アルバム
都立両国高校定時制
思い出(古文:U先生、かきつばた)
“唐衣 着つつ馴れにし つましあれば はるばる来ぬる 旅をしぞ思ふ”
昔、男がいた。その男は、自分は役に立たないものと思って、京の都にはすまないで東の方に住むべき国を探そうと思って出かけていった。前からの友一人二人を連れていった。道を知っている人もいなくて迷いながらいった。三河の国の八橋というところについた。その八橋というのは水がくもの手のように分かれて流れていて、橋を八つ渡してあったので八橋といった。その沢の木陰に降りて乾飯(弁当)を食べた。その沢にかきつばたの花がきれいに咲いていたので、それを見てある人が、“かきつばた”の5文字を句の上にすえて旅の気持ちを詠めといったので、ある人が“唐衣
着つつ馴れにし つましあれば はるばる来ぬる 旅をしぞ思ふ”と詠んだ。そこにいた人は悲しさのあまり、涙を流して、乾飯がふやけてしまった。
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この和歌は二年の時にU先生から教わりました。心に響く和歌だと思いました。卒業とともに忘れてしまいましたが、何かの折にこの和歌に接しました。そのとき、U先生から教わったことを思いだしました。時がたつとどんなことでも忘れていきます。そこで思い出として残します。なお、かきつばたとはアヤメ属の植物で湿地に群生し、5月から6月にかけて紫色の花をつけ、アヤメやハナショウブの花と似ていて見分けるのが難しいといわれます。
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両国高校定時制は、来年3月に閉課程になります。学校がなくなる前に、授業中のひとコマでも記憶に残っているものは記したいと思います。学校では、先生方からいろいろなことを教わりました。卒業からかなりの時が経っているので、それらの思い出はつながりのない点になってしまいました。心に残っていることがただの一点だけであっても記したいと思います。
(2008.5.7)
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ホームページについて:
ページが100ページを超え、使用メモリーが大きくなるにともない、ページのリンクに不都合が生じてきました。ホームページはテキストに則って作成しています。したがって、どうして不都合が起きるのかは分かりません。これまでは、トップページから最終ページまで、一本の糸でページがリンクされていました。ちょうど、教室で習った電流回路が直列につながっている状態です。そこに問題があるかも知れません。100数10ページを一本の糸でつなげるのが無理なのでしょうか。そこで、ページのリンクを電流の並列回路のようにつなげたらどうかと思いました。つまり、並列接続です。そのため、テーマごとにまとめたページを並列してリンクしました。そうしたら、ある程度問題が解決されました。
次に、ページが大きくなってきたので、リンクの動作が遅くなるように感じました。でも、最近は改善されたようです。パソコンを操作していると、まだ未解決の問題もあります。ページの容量が増すにつれて不都合が起こるようです。まだ、パソコンの勉強不足を感じます。ホームページの作成はかなり難しいと思いました。
このホームページを読み、文脈に齟齬があるとか、文章のまとまりに欠けると感じた人はいるでしょうか。そうです、このページは心に浮かんだことをそのままつづっているだけです。
教室で学んだ漢詩のように起承転結にはなっていません。また、文が思うようにつくれない時があります。そんな場合でも、そのままページに載せました。文章の推敲は難しいものだと思いつつページをつくっています。このホームページは私的なページです。他からのリンク等は受けません。非営利です。・・・(2008.5.28)