手術当夜は、吐き気をもよおし、同室のみなさんのお世話になったようだが、妹の術後の経過も順調、私は、ほぼ毎日面会に通った。
退院日は予定通り17日のはずだった。
前日、退院は義弟と2人でいいからと言われ、私は、またしても雨のその日、バレーの練習に行った。
休憩時間、携帯が鳴った。
末妹からだった。
妹が、内出血で、緊急手術をすることになったというものだった。
何回もの電話の不在着信履歴があり、メールも入っていた。
父の伝言もあった。
とりあえず、母も病院に向かったというが、私もバレーを切り上げて、ジャージにレインコート姿のまま向かった。
電車を降り、いつもは歩く道もタクシーで急いだ。
タクシー下車後も、病院の入り口に走って向かった。
自動ドアが開くよりも早く、入り口に飛び込んだ私は、おでこを思いっきり、ぶつけた。
ドアには、練習で汗をかいたままの私のおでこの痕がくっきり残された。
ドアが割れなくて、よかったよ。
病室に着くと、すでに義弟がいた。
同室のみなさんが、口々に状況を話してくれた。
朝、今日は退院だけど、なんだか気分が良くない、と言っていた妹は、突然、ふ〜っと意識がなくなった。
皆さんが慌てて、看護師さんを呼び、医師の診断の結果、手術した胸の中に血が溜まり、貧血を起こした、というものだった。
内出血を抜き、止血するためにもう1度、傷口を開くということだった。
私が到着したときは、意識もあり、胸の上からさらしのように包帯を巻いて、止血していた。
もう1度、あの手術台に向かうのが、恐い、もういやだ、と言った。
手術は昼からだった。
母も間に合った。
手術着に着替え、手術用の帽子を被った娘を見た母は、「あら〜、天使みたい」と一言、それなりに大きな声で。。。
おいおい。。。(^^;
病室の皆さんに聞かれてしまったよ。
手術はすぐに終わったらしい。
というのは、お昼ということもあり、すぐ前の喫茶店でパスタを食べていて、戻ったら終わっていたのだよ。(^^;
看護師さんも、K部長も、探してたよって、言われちゃった。
前日のドレーンを抜いたとき血管に傷がついたか、もしくは最初の手術時に傷ついたが、たまたまドレーンで塞がれていたのではないか、ということだった。
他の病院では、こういった例は聞いてますが、ここでは初めてです。
だとさ〜。
3リットルもの血液が溜まってたそうだ。
輸血はしないで済んだけど。。。
退院が5日、延びた。
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