両国高校定時制26

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両国高校定時制 

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 授業で学んだ国語
 読書論  小泉信三

読書の悦楽、読書の利益というようなことは、すでに幾多先人の論に論じつくされており、改めて贅(ぜい)するまでもないことである。わたくしはここに、一、二ただ一読書人として読書に関する断片的な所感をしるすにとどめたい。
 何を読むべきか、いかに読むべきかということがたいせつであるが、しかし、それもけっきょくは読書それ自身によって学ぶよりほかはないことである。良書を選んで読み、批判力をもってこれを読むということが肝要であるのは、言うまでもないが、そもそもその良書を鑑別する力、また書中の記載を理解し批判する力そのものは、やはり読書それ自身によって養うよりほかはない。すなわち読まずに読書について長く論じているよりも、まずひもといて読めというのが、実際的な忠告であると思う。これは美術・音楽の鑑賞も同様である。
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 難しい文章がつづきます。読みはじめると文のなかに引きこまれそうに感じます。難しいけれど、普段はなかなか接する機会がない文章だと思いました。