卒業生の皆さま
これまでに両国高校定時制を巣立った卒業生は何人くらいいるでしょうか。私などには分かないことですが。・・・
学校から多くの生徒が巣立っていったはずです。卒業すると学校から遠く離れてしまいます。新しい仕事や勉強に取り組みを始めます。新しいことに集中しなければなりません。環境ががらりと変わってしまいました。江東橋の近くを通ったり錦糸町駅で降りることもなくなりました。思い出すと懐かしさが涌いてきます。でももう、あの頃には戻れません。卒業生一人ひとりにとって、定時制の4年間は、辛かったり嬉しかったりするドラマのようだったと思います。でも、このことは、なかなか人に説明しがたいことのような気がします。
その両国高校定時制が来年の三月を以って閉校になります。私は地方に住んでいるので東京のニュースなどはほとんど入りません。閉校のニュースに驚きましたが何かをできるわけでもありません。残念に思いますが、受け入れる以外に道はありません。皆さまはこの閉校をどう受けとめているでしょうか。卒業生なら誰しも残念な思いはぬぐえないでしょう。
母校が無くなるのは辛いことですね。私の周りでも、かつて学んだ小学校や高校がなくなったという話はよく耳にします。色々なところで学校の再編が進んでいるのです。古いものが消えて新しい学校が生まれています。
でも、学校がなくなっても、ひとつだけ確かなことがあります。学校がなくなっても学んだことは消えません。ホームルームでの話し合いやクラスメートとの会話、バレーボール部の活動とか、そうです・・・部活動はかなり盛んでした、柔道部とか、バスケットボール部とか・・・
また、授業で古文や漢文を学んだことなどです。これらのことは消えません。
とても大事なこと、学んだことはなくなりません。・・・ (2008.11.8)
両国高校定時制