アルバム
都立両国高校定時制
「学んだのはどんな時代だったのか」
「昭和30年代の後半は貧しいけれど活気があった。
スポーツでは野球が盛んだった。長島、王、金田、張本などのスター選手が活躍した時
代だ。人々はこれらの選手のプレーに魅了されていた。今ではみな現役を退いているけ
れど。
それから、相撲では横綱大鵬が圧倒的な強さを見せていた。現在、大鵬は親方として弟
子の指導にあたっている。そのころは巨人・大鵬・卵焼きという言葉も生まれた」
「そのほかにどんなスターがいたか」
「植木等などがテレビ画面を独占していた。生徒の中にはファンがいたと思う。
植木等のものまねが得意な生徒もいた。そんな格好を見ていると心も明るくなる。
歌手では舟木和夫の人気が高かった。クラスメートと「高校3年生」
を歌ったことがある。たしか、3年生を4年生と読み替えて歌った。
また、坂本九の「上を向いて歩こう」という歌がとても人気があった。どこに行っても
ラジオなどからこのメロディが流れてきた」
「人々の生活はどうか」
「東北地方などから、中学校を卒業した生徒が東京近辺の企業に集団で就職することがあ
った。この人たちは東京に来てとてもがんばって働いた。大変な努力をして自分の生活
を築いた。金の卵と呼ばれた」
「なかなかよい時代だったではないか」
「そう思う。活気が感じられた」
(2007・10.3)