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両国高校定時制

都立両国高校定時制

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思い出(国語:奥の細道:U先生)

月日は百代の過客にして、行きかふ年も又旅人なり。舟の上に生涯をうかべ馬の口とらへて老いをむかふる者は、日々旅にして旅をすみか栖とす。古人も多く旅に死せるあり。予もいづれの年よりか、片雲の風にさそはれて、漂白の思ひやまず、海浜にさすらへ、去年(こぞ)の秋、江上の破屋に蜘蛛の古巣をはらひて、やや年も暮、春立てる霞の空に、白川の関こえんと、そぞろ神の物につきて心をくるはせ、道祖神のまねきにあひて取るもの手につかづ、股引の破れをつづり、笠の緒つけかえて、三里に灸すうるより、松島の月先心にかかりて、住める方は人に譲り、杉風がべっしょに移るに、

草の戸も 住み替わる代ぞ ひなの家
面八句を庵の柱にかけおく。
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二年のときだと思うが、この「奥の細道」を先生から教わりました。
先生から、“過客”とは旅人を意味すると教わりました。
U先生は生徒に熱心に接してくれる先生でした。いつも、精魂を傾けて授業に臨まれた先生でした。もし、授業に“ある何か”があって、つまり、生徒を惹きつる“何か”があって、授業でそれが求められているとします。そうしたときに、U先生の授業は、その求めに十分に応えうるものでした。 (2008.6.2)