円月橋 Engetsukyo  
                              2007.8.25 探訪
東京都文京区、小石川後楽園の中に架かる。
御影石のアーチ石橋 架設:康保元年−永観元年(1624-1643) 長さ:11.7 m 幅:2.3 m 径間:4.7 m 拱矢:2.5 m 石工:駒橋嘉兵衛(明の儒者・朱舜水(しゅしゅんすい)の設計、指導による

水戸黄門さまで有名な水戸藩第12代藩主光圀の中国趣味を反映させた小石川後楽園は園の名も中国古典『兵陽桜記』の「士はまさに天下の憂に先だって憂い、天下の楽しみに後れて楽しむ」から引用されている。
文化財保護法により、昭和27年3月29日に特別史跡及び特別名勝に指定され、今日に至る。

小石川後楽園は東京ドームの真横に隣接し、都内にこのような動と静が同居した空間があることにどこかほっとさせらた。庭園の造られた円月橋は歴史的背景、年代、立地状況、規模も造りも広島の縮景園(広島藩主浅野長晟によって元和6年[1620年]から作られた回遊式庭園)にある虹跨橋にもよく似ていて、当時の大名庭園がどんなものであったかを偲ぶことができる。
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