ジャケツイバラ(蛇結茨)

初谷川上流です。

今日は、マウンテンバイクを駆って(とはいってもヨタヨタと)夕方のはなの散歩の奥さんに同行して初谷川へ。

はなたちは引き返すが、卯の花がもう咲き出すはず、もう少し先まで。道はゴロ石で転倒すれば痛そう。引き返そうかなと思ってたら、川筋にまたも黄色い花。セイタカアワダチソウのようだが、いまどき咲いていない。双眼鏡で見るときれいな未知の花のよう。自転車が倒れかけたので立て直そうと思うが一緒に倒れる。あぁ痛〜。肉のないやせこけた脛を打った。おまけにチェーンも外れる。脛を撫でなでチェーンをはめていると、おっきな望遠を持ったバードウォッチング、いやもう日暮れ、鳥はいない、何を見に行くのか、迷彩服の年配の人が通りすがり大丈夫ですかと声をかける。倒れるとこを見られたかなぁと思いながら「はっはぁ」とわけの分からないことを言ってごまかす。

それよりも、あの花を確認しに行くことが先決。笹や茨を掻き分け河原へ急ぐ。

 

これぞまさしく黄色というきれいな花がすずらん状についている。しかし、よく見ると怖い花、というのは花びらの一枚に、血液色の地獄の炎のような模様がある。どの花びらも1枚はそうである。また真ん中の葯は、これも真っ赤な線が入る。近接撮影をしようと更に近づくと、まわりから何かが引っ張る。逃げようとすると益々捕まえられる。「なんゃ」「なんゃ」・・・

枝には鋭い棘がありそれが服やズボンに刺さっている。「イバラかぁ〜」しかし、きれいな花が咲くなぁ〜と感心していると、突然ひらめく

 

あれは確か、三椏が咲いているとき、この上流のダム(今は土砂で埋まり水はたまっていない)の河原にあったイバラを思い出す。それは、鋭い棘を持つイバラだった。棘が逆についていて鉄条網のように側に寄ればひきつけられるように刺さる、そしてもがけばもがくほどつる状の枝は身体に巻きつく。生きているようだった。怖い植物なのでネットで調べるがキーワードが的を得ず分からずじまいだった。

ひょっとして、「あれか?」、もうこうなったら更に上流に進んで確認するしかない。途中、大きな木の上だけが黄色い花で覆われている木を発見。これもこのイバラだ。木に巻きついている。とりあえずカメラに収め暗くならないうちにとダムの河原に急ぐ。

 

「やっぱり」感激した。あの変哲な怖いイバラに青い葉っぱに黄色い地獄のような花びらがいっぱいついている。「似合わんなぁ〜」「地獄のような赤い模様はあんたそっくりやけど、美しすぎるがなぁ〜」と木とおしゃべりして、帰りは下り、尻は痛い し、脛も痛いが下りで楽チン楽チンと帰宅したのであります。

ネットで調べるとジャケツイバラでした。