「そ、その前にさ… お兄ちゃんは、どうなの?
あたしのこと…好き?」
「……好きだよ。妹として。 でもそれじゃダメなんだろ?」
「うん……」
「いいよ。今だけお前を愛してやるよ。 今だけ…兄妹であることを忘れて愛してやるよ。」
「今だけ…… でも、仕方ないよね。」
瑞季の顔が少し曇った後に笑顔になる。 俺はその瑞季の唇にキスをした。
「あ、そうだ。 俺一度やってみたかった事があるんだよね。ちょっと待ってな。」
「…? え、それって……」
俺は冷蔵庫からケーキのデコレート用のチューブを持ってきていた。
「ふっふっふ…… これで瑞季をクリスマスケーキにしてやるよ。」
「……お兄ちゃん、意外にムッツリ?」
「…かもしんない。」
今まで冷蔵庫で冷やされていたクリームが瑞季の肌に鮮やかに盛られていく。
「う…冷た。」
「我慢しろ。 キレイに飾り付けてやるから。」
まずは胸の周りに塗り拡げて土台を作る。
ソフトクリームのように渦巻き状に盛りつけて、乳首の所だけピンとはねつける。
…こうやって強調すると少しはあるように見えるなぁ。
ヘソも埋めるように塗ってはみたが、フルーツ系がないのでイマイチ淋しい。
「…なんか文字でも書くか?」
「…すぐ食べちゃうんだから意味無いよ。」
「そ、そうだな。」
「うう… ソコもするの?」
「勿論。」
瑞季の温かい秘穴を指で解して、チューブの金具の先端を潜り込ませる。
そして瑞季の体内にチューブの中身を注入していく。
「うあぁ… なんか入ってるよぉ…」
「我慢我慢。 あとで暖かいのも入れてやるから。」
言葉の意味に気付いた瑞季の顔が真っ赤に燃え上がる。…言ってる俺も結構恥ずかしいんだが。
ちょうど一本使い切ったところで飾り付けが終わった。
クリームで白くデコレーションされた、見事な瑞季ケーキの完成だ。
見れば見るほど綺麗に盛りつけられている瑞季ケーキ。
作ったのは俺だが、食べるのももちろん俺だけなんだなぁ……
「お、お兄ちゃん、寒いんだけど… は、早く温めて…」
「おお。じゃ早速いただくとするか。」
ピンと立ち上がっているクリームの先端にかぶりついて、中に入っているチェリーを探し出す。
「うん。美味しいチェリーだ。」
「やぁん…」
反対側の山にもかぶりついて小さなチェリーを晒し出させる。
ぷるん、と現れたチェリーは、冷えたクリームから暖かい舌への温度差に硬くなっていた。
ヘソにまでしゃぶりついている俺を見ながら瑞季が言う。
「お、お兄ちゃん… 美味しいの?」
「うん、美味しいよ瑞季味のケーキ。 ほら、お前も食べてみろよ。」
指で一口クリームを掬って瑞季の口に運ぶ。
「どうだ? 美味しいだろ?」
「うん… 美味しい…」
「クク… もっと食べろよ。瑞季味のケーキ。」
とろんとした目の瑞季は、おかわりをし続ける俺の指をしゃぶり続けていた。
「さて、メインディッシュだな。」
瑞季の足をM字に開かせてクリームの固まりに顔を突っ込む。
「ん? なんだ、クリームがもうとろとろに溶けてるじゃないか。」
長い時間を掛けて食べていたせいか、そこのクリームは流れ落ち始めていた。
もちろん体温が移ったせいだけではなく、内側から熱い液体が混ざったからであろう。
「いただきまーす。」
じゅるじゅるじゅる、と音を立てて液状になったクリームを啜る。
「お、音立てちゃイヤぁ…」
しかし俺はそんな声を無視して瑞季を味わい続ける。
「うぐ、くぅ… くぅん…」
瑞季が子犬みたいな声を出して身をよじる。
俺の舌にはもうクリームの甘い味は感じなくなっていたが、
それでもまだ奥の方にあるかもしれないクリームを掻き出すように舌を潜り込ませていた。
「はぁ… はひぁぁ…」
「ふぅ…だいたい食べちゃったかな。 瑞季、クリスマスケーキになった感想は?」
「……お腹冷えちゃった。」
「ははは、そうか。」
瑞季の体からはクリームの白い色は消えて、代わりに俺の唾液と瑞季自身の汗にまみれていた。
「お兄ちゃん、…まだ食べてないのがあるよ。」
「……何をだ?」
わざととぼけるように聞いてみる。
「あ、あたし…… お兄ちゃんに、あたし自身を……食べて欲しい……」
「ふーん…… どうやって。」
瑞季は相当恥ずかしいのか、燃え上がりそうな程に顔を赤くさせている。
「こ、ここに、お兄ちゃんのオチンチン入れて、あたしの冷えたお腹を、暖めて欲しい……
さっき、暖かいのを入れてくれるって、言ったでしょ?」
「……ああ、そうだったな。」
なぜかニヤニヤとする表情が止まらない。
いまから兄妹でSEXするという禁忌を犯そうとしているのに…
「あ、ケーキの残りが付いてる。」
瑞季が俺の口の周りを舐め始めた。
俺もその瑞季の舌を舐めるように舌を出して、そのままお互いを絡めるようにキスをし続ける。
甘いキスをし続ける瑞季の体に、俺は一物を押し込んだ。
「…!!」
瑞季はいきなり挿入された違和感に身を震わせて一物を締めつけていたが、
