ガール橋 Pont du gard                ユゼスからニームの水路Map

 二千有余年の時を刻みつつ、悠然と立つポン・ジュ・ガール。その姿は見るものを感動させずにはおかない。人がこの水路橋を造ったこと自体驚嘆以外の何ものでもないが、同時に時代が変わってもこの遺跡を残そうとした人たちの存在を思わない訳にはいかない。Pont du gardを仰ぎ見るとき、何人も先人に感謝せずして仰ぎ見ることはできないであろう。

 ガール橋はニーム市民に水を供するため、ユゼフからニーム間50kmをアーチや円柱を積んで谷を渡り、丘を回り込み、地下をくぐりながら続く導水路の一部となってガルドン川に架かる。ローマ帝国没落後も9世紀まで使われていたそうだが、その後見捨てられ、水路を覆った敷石は対岸を渡る通路として使われ、13世紀になってから第1層が道路になり、それに伴い第2層の橋脚は半分近く削られたそうだが、1702年に修復された。1743年に第1層の幅を広くし片側に道路が設けられた。その後、南仏に遠征したナポレオンIIIによって復興作業が行われ、元の姿になったという。
 1985年に世界遺産に登録され、現在は観光地として多くの人々が訪れる。

所在地:フランス南部ガール県
架設:B.C.19年(B.C.14年の説もあり)  建造期間:推定5年以内  3層アーチの水路橋  石材:貝殻を含む石灰岩  石工:アグリッパ
全長:274m  全幅:6.36m  全高:48.77m  
   第1層 (6連アーチ   長さ:142.35m  幅:6.36m  高さ:21.87m)
   第2層 (11連アーチ  長さ:242.55m  幅:5.46m  高さ:19.50m)
   第3層 (35連アーチ[元は47連アーチ]   長さ:275.00m  幅:3.06m  高さ:7.40m)
総使用石量:推定50,400t    送水量:1日平均35,000−40,000立方メートルもしくは400l/s

 
 日頃一度は訪ねてみたいと思っていたポン・ジュ・ガールを旅行パンフレットに「ポン・ジュ・ガール最上階を歩く」 を見つけ、さっそく申し込んだ旅であった。2012年4月18日、ポン・ジュ・ガール最上階を歩くの旅、下の写真をクリックしながらご覧ください。
     
     
Pont du gardの伝説
     
   
     
 
   
     
     
     
     
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