市来〜深牛(フェリー)


第7日目、10月11日(月)


4時に目が覚める。ラジオを聞きながら、しばらく時を待つ。5時に起き、身支度を始める。

肌寒い。外は露でぬれている。足の痛みが少し和らいでいる。イヤホンがだめになって、ラジオが聞けない。

6時30分、水俣まで70q。バイパスだろうか。快適な4車線の道を走る。

川内市内、コンビニで、サンドイッチと牛乳を買う。2車線に変わる。

草道駅のベンチで朝食。駅名がほほえましい。逆に読めば、道草の名にふさわしい好天気で、静かでのどかだ。

朝の時間帯であるが、人も電車も来る気配はない。

小さなトンネル。海が見えだす。道の駅「阿久根」でトイレと歯磨き。みかんを買う。

ボランテアで観光案内している人に天草への道を聞く。

何か忙しそうにしておられたので、悪かったかと思ったら、話し好きな人で、しばらくおつき合いするはめに。

簡素な阿久根駅舎の前を通る。向かい風と上りで歩いてばかり。

自動販売機でお茶を買って、店の人に聞くと左に行けば天草のようだ。何の躊躇もなく左に。ほんとによかったかどうか。

3号を離れて289号に。しばらくは道も広いし、車も少ない。天気も最高、ここが天草かという気分だ。

でも長くは続かない。疲れもたまる。日差しがきつい。アップダウンも。

天草は大きな三つの島からなっている。ここは鹿児島から陸続きの長島。

木陰で昼食。朝の残りのサンドイッチ。どんどんと大砲のような音、鳥除けだろうか。

昼食のやり直し。小さな食堂でラーメン。おいしかった。お客さんは数人、いすに座ってくつろげるのがいい。

フェリーへの道を聞いたが、地元の人もあまり知らないようだ。

アップダウンばかり。道ばたで休憩。何度も休んでは走る。

天草ルートで良かったのか、後悔の気持ちを抑えられない。

やっとフェリー乗り場。ちょうど船が出て行くのを見送る。ついていない。1時間待ちの17時出航。

もう夕方で困ったことになった。このまま、ここにとどまる方がよいのでは。

向こうの牛深はこことちがって、ひらけた町のようだ。テントが張れるだろうか。

船は回りの小さな島のあいだを静かに進んで行く。まるで湖のよう。ここも30分、あっという間。

夕暮れでもうすぐ暗くなってしまう。気持ちが焦る。

とりあえず、266号への道を聞く。なんとかこの市街を抜けなければ。

やっと道が見つかり、走り出したら、すぐに漁港。考えることもなくハンドルを右に切り、道路から外れる。

広いコンクリートの一隅にテント。道路のそばだが、木立で陰になって通りからは見えない。

道の反対側はなんのお店か、音楽が流れ、遅くまで明かりがついている。

小さな船が港を出て行くのが見える。寝ていたら突然、近くで大きな犬がほえだした。身が縮む。

飼い犬か、野犬だろうか。しばらくしてあきらめたのか、静かになった。夜中の12時だった。走行距離74q。