日向〜鹿屋


第5日目、10月9日(土)くもり


5時起床、まだ真っ暗。マットにまで水がこなくてよかった。テントはずぶ濡れ。6時30分出発。

鹿屋まで82q。きれいな海岸線が続く。トンネル。自転車は別の山道があって迂回。

上り下りが続く。元気なのは朝の1時間ぐらい。早くも疲れ、息が乱れる。

大堂津駅で朝食、洗面、トイレは使えない。運賃表を見ると、別府からは5040円分走っている。

海から離れ、山間部に入る。峠の上り。日が照りだす。トンボの群れがのどかだ。

ここにきてまたもや、道路の段差でみごとな転倒。宙に飛んで一回転。さいわい擦り傷だけですんだ。

ズボンのひざが破れて、かなりの衝撃。少し首の辺が変だ。むち打ちかも。ちょうど水たまりでズボンがずぶ濡れ。

でも助かった。頭でも打っておれば、命はなかった。

何もなかったように、また走りだす。すねの傷がズボンにすれて痛い。

前の日には、転びそうになって踏ん張ったとき、右足のかがとを切っている。つま先だけで、ペタルを踏んでいた矢先だった。

対向車線からサイクリングの男性が手を挙げ、声をかけてくれる。こちらは余裕がなく、笑顔で頭を下げるだけ。

信号近くを走っているとき、おばさんが、荷物が落ちそうだと教えてくれた。とてもうれしい。

ホームセンターがあったので、ブルーシートを買う。

安かったので2枚買ったが、どうも大きすぎ。でもこれで雨が降っても安心できる。

にぎりと朝のすしの残りの昼食。ユースホステルに電話。留守電で四時以降にしてくれとの、すげない声。

ちょうどよかった。通りがかりの人に聞いたら、指宿に渡るフェリーは出ていないという。残念だが、これで一日早く家に帰れる。

16時、かなりの疲れで動けない。道路わきに、少し背の高い草が茂っている。後ろに回れば、なんとか道路からは隠れる。

シートを敷きしばらく横になる。座っているのもつらい。

きょうは距離があったが、根占町のユースに泊まるつもりでがんばった。結局、距離も伸びず、ユースまではとても、走れなかっただろう。

テントは湿っていたので少し臭うが、テントの中で食事。久しぶりに幕の内弁当、とてもごちそうに思える。

まるでセミのように、金属的な音色の虫の声がやかましい。空気がよどんだ感じだが、今晩も星がきれい。走った距離78q。