両国高校定時制
「前のページにあった厳島合戦とは何か。厳島合戦逸話には何が書かれているか」
「すこし調べてみた。戦国の武将毛利元就にかかる話だ」
「以前、毛利元就は大河ドラマに登場した」
「厳島合戦とは、戦国の世、毛利元就(1497〜1573)と村上水軍が陶晴賢氏を攻めたとき
の話だ。この合戦は毛利軍の勝利に終わった。元就は戦場に横たわる敵の死者を手
厚く葬った。また、流血で汚された厳島の砂を海に流した。社殿を清めて勝利に感
謝した。
逸話にはこう書かれている。最後まで抵抗した敵の弘中隊も全滅した。
その後、山狩りがおこなわれた。そこで一人の男が捕まった。元就は彼を見知って
いた。狂歌を一つ作れば助けてやろうといった。そこで、男はこのような歌をつく
った。
「かけてしも頼むや毛利(もり)の締めだすき命一つに二つ巻きにして」
これを聞いて元就は「それほどうまい歌ではではないが、このような折ではまあま
あだろう」と命を助けた。
さらに、もう一人の捕虜にも同じように歌を作らせた。
こちらの方は、
「名を惜しむ人といえども身を惜しむ 惜しさに代へて名をば惜しまじ」
と詠んだ。
「前の歌よりもこちらの方が優れている。これも助けてやろう」ということで、この男も助
けられた」・・・(インターネットより)
「戦国の世でこれほどの和歌が詠めるとは不思議に思える」
「今の人だったら、これだけの和歌を詠めるだろうか。」
「武士は武術だけでなく和歌もよく勉強していたことが窺える」
「この話から、毛利元就は捕虜を助けたかったように思える」
「器の大きさを感じる。歴史小説にもよくとりあげられる武将だ」
(2007.10.26)