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都立両国高校定時制8−6
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両国高校定時制
 MA先生の英語の授業

私が二年のときにMA先生から英語を教わりました。時代が変わったためでしょうか。現在の英語は会話力が重視されています。考えると当たり前のことですが。あちこちに英会話学校があり、多くの人がそこで学んでいます。
でも私たちが学んだころは、英語の勉強はリーダーと英文法が中心でした。
MA先生の印象を一言でいうと「この先生こそ英語教師」という感じの先生です。
MA先生に限らず両国高校定時制の先生がたは大学の先生のような人が多かったと思います。先生のリーダーの授業が始まると先生はすぐに黒板に英単語の意味を書きます。それから、英文を書いて生徒に質問しながら授業を進めます。先生の説明は文法を重視した厳密なものでした。難しい読解をていねいに説明してくれました。
あるとき、私が職員室に行ったとき、ある上級生が
MA先生に英語の質問をしていました。その上級生が質問していたのは英語のエッセイや時事問題が載っている受験用のテキストでした。先生はそのテキストを見ながら要点をかいつまんで説明していました。上級生は時折うなずきながら先生の説明に聞き入っていました。
このことは教科書の勉強だけで精一杯の私には驚きでした。
「すごい実力がある上級生がいる」と思いました。私には雲の上のようなことでした。
そのとき、熱心に説明される先生の姿がいつまでも記憶の片隅に残っています。先生はその後、多摩地区の高校に転勤されたと聞いています。 (2006.7.28)