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両国高校定時制

都立両国高校定時制

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伊勢物語は両国高校定時制でU先生から教わりました。そこにでてくる都鳥の和歌は名高く広く知られています。そこで、この都鳥をよんだ和歌がほかにもないか調べてみました。そうしたら多数の和歌がありました。これは、私にとっては驚きです。なかには意味が難しいものもあります。難しいところにはとらわれずに考えると、それぞれが味わいのある優れた和歌だと感じられます。

ふなぎほふ ほり江のかはのみなぎには きいつつなくは みやこどりかも
                           (万葉集 二十)

こととはば ありのまにまにみやこ鳥 都のことを 我にきかせよ
                  (後拾遺和歌集 和泉式部)

春にあふ 心ははなのみやこどり のどけき御世の ことやとはまし
                        (古今著聞集)

すみだ川 すむとしききしみやこ鳥 けふは雲井の うへに見るかな
                        (古今著聞集)
にごりなき 御世にあひみるすみだ川 すみける鳥の 名をたづねつつ
                         (古今著聞集)
こととはん はしとあしとはあかざりし わがすむかたの みやこどりかと
                         (十六夜日記)
こととはむ 鳥だに見えよすみだ川 都恋しと 思ふゆふべに
                       (廻国雑記)
思ふ人 なき身なれども隅田川 名もむつましき 都鳥哉
                      (廻国雑記)
都鳥 うごくばかりの写し絵に こめけむ筆の 心をぞしる
              (有徳院殿御実紀附録 十六)
おぼつかな 都に住まぬ都鳥 言問う人に いかが答えし
                  (新古今和歌集)
                  (2007.8.3)

奥に見えるのが浅草高校