アルバム
都立両国高校定時制
「君は何の目的で、このホームページを作っているのか」
「改めて聞かれると答えるのが難しい。学校の姿を残したい」
「ページはどのくらいになるのか」
「そろそろ100ページになる」
「それでは、もうよいではないか。ページは終了すべきだ」
「なぜ、そう考えるのか」
「両国定時制は何年も前に通り過ぎたところだ。
そこに目を向けても何も生まれない。・・・・・・・・・・・・
考え方を変えてみよう。目の前に新しい何かが広がっている。それが見えないのか」
「言っていることは分かる。でも、あと少し続けたい」
「では、誰かに読んでもらいたいのか」
「ページを見る人はいるかもしれない。でも、自分のためにつくっている」
「そろそろ潮時ではないか。いったい、卒業生は何人くらいいるのか」
「それは分からない。考えたことはなかった」
「多くの卒業生は、みなこれからのことを考えているのではないか。学校の思い出は
皆同じだと思う。でも、過ぎたことと現実を区別する目をもっている。みな賢いのだ」
「そうかもしれない。過ぎてしまったことにこだわるつもりはないのだが」
「ページをつくるのにどれだけのエネルギーを使っているのか」
「そうだね。いつもページが頭から離れない。ページのことを考えている」
「ページをつくっていて疲れないか」
「記述がうまくいかないときは疲れを感じる。文章をつくるのは難しい。
行き詰ってしまうときのほうが多い」
「ページをつくって何かメリットはあるか」
「メリットはない」
「ところで、学校は何時閉校するのか」
「あと、1年とすこしだ」
「ほかの学校はどうなっているのか」
「いろいろな学校が課程の再編などで閉課程、閉校する。そして新しい学校が生まれる」
「すでに、母校がなくなった人は大勢いる。だが、みな賢くこれからのことを考えている。
現実を踏まえて新しい方向を向いている。見習うべきことだ」
「言うことは納得できる。そのことも踏まえて、いろいろ考えてみなくては。・・・・・
・・・・」
(2007・9.1)