先ほどのケーキプレイですでにとろけきっていた体は、なんの抵抗もなく俺を受け入れていた。
「あふぁあ! そ、そんないきなり、激し…!」
瑞季が嫌がる素振りを少し見せたが、
「どうした? 痛いのか?」
「う、ううん…… うぁは!」
すかさず一物を動かすと、すぐに甘い声を上げて何も言わなくなった。
「……お前処女じゃなかったんだな。 誰とヤったんだ?」
こうして挿れてみて改めて確認できたが、瑞季の処女膜はすでに失われていた。
それに激しい抜き刺しをしても痛みどころか快感に甘い声を上げているのだから、
その膣内はかなり開発されていると見ていいだろう。
「……誰にもされてない。 お兄ちゃんとするのが初めてだよ……」
「じゃあなんでこんなに気持ちよさそうにしてるんだ?」
「そ、それは…… 自分で、してたから……」
「……どんな風に?」
「お、お兄ちゃんにフられた次の日に、自分の指で……」
瑞季が泣きそうな顔で告白する。 だが俺はさらに質問を続けた。
「バイブも入れてたんだろ?」
「う、うん……」
「俺のこと想いながらしてた?」
「うん……」
「よかったな。おかげで痛い思いをせずに出来て。」
「……イジワル。」
「……二年間、ずっと俺のことを想ってたのか?」
「うん。 ……だって、忘れられないんだもん。
あたし妹だけど、お兄ちゃんのことが好きなんだって、
いけない事だってわかってても、全然止まらなかった。
今あたし、すっごく幸せ。 お兄ちゃんに抱かれてて、すごく……
だから、もっとあたしのこと愛して。お兄ちゃん……」
「瑞季……」
俺はもはや禁忌と思う理性などかなぐり捨てて瑞季に向かっていた。
熱くたぎる怒張を肉の凶器として、ただひたすらに妹の体に突き込む。
瑞季も俺の動きに耐えるように、応えるように、俺の体を抱きしめ、唇を合わせ続けている。
「瑞季、瑞季ぃ…… イきそうだ……」
「お、お兄ちゃん、ちょうだい…! お兄ちゃんの熱いクリーム、あたしにぃ……」
びゅくん、びゅくん…!
瑞季の膣内で俺のモノが熱い精子を噴射していく。
そして瑞季の中から抜き出して体の表面にも吹きかけた。
「あ、あふ… お兄ちゃんのクリーム…… 熱くて、美味しい……」
再び白くデコレートされた瑞季。 その体についた精液クリームを、瑞季は味わい続けていた。
「美味しかったよ、瑞季のケーキ。 最高のクリスマスプレゼントだった。
ありがとう、瑞季。」
「お兄ちゃん……」
そして俺はそのまま瑞季と抱き合って眠った。
「あふ…」
「んん…」
俺は実家の寒い廊下で瑞季と抱き合ってキスしていた。
お互い少し酒に酔っていて、いつもより顔も体も火照っている。
まだ両親とも眠りには就いていないだろう。
もしここへ両親が通りかかったりしたら、兄妹の怪しい関係に気付くかもしれない。
それでも、俺達は抱き合っていた。
「ん、お兄ちゃん……」
口を離しても、俺の胸に顔を埋めて甘える瑞季。 さすがに実家に帰ってからは抑えていたのだが、
明日俺が帰る事を意識すると、お互い我慢が出来なくなってしまったのだった。
ただでさえ母親から「あんた達やけに仲良くなったわねぇ」
とまで言われてしまう程に俺達はイチャついていた。
……二人の間にあまりそういう危険の自覚はなかった。
もちろん兄妹の関係がバレてはいけないと注意はしていたのだが、
俺も、瑞季も、もう一時も離れたくないと思う程に惹かれあってしまっていた。
あの時、一度だけなんてカッコつけていたはずなのに、気付いてみればこうして妹と愛し合っている。
俺は相当いいかげんな男なのかもしれない。
しかしそれも、明日俺が家を離れれば終わらざるを得ない…
だから俺達は、気兼ねなくSEXをできる場所を探していた。
「や、やっぱりココしかないか……」
「そりゃあなあ… 家じゃ出来ないなら、ココしかないだろ。」
俺達はこっそり家から抜け出し、少し派手なネオンの輝く建物の前にいた。
「…………。」
「…………。」
お互いの手が、そろそろとお互いの敏感な器官へと伸びていく。
兄の器官はすでに硬く盛り上がっており、妹の器官は受け入れるための液を流していた。
二人の行為を邪魔するものは、いまは何もない。
寒い空気の流れる公園を二人で歩く。しかしまったく寒くはなかった。
繋いでいる手が、お互いのまだ熱い体温を伝えあっていたから。
言い訳は「コンビニに行ってた。」とでも言えばいいだろうか。
だったら途中でコンビニに寄らないとな…
「お兄ちゃん…」
「ん?」
「今度はいつ帰って来れるの?」
「さあ… 意外に忙しい仕事だからな…」
こうして一緒に歩けるのも、またいつになるかわからない。
「あたし、また行くからね。 お兄ちゃんのケーキ食べに。」
「ああ、いつでも来いよ。」
「……また食べさせてね。 お兄ちゃんの特製ケーキ。」
「…………ああ。わかった。」
愛し合う者達の顔がまた近づく。それを見ているものは、冷たく笑う三日月のみだった。
終わり