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両国高校定時制
授業で学んだ国語
世界の涯 室生 犀星
私の詩は決して美しくないだろう
ほんとのことをいえば
ぼくはむしろ汚らわしい詩をかきたいくらいだ
汚れた中にかつての私は
そのゆがんだ魂を起こして来たからだ
この世のままをかいてゆくところに
ぼくはぼくの未来の使命をかんじる
私の詩にうそはない
いつわれない直接性をもっているのだ
祈りや愛の本体をつきつめていけば
ぼくは汚らわしいこの世界の涯に
はだかにむき出されているのだ
そこに私の本体がある
きれいな清さがある
室生犀星は明治22年に石川県加賀藩の足軽の家にうまれた詩人・小説家です。
この詩を読むときれいな言葉がつづいていてしたしみやすい詩だと思いました。
他に、よく知られた作品として、
“ふるさとは遠きにありて思ふもの そして悲しくうたふもの ・・・”
という詩があります。