。
項荘は撃つことが出来なかった。・・・
鴻門之会は、漢文の授業でHO先生から教わりました。先生の説明がとてもリアルに聞こえたので、私たちが物語のなかに入ってしまったように感じました。私は聞いていて胸がどきどきしました。目の前に、大きなドラマが広がっていくように感じました。これは、多くの高校生が教室で学んでいる作品です。
亜父とは何かを調べたら、父についで尊敬すべき人とありました。したがって、亜父范増は項王の顧問のような存在だったのでしょうか。
この漢文は難しいと思いました。なお、年表を見たら、史記は紀元前に書かれたものだとありました。
その時代は、日本では邪馬台国の成立前で、弥生農耕生活が営まれていた頃にあたります。漢文の歴史の奥の深さを感じました。
・・・(2009.12.3)
アルバム
都立両国高校定時制