両国高校定時制28

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両国高校定時制 

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   授業で学んだ国語

鎖国   和辻 哲郎

 太平洋戦争の敗北によって日本民族は実に情けない姿をさらけ出した。この情勢に応じて日本民族の劣等性を力説するというようなことは私の欲するところではない。有限な人間存在にあっては、どれほど優れたものにも欠点や弱点はある。その欠点の指摘は、人々が日本民族の優秀性を空虚な言葉で誇示していた時にこそ最も必要であった。今はむしろ日本民族の優秀な面に対する落ちついた認識を誘い出し、悲境にあるこの民族を少しでも力づけるべき時ではないかと思われる。
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しかし人々が否応なしにおのれの欠点や弱点を自覚せしめられている時に、ただその上に罵倒の言葉を投げかけるだけでなく、その欠点や弱点の深刻な反省を試み、何が我々に足りないのであるかを正確に把握しておくことは、この欠点を克服するためにも必須の仕事である。その欠点は一口に言えば科学的精神の欠如であろう。
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この和辻哲郎の文は難しいと思います。現代文の演習問題によく引用されていました。私も、その現代文演習にチャレンジしたことがありますが難しすぎてまったく分かりませんでした。・・・・・・