両国高校定時制
S校長先生の話
両国高校浅草分校では冬休み明けの授業が始まりました。皆さん、毎日の授業をがんばっていますか。
かなり前のことになりますが、S校長先生から聞いた話を紹介します。ちょうど、私が3年のときに前期の終業式が中庭で行われました。当時は現在の建物と違って中庭がありました。普段は定時制主事のHU先生が挨拶します。そのときはS校長先生が見えられ挨拶されました。
S校長先生の挨拶の要旨はこのようなものでした。
「・・・・・・・・・・ 君たちは、昼間は会社などで働いている。これだけでも大変なのに夜は学校に来て勉強しなくてはならない。普段なら家族で団欒している時間に勉強するのは大変な努力がいると思う。また、夜間は勉強の時間も限られてしまう。その上に定時制は4年間学ばなくてはならない。しかしながら、これから生きていくには勉強は絶対に必要なことだ。君たちにはしっかりがんばってほしいと思う。私は定時制で学ぶことは高く評価されるべきだと考える。・・・・・・・・・・」
この校長先生の挨拶を、傍らではかすかに頷きながら聞き入る生徒も見られました。卒業してから、ずいぶん時間がたちましたが、不思議とS校長先生の話が記憶から消えません。校長先生の挨拶に力づけられた生徒も多かったと思います。
ところで、皆さんの勉強は最後の段階に入りましたね。元気でがんばっていますか。勉強を続ける上で困ったことはありませんか。自分の目標をもって努力していますか。このS校長先生の話をどう思いましたか。この言葉に応えてしっかり学んでほしいと思います。
(2007.1.14